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ひぐらし×刃牙 「背中の鬼の哭く頃に」 その2

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ひぐらし×刃牙 「背中の鬼の哭く頃に」 その1




58 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:47:41.45 ID:hFinHDRm0
ここまで来て気になるのは

              梢江のキャスト




59 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:49:20.43 ID:Ud3Nux8u0
>>58
悪い、登場しなんだわ

思ってたより険しい山だ。道らしい道と言えば獣道くらいしか無い。
考えてみりゃ俺はK1の顔も知らないが・・・レナはK1と、あと二人が
一緒に訓練してるって言ってた。つまりこの山で3人傭兵を見つければ
一番強いやつがK1って訳だ。
小一時間くらい歩いたろうか?鬱蒼と生い茂る林の中に、ちょっとした広場の
ようなスペースを見つけた。池もある。
しかしそんな大きく無いにしても、山ん中で人と出会う確立ってどれくらいなんだ?
闇雲に歩いてて出会えるもんなのか?・・・さて、どうしたもんか。
俺は立ち木に寄りかかりこれからどうすべきか考えようとした。

「!(・・・え、やわらかい?)」
背中で触れた木の感触は俺の知るソレとは明らかに違っていた。なんだ?これは木なのか?
「うおっ!」
バッ!
異質な感触に驚いていたほんの数瞬のち、立ち木から突然現れた二本の腕が俺を
捕らえようとするのを俺は寸前で飛んでかわした。敵に背を向けて飛び上がった姿勢のまま
俺は両足で渾身の蹴りを放つ
ドガァ!!
当たった。どこの部分かは分からないが、確かに人を蹴る感触があった。
俺はそのまま前方に飛び退いて相手の方を向き直す。
「!!」
蹴りは顔面に入っていた、いやそんな事よりも。驚いた・・。そいつの全身には木と
同じ色の化粧が施してある。擬態だ・・・まるで忍者じゃねえか。つまり木に擬態して
姿を隠していたコイツの上に、俺は背中を預けちまった訳だ。ナンデモアリが軍隊格闘だと
聞いちゃあいたが、こんなまるで映画みたいなマネしやがるとは・・・おまけに思いっきり
顔面を蹴り付けてやったのにこの野郎微動だにしねえ!!



60 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:50:22.57 ID:Ud3Nux8u0
「てめえがK1かッ!?」
俺が奇襲をかわした事にも、今食らわせた攻撃にも微塵の動揺も見せず、
静かに構えていた男はぼそっと呟いた。
「・・・僕じゃない」
コイツも俺と同い年くらいだな。どうせ全員ぶちのめそうと思ってたんだ、ちょうどいい
K1と闘るまでのちょっとした余興だ。
ズ・・・
男の左足のブーツが地面にめり込む。(なにかくる)
ブワッ!!
男はそのまま土を左足と一緒に蹴り上げハイキックを放った!
ガッ!
俺は右手でそれをガードしたが、そのつま先に乗った土を思い切り顔に浴びてしまった!!
痛え!!目潰しかッ!!!
「きっ、きたねえぞてめぇッ!!!!!」
俺は目に叩きつけられた異物に視力を奪われ、怒りと焦りにまかせ闇雲に周りの空間を
攻撃し続ける。
「オラァッ!!」
くそっヤバイ!なんとかして視力を回復しないと・・、そうだ!近くに池があったハズだ!!
どっちの方向・・



62 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:51:28.87 ID:Ud3Nux8u0
「ッ!!?」
不意に身体が浮く。アイツが俺の身体を抱えやがった。
フワッ
そして跳んだ。見えなくても感覚で分かる、頭から落ちてる・・・
バッ!
俺は咄嗟に両手で頭を庇った。
ズガガ!!
なんてこった・・・岩の上に落としやがった。
痛みにのたうつ暇も無い。ヤツは抱えていた俺を放さず更に振りかぶる
ドキャッ!!
今度は木にぶつけられた。ノーガードでだ。
ゴンッ!!
軽く脳震盪を起こしていた俺の頭に、また新たな衝撃が加えられる。それがヤツの拳なのか
蹴りなのかそれとも何かの武器なのかは分からないが、とにかくその凄まじい
衝撃で俺は近くの池まで吹っ飛ばされた。
ガバァ!!
水中で溺れかけながら何とか水面から顔を上げて酸素を吸おうとする、しかしその直前で
待ってましたとばかりに首にヤツの腕が巻きつけられる!!
くっくるしい。反撃の暇もなかった・・・
これ・・が・・・・軍・隊・・・か・・く・・・・と・・・・・・・・・・・・・・



64 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 21:00:27.31 ID:Ud3Nux8u0
バーボン食らっちまった



首に巻きついた腕を掴んでいた両手が、力を失いだらりと垂れ下がった。それから更に時間を
かけ十二分に頚動脈と気管を締め付けた後、少年はその両腕を解いた。刃牙の身体はゆっくりと
水中に沈んでいく。
「勇敢な少年戦士よ。さぞや苦しかったろうね・・・」
大柄な少年は跪き手で十字を切って呟くと、立ち上がって池に背を向けて歩き出す。
「しかしK1の手にかかる事を考えればまだ幸福な死に方と言える・・・」
静かに歩く少年の目が不意に大きく見開かれた。

「いいレッスンだったぜ・・・」



66 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 21:02:27.65 ID:Ud3Nux8u0
俺はヤツの背後から、さっきヤツが俺にしてくれたのと同じように頚動脈を両腕で力の限り
締め付けた。ヤツの身体は数秒の緊張の後、徐々に弛緩して地面に腰をつく。
「正々堂々の反則技・・・。これこそが戦場の正統派(ストロングスタイル)って訳だ・・・」
「なあ・・・‘センセイ’」
言い終わる頃にはヤツは失禁しながら失神していた。

生まれ変わってやるさ・・・

今からバリバリの正統派だ

ウオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!



67 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 21:03:35.22 ID:Ud3Nux8u0
ガサッ

「ッ!!」
雄叫びを終えた俺は音の方向に振り向いた。アーミールック、よっしゃ二人目ゲット!
歳はやはり俺と同じくらい、体格はさっきのヤツより小柄だ。眼鏡なんか掛けてやがる。
「フゥ、逃げればあるいは助かったものを・・。愚かですね」
「K1か?」
「富田と言います・・以後お見知りおきを。もっとも君に”以後”があればの話ですけど」
チッ!2/3でもハズレくじかよ・・・。
「ならお前に・・・・用はねえなあッ!!!!!」
俺は一気に間合いを詰めて飛び蹴りを放つ。迎え撃つヤツの右手がキラリと光った。
(ナイフか!!)
俺は蹴り足を途中で止めた!
スパッ!
そのふくらはぎをヤツのナイフが切りつけた。血があふれ出す。俺は一度
バックステップして間合いを取り直した。
「今切ったのは大伏在静脈と言って内圧が低く出血がおとなしい血管です。
僕を5分以内に倒せば十分助かりますよ?」
「5分?へっ、かかりすぎだろそんなの。
お前を倒すのには120秒もあれば十分だ・・・ぜ!!」
言うと同時に俺は再び間合いを詰めて攻撃を仕掛けた。ヤツもそれを迎え撃つ。
へえ、一応は体術も使えるのか。



68 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 21:04:41.40 ID:Ud3Nux8u0
ヤツのナイフでの攻撃に対しては、かわすか、前腕にガードを当てる事で対処する。
刃物での斬撃は、サトコォーのあの俺と同じ名前の技、アレの方が遥かに殺傷能力が高い。
スピードもサトコォーと比べればまるでお話にならない。だがうっとうしいのはヤツは
攻撃にせよ、ガードを兼ねたカウンターにせよ、正確に俺の急所、
切れば出血の激しい動脈を狙ってくると言う事だった。
「ああああああーかったりぃぃぃぃ!!!!!」
「そんなに切りたきゃ手首のひとつやふたつくれてやるっ!!!」
俺は富田に向かって大振りの左フックを繰り出す
ヤツはニヤリと笑うとその左手首に向かってナイフを振り下ろした!
ドヒュッ!!
しかし俺の左手首の動脈は、数ミリ差で健在だった。フェイントだ。
フックを途中で止めたのだ
「・・・訳ねえだろこのっ・・・・・・急所オタクがあああああ!!!!!」
グシャア



69 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 21:05:46.86 ID:Ud3Nux8u0
俺は右ヒジを思い切り富田の顔面にめり込ませた。眼鏡が砕け散る。
鼻も折れただろう。
ヤツはドクドクと際限なく血を垂れ流す鼻を左手で押さえながら右手のナイフを
俺の方に向けて、にぎりの部分にあるスイッチのような物に親指を当てた。
ザッ!!
俺は左足で土を蹴り上げヤツの目をくらませた。その土煙に視界を奪われながら
ヤツがスイッチを押す
カチッ!
ビュッ!
スコーーン!
「スペツナズナイフか・・」
ナイフのにぎりの部分から強力なバネによって放たれた刃は、俺の顔の横を通過して
後ろの木に突き刺さった。
「・・・・くっ!」
最早コイツに打つ手は無い。あれが奥の手だったって訳だ。
「120秒もいらなかったな・・」
俺はヤツにゆっくりと近づく。
「まったく最後の最後まで武器に頼りやがって・・・、
少しはサトコォーを見習えってん・・・だっ!!」
金的を蹴り上げると、富田は崩れ落ちうずくまった。
「北条・・・」
殆ど途切れかかった意識の中、小さくそう呟いた富田の目に一筋の涙が光ったのを
俺は知る由もなかった。



70 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 21:06:50.31 ID:Ud3Nux8u0
俺は富田の荷物の中から折りたたみ式のシャベルを見つけると、そいつで地面に
大きな穴を二つ掘り、そこに失神している二人を埋め立てた。
二人とも胸まで土に埋まっている。こうなりゃどんな怪力だって抜け出す事は出来ない。
ここでこうして待ってりゃ仲間の姿が見えないK1が探しに来るんじゃないかと思って
しばらく待つ事にした。

・・・・・しかし現れねえな。
その内埋められた二人も意識を取り戻した。
「こんな事してる暇があった逃げた方がいいよ・・僕達2人を倒したくらいでいい気に
ならない方がいい」
デカい方が言った。なんだよ、無口かと思ったら結構しゃべるじゃねえか。
「僕達兵士にとってオーガとK1、このビッグネームは絶対だ。君・・範馬君だろ?
君もオーガの息子なら父親の強さが分かるハズだ。そしてその父親に匹敵するK1の
実力も・・・・」
「岡村・・・、もういないよ」
「・・・・・・・・」



71 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 21:07:52.03 ID:Ud3Nux8u0
ちっきしょーー、早く闘りてえ!!どこにいやがんだよK1!!
俺は山の中を駆け回っていた。
あ・・・
いたよ・・・。やっとみつけたよ。
俺は勢いよくその人影の前に躍り出た
「!!何だお前!?」
おどけてやがる・・・、いいって、隠さんでも。知ってんだから。
「探しちまったよ・・・会いたかったぜぇ?」
歳は俺より上、レナと同じくらいか?金属バットなんかもってやがる。
「何言ってんだ・・?お前、この辺の子じゃないな。どうした?迷子か?」
おいおい腑抜けた事言わないでくれよ・・。今から闘りあうんだぜ?俺達。
「へっ、見掛けがガキだからってそう捨てたもんでもない・・・ぜ!!」
パァン!
この歳じゃ大人に喧嘩売っても相手にされない事もよくある。そんな時は
こんな風に挨拶代わりに一発食らわせてやれば、それが十分ゴングになる。
しかしこれは・・・、十分過ぎるだろ・・・。
目の前の男は俺のジャブを食らった鼻っ面を両手で押さえてうめいている。
「いっ!・・いってええええ!!!くっ、何すんだよ!?俺お前に何かしたか!?」
「・・・何かしたかって、これからすんだろ・・が!!」
ローキックを打つ。ヤツは堪える事も出来ずに食らった蹴りの勢いですっ転んだ。
「いぃぃぃっってええええええええ!!!」
蹴られた腿を押さえながらのた打ち回っている
「分かった!悪かったから!俺が悪かったから!!もうやめてくれ!!」



72 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 21:09:01.48 ID:Ud3Nux8u0
なんだコイツ?コイツK1?・・・・・・・・・
やべぇ、人違いだ。
よくみりゃコイツ学校の制服着てるよ・・。俺はK1との対戦を待ち望むあまり
この山で次に出会ったヤツが間違いなくK1だと思い込んでしまっていた。
考えてみりゃこの山にいるのが傭兵の3人だけとは限らねえじゃねえか。
戦場じゃあるまいし、他の人間が居たところで何の不思議も無い・・・。
「わりぃ、人違いだったわ」
俺は大きくため息をつくとそいつに背を向けた。パンピーのコイツに
二発も食らわせちまった事は本当に申し訳ないのだが、それよりも俺は
コイツが待ち望んでいたK1じゃ無かった事のショッの方がが大きくて、
痛みにうめくソイツを介抱する気にはなれなかった。
仕方ねえ、一度アイツ等の所に帰ってみるか・・・。とぼとぼと歩き出す。
「・・・・かかったな!!死いいいいいねええええええ!!」
パンピーは後ろから金属バットを振りかぶった。
だから何なんだよコイツ・・・・
コスッ
俺は振り向きざまにソイツのアゴの先端を軽く打ち抜いた。
それっきりだ。一発KO、見事なやられっぷりだ。
「やっぱコイツが3人目なのか・・・?」
俺は釈然としないままソイツを引きずって富田とデカいのを埋めた場所に向かった。



73 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 21:10:04.80 ID:OUbAXNV/0
ちょK1・・・



74 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 21:10:16.27 ID:Ud3Nux8u0
一応パンピーも土の中に埋める。
「富田君!!岡村君!!お前等もやられたのか!!?」
埋めてる最中にヤツは目を覚ました。
「ハイ・・・」
「面目ないです・・・」
やっぱ仲間なのか・・・。どうなってんだ?この中にK1がいるんじゃねえのかよ?
パンピーを埋め終えると、俺は土の中の3人に怒鳴った
「どうなってんだよてめぇら!!K1はどこにいんだよッ!!!!」
3人の目が点になる。「お前は何を言っているんだ」そんな表情だ。
「前原さん・・・・K1は今‘どこ’にいるんですか・・・?」
富田がパンピーに話しかける。なんだよ、お前等の中の誰かじゃねえのかよ。
「俺に聞いたって分からねえよ・・。ただ、遠くじゃない。俺達が思ってるより
ずっと近くにいる・・・そんな気がする・・・」
「っつー事はこの山の中にいるのか!?」
痺れを切らせて俺が問い詰める。
「いや、そう言う事じゃなくてさ・・・」
くそっ!!まともにしゃべる気がねえのか!!
あーそうかよ、じゃあいいよ。しばらくはこのまま待ってやる。日没まで待って
現れなかったら俺ぁもう帰る、てめぇらの事は知らねえ、そのまま放置してやる!



75 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 21:11:40.51 ID:Ud3Nux8u0
日もだいぶ傾いて来たがやはりK1は現れない。
「北条・・・」
富田が呟いた。
「僕は・・・君には・・・勝てないっ・・・」
北条ってダレだ?なんか涙浮かべてねえかコイツ
「富田君、そんな事はないぞ!君は強くなった!これからもトレーニングを続ければ
もっともっと・・」
「ナイフを使ってですかッ!?・・・例え武器を使っても、僕は北条には遠く及ばない・・。
仮に強さで上回っても北条は闘う事をやめない・・・」
「そっそんな事は無い!沙都子はきっと惨劇に打ち勝てる!!絶対にだ!!!」
ああサトコォーの事か。惨劇ってなんだよ。好きで闘ってんだ、他人が口出すんじゃねえよ。
「僕達は無力なんですよ・・・」
今度は岡村が呟いた。
なんだこの泣き虫集団は?コイツ等ほんとにプロの傭兵か?レナのやつフカシこいたんじゃ
ねえだろうな・・・。
「・・・お前達は呪ってろ・・・自分の無力をいつまでも・・・」
パンピーの雰囲気が変わる・・。変わるなんてもんじゃねえ豹変だ、完全に別人だ。
まるでレナみたいに・・・、レナとはまた違うがやはりその瞳は深く濁って・・・
「範馬君逃げろぉぉーー!!!!」
岡村が叫んだ。パンピーの体はガクガクと痙攣し始める。
なんだ・・・一体何が始まるんだ・・。
ブンッ!ブンッ!ブンッ!ブンッ!
パンピーは土から僅かに顔を出してる上半身を激しく振り始める
ドヒュッ!ブァッ!ゴゥッ!
周りの土が掘り起こされて・・・その身体が・・土から・・・
ボバッ!!!!
ずぬ・・・・
「K1の」
「ご帰還だ・・」
抜け出しやがった・・・。



76 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 21:14:06.07 ID:8gAjhxSEO
これは面白いなwww



80 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 21:32:42.32 ID:z/UfeKOx0
またバーボンだ・・
ただ今代理PCで閲覧中。ちと連投の間隔を大きくするわ。
支援して頂けると本当に助かります。

「きをつけぃ!!!!」
パンピーが一喝すると周りの木々にとまっていた野鳥達が一斉に飛び立った。
すげえ迫力だ。土に埋まってる二人がどうやって気をつけをすればいいのか是非教えて貰いてえが。
「まあ・・・、とにかくお前は俺達の敵って訳だ」
「けっバカバカしぃ・・。範馬勇次郎に匹敵するっつーからどんな怪物が
登場するかと思ったら・・・。まさかテメェみたいな不意打ち野郎だったとはな」
「・・・・・」
笑ってやがる・・・、くそっ気に食わねえ
「後輩の前だからって無理しない方がいいんじゃねえのか・・?今度はさっきみたいに
手加減はしねえぞ?」
また笑いやがった・・。けっアホが。てめえなんざ一撃で終わりだ!!
ブンッ!!

あれ・・・

シュッ!!
ビュッ!!
ゴァ!!
ボゥ!!
当たらない・・・・。コイツ・・・よけてねえよな・・。
「当たらねえよ、絶対に。なぜなら・・・お前の肉体が俺の肉体を傷つける事を拒んでいるんだがら・・」



81 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 21:35:49.21 ID:z/UfeKOx0
どーゆうことだよ!
「キャオラアアアア!!!!!」
俺は尚も攻撃を仕掛け続ける。しかし・・・当たらない!!
俺の攻撃は全てヤツの身体を紙一重外れた空間を打ち抜いている。
まるで初めからソコに向かって放たれたかのように!!
「ふっ・・・ふざけんなぁ!!!なンで当たンねんだよォっ!!!!!」
俺はまるで癇癪を起こしたガキみたいに叫んだ
「そう怯えるなよ・・。俺はもうさっきお前が相手をした前原圭一じゃねえんだから」
そう言いながらヤツは俺の方に向かって一歩踏み出した。
ザザッ!
俺は泡くって必要以上に距離をとる。
「あわれなヤツだ・・・大地の神K1に楯つく愚かさを身をもって教えてやるよ・・・」
ドグン!!
ヤツの身体が大きく痙攣した
「アドレナリンの流れをな・・・ちょっと操作してるんだ・・」
全身の筋肉が・・・少しづつ膨張していく・・・。
俺にはわかる、こいつぁ・・・エンドルフィンにそっくりじゃねえか!
一連の動きが収まると、最早さっきまでのヘタレなパンピーの姿は無く、
恐るべき高強度の筋肉をまとった格闘家がそこにいた。
「どうあがいても神には逆らえないのが道理だ・・・・さぁこいよ」



82 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 21:38:44.25 ID:z/UfeKOx0
バッ!!
俺は飛び上がりまわし蹴りを放つ。
「学ばねえヤツだな・・」
やはり俺の蹴りは外れ、K1は空中に浮いた俺を掴もうと右手を伸ばしてきた。
「かかりやがったな!!」
こっちの攻撃が当たらねえならヤツの攻撃を捕まえちまえばいい!
「なーにが神だいッッ!!」
俺は空中でヤツの右腕に両手足を絡めると、その肘関節を破壊すべく
そのまま全体重を重力に任せ地面に向かい引き倒しにかかった。
グンッ!!
止まっちまった・・・肘が伸びねえ。
やつは事も無げに腕一本で俺の全体重を支えていた。



83 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 21:41:30.12 ID:z/UfeKOx0
「神を欺こうなんって不届き者には・・・・」
ヤツはそのまま俺の身体ごと腕を振り上げると
「お仕置きだ!!!」
まるでドッジボールでも投げるみたい俺を振り飛ばした!!!!
バシャッ!バシャッ!バシャッ!バシャッ!   ドガァ!!
ありえねえ・・・・
俺の身体は激しく回転しながらまるで石で水切りするみたいに池の水面を何度も叩き、
向こう岸の木にぶつかって止まった。
更にヤツは軽く助走をつけて・・・
ザッザッザッザッザッバッ!
まるで幅跳びみたいなフォームで・・・
10メートル以上ある池を・・・
ザウッ!!
軽々と飛び越えて来やがった!!!!
「アドレナリンを操作するとこんな事が出来る。これが本来人間の持つ100%の力だ」
・・・・・・驚かねえよ・・・親父とタメ張るならこれ位の事はする・・・・。
だからって・・・敗けられるかよっ!!!!
スコンッ!
拳を繰り出した俺のアゴの先端を、K1はカウンター気味に軽く打ち抜いた。
さっきと立場がまるで逆転しちまってる。
脳震盪を起こした俺の股に腕を入れ、ヤツは俺を抱え上げた。



84 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 21:44:26.47 ID:z/UfeKOx0
「時速80キロで地面に激突した事あるか?」
ブンッ!
ダァンッ!!
「これはだいたい7階の窓から落下する事に相当する」
地面には俺の人型がクッキリと刻み付けられた。
「きをつけぃっ!!!」
だからアイツらはどうやって気をつけすりゃいいんだよ・・。
「けど本当に恐ろしいのは地面じゃない」
K1はまた俺を抱え上げた。
「知ってるか?時速80キロで水面に激突すると水と言う物質がどんな変化を起こすか・・・」
ヤツは振りかぶった
「コンクリートの固さに変わるんだッ!!」
パァァァン!!!!
1メートル位は跳ねただろうか?
その凄まじい衝撃は俺の意識を奪うには十分過ぎるものだった。
ザッ!ガッ!
ヤツは水面に跳ね上がって宙を浮いている俺の身体を踏み台にして
再び池を飛び越えて対岸に戻った。
「やすめぇいっ!!!」
「・・・オーガの息子っつてもこんなモンか・・・。まだガキだもんな・・・」

ザバァ!!!!

「・・・だからどうやって休めすりゃいいんだっつってんだよ・・・・」
俺は水面から勢いよく上体を起こした。
「・・・へぇ、エンドルフィンか・・・」



86 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 21:47:30.61 ID:z/UfeKOx0
ガバァッ!!
俺は胸元まである池の中から5メートル程跳び上がってK1の前に着地した。
アドレナリンとエンドルフィン、へっお互い脳内麻薬垂れ流しって訳だ・・。
だったら五分と五分。いや、筋力も反応速度もこちらが上だ!!
俺は再びK1に襲い掛かった。
俺は、やはり攻撃は当たらないが、相手の攻撃を捕まえて組み技に持っていこうとする。
K1も身体を捌いてそれを回避し、また打ち合いに持っていく。そんなやり取りをしばらく
続けていた時だった。
俺がK1の腕を掴んで立ったまま極めにかかると、ヤツはそれをかわす為に身体をひねり・・・
ズルッ!!
滑りやがった・・。
地面に両手をついて四つん這いになったK1を、俺は邪悪な笑みで見下ろした。
やっとコイツに一発入れられるよ・・・
「へぇ・・・神様でも肝心なとこでコケるんだな・・・・」
こりゃもう外しようがないぜ。コイツの顔面を・・下段蹴りで・・・
「当っったりぃぃぃ!!!!!」

ドガッ!!

・・・ちゃんと・・・ちゃんと狙ったじゃねえか・・・・
K1は地面を踏みつけた俺の蹴り足を掴んで俺を転ばしてから立ち上がった。
俺は混乱していた、どう考えても外すハズがない。確かに俺はヤツの顔を
踏みつけたはずだったのに・・・一体何が起こってるんだ!?



87 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 21:48:05.37 ID:Wl0WJDt/0
今北ワロスwwwwwwwwwww


もしかしてですのの人?



88 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 21:48:31.53 ID:/pO++6RD0
やべぇ面白いこれ



89 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 21:49:16.00 ID:z/UfeKOx0
おお、支援ありがと!!
ですのの人は俺のヒーローです。


「確かに多量のエンドルフィンを分泌したお前の身体能力は俺を上回る、
お前は文字通り血のにじむような努力でそれを勝ち取ったんだろう。でも・・・
どうして俺に相談してくれなかったんだよ!!」
「・・・はぁ?相談?」
こいつ何言ってるんだ?
「そうだよ!!お前が相談してくれれば、今よりもっともっとよりよい未来へ
辿り着けたと信じてる!!そうすればお前はそんなに自分の身体を虐めずにすんだんだ!!」
よりよい未来だと・・・。俺は13年間、自分か少しでも強くなる事だけを考えて生きてきた。
起きてる時も、寝てる時も、食ってる時も、クソしてる時も。より明日強くなるために
今日をもっと・・・そうして辿り着いた今日だ!!それを・・・何だと・・・
「よりよい未来なんてねえ!!これが最善の未来だ!!!」
「嘘だな!!!!!!!」
「だってその証拠に・・・お前はさっきから泣いてるじゃねえか・・」
「はぁ!?誰が!?俺が?いつ涙なんて流したよッッ!!!」
「今ッ!お前の肉体がだよッ!!ずっと流してるじゃないか!?自分で分かってないのか!?」
「・・・おいおい、アドレナリンの出しすぎなんじゃねえのか?
 何言ってるのかわからないや、K1のばーかばーか」
「それが泣いてるって言ってるんだよぉぉぉぉぉ!!!!!!」
なんだコイツ
「・・・・じゃあいいや、仮に俺の肉体が泣いてるとしよう。それが俺にとって
どんな不利益をもたらすんだ?」
「さっきからお前の打撃は一度も俺に触れてない」
「・・・ッ!!」
「お前の肉体がお前の支配から開放されたがってるんだ」
(俺の肉体が・・・俺の味方じゃない・・・!?)



91 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 21:50:29.76 ID:z/UfeKOx0
馬鹿馬鹿しいと思いつつも、俺はつい自分の手足を動かしてみる。
「手足が思い通りに動くか確認してるのか?本来のお前なら一気に間合いを詰めて
俺を倒しにかかってたハズだ・・・・・・・・こんなふうに」
パァン
K1は無造作に俺に近づいて張り手を食らわせた。
くっ!
「だったら・・・当たるまでやってやるよおおおおお!!!!」
俺は怒りに任せて全力のラッシュを繰り出した。
しかし、やはりどれもむなしく空を切るばかりだ。

「いい加減にしろぉッッ!!!!!!!!!!!」

俺はヤツの怒号に怯んだ。ヤツの、訳の分からないカリスマ性みたいなものに
徐々に心を奪われつつあった。



92 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 21:54:57.66 ID:z/UfeKOx0
「自分の身体を見てみろ・・・。無数に刻まれた傷跡、不自然に発達した筋肉。
それはお前が10年以上もの間自分の肉体を苦しめ続けてきた証拠じゃないのか?」
「‘強くなりたい’と言うワガママを大義名分に、よくそこまで傷つけてきたもんだよ」
「その常人離れした筋力、スピード、技術、それは本当にお前の肉体が望んだものなのか?
否ッ!そうじゃねえ!!休息を求める肉体の悲鳴に耳もかさずにワガママを通した結果
身に付けたもんだろうが!!耳を澄ませてみろ!数十兆もの細胞が叫ぶお前へのメッセージに」

(愛のない魂に従うのは・・・もうたくさんだ!!!!!)

・・・バッ・・・バカ言ってんじゃ・・・
「!?」
額から流れ落ちた汗が、目の中に入る。
「ほら見ろ、汗までお前に反逆してるじゃねえか」
K1は上着を脱いで上半身を晒した。
「俺の身体を見ろ、傷跡一つ無い、お前のような不合理な筋肉もからみついてない」
「慈愛に満ち溢れた肉体だ・・・・」

木々の間から差し込む木漏れ日を浴びたK1の身体は、傷も無骨な筋肉の隆起も無く、
何かとても神々しい姿のように俺の目には映った。
「俺のような魂にめぐり合えなかった事を、お前の肉体はさぞ嘆いているだろうな・・」
「・・・・・・ッッ!!」
自分の今までの生き方を、人生を全否定されたショックに、俺は嗚咽を堪え切れなかった。
「お前の肉体はもうお前の命令じゃ動かない・・
ましてや俺を攻撃する事なんて出来る訳がねえ!!」
「・・・もう開放してやれ・・。肉体はお前の奴隷じゃない・・・」
俺は完全に戦意を喪失していた・・・。ガックリとヒザをつくと搾り出すように涙を流した。

「教えてやるよ、お前の攻撃が当たらない訳を・・」
K1は静かに語り始めた・・・



93 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 21:56:15.73 ID:z/UfeKOx0
ダム建設反対運動に端を発した雛見沢連続怪死事件・・・その5年目を迎える1983年
当時幼児連続襲撃事件の犯人だった俺は、両親の勧めで雛見沢に引っ越した・・。

1X歳だった俺はこの地雛見沢で童貞を失った。
俺は知った・・・・・性行為(セクロス)と言う名の美酒。
クンニ、Gスポット、指バイブ。習い覚えた技術を思うさま使える歓喜!!
俺は美酒に酔いしれた。いつしか俺はこの美酒のために危険を犯すようにさえなっていた。
あの園崎天皇を夜這うと言う愚行をおかしてしまったのだ!!!!

園崎の身内以外への‘ケジメ’、これは御三家協定で禁止されているが、
こと強姦野郎にだけは適用されない。

処刑は即刻決定した!!!!



94 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 21:56:42.78 ID:ez0k36bf0
wktk



96 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 22:02:40.98 ID:hFinHDRm0
なんで前戯ばっかなんだよw




97 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 22:03:36.10 ID:Ud3Nux8u0
もう代理PCは使えなくなった。
間隔には十分気を付けるけどもしまた俺のレスが滞るようだったたら・・・・
もうだめかもわからんね・・・



百個もの裁縫針入りおはぎが己に向けらる恐怖

死への絶対的な予感

「祈りゃあすませたんかい、こんくそがきゃあ」
園崎天皇の一瞥の後、無情にもカウントダウンは開始された。

三!

二!

(1秒後に俺は死ぬんだッッ)
必ず死ぬと言う現実が俺の神経を極限まで研ぎ澄ませた。
喉が痒くて仕方なかった。

一!!

その時だ
ナニかが俺の身体を力強く叩いた!!

殺意、殺気、言い方は様々だろう。人が行動を起こす直前に放つ念!
その念が、研ぎ澄まされた俺の神経に百倍の濃度で叩きつれられたんだ・・・



98 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 22:07:31.69 ID:Ud3Nux8u0





   そ し て 針 は 発 見 さ れ な か っ た






「L5乙w」

誰かが呟いた・・。俺に投げつけられた百個のおはぎは部活の罰ゲームに過ぎなかった。
全てはL5を発症した俺の妄想だったんだ・・・。
そう、だから俺は未だにチェリーボーイなんだよッ!!くそったれッッ!!!!!
 
とにかく、この事件をキッカケに俺の危険に対する勘は神がかり始めた。
沙都子のトラップなどは俺の前には意味を成さなくなったのだ・・・。
それは白兵戦では更に具体的だった。相手が今から俺に加えようとする攻撃が全て
手に取るようにワカる。
俺は生まれ変わったんだ。



99 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 22:10:42.40 ID:8gAjhxSEO
これは良スレww



100 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 22:10:45.80 ID:Ud3Nux8u0
「わかったか?お前の攻撃が俺に当たらない訳が」
終わりだッ、こんな男にッ・・・・・こんな俺が・・・・・ッッ
勝てるわけがない!!
「今から俺が・・」
跪いた俺の顔面をK1の手が覆った。
「お前の肉体を解放してやるよ!!!」
ドギュッ!!
K1はそのまま俺の頭を立ち木に叩き付けた。
シュッ
「え?」
グァキッ!!!
K1の身体が宙に舞う
ドッ・・・・ズァァ・・・
ヤツは肩から地面に落下し、さらに一回転してうつ伏せに倒れた。
どーなってんだ???
「なぜだぁ!!!!」
口からダラダラと血を流しながらK1が叫んだ。
しかしそれは俺も全く同じ心境だった。俺はもう闘う意志を失っている。
なのになんで、なんで俺の左アッパーが、一度もヒットした事が無かった
K1のアゴに炸裂したんだ・・?
まだシビレが残ってる・・・。左手に残る人を打った確かな感触。K1と対峙してから
俺が何よりも渇望してきたが決して得られなかったその感触が、戦意を失った俺の手の中に
いつの間にかもたらされていた。



101 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 22:14:18.24 ID:Ud3Nux8u0
・・・・・・・・・

しばらくの沈黙が訪れた。俺も、K1も、土に埋まった2人も、目の前で起こった事態が
理解出来ない・・。
ガッ!!
沈黙を破ったのはK1の蹴りだった
「マグレを気にすんじゃねえよ!!お前の肉体は!もう俺の手の中にあるんだぁッ!!」
立ち木に俺を追い詰めてK1がラッシュを仕掛けている。

・・・ッ効いてるッッッ

俺の肉体が解放されたがってるのか・・・?

自分の身体とは言えこいつらには無茶させて来たよなぁ・・・

あん時も・・・あん時も・・・あん時も・・・

・・・うっひゃあ~~~すンげェ蹴り・・・・ッッ

もういっかあ・・・・・・オレもういい

次にいいのが来たら倒れちまおう・・・・・うんっ、こいつらを自由にしてやろう・・・・



102 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 22:16:30.48 ID:S+SSwDEO0
うほっいいバキ
ひぐらしは知らんが、アニメの公式HPのキャラ説明だけ見てきたwww



103 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 22:17:07.06 ID:tlduph6i0
これは・・・完全にwktk



104 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 22:17:26.92 ID:Ud3Nux8u0
バキィッ!!!!

あれ・・・?

ガッ!!

身体が勝手に・・・

ガキィッ!!

勝手に反応してる・・・

ゴッ!!

何万ダースも繰り返した動きを勝手に・・・・・・・

あれ・・・?なんで?俺の目から大粒の涙が・・・・・・・・・・・・・・



105 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 22:20:31.00 ID:Ud3Nux8u0
うおおあああぁああぁああああああああああああああああああああああああああああ

開放って何だよ!身勝手って何だよ!
俺にとっての肉体って何だったんだよ!!
本当のパートナーだった、‘強くなりたい’って俺の思いに、
努力に、いつも結果を出してくれていたんじゃねえか!!

俺は何が不安だったんだ!?
何が気に入らなかったんだ!?

抵抗も出来ずに敵の攻撃を受け入れてしまった肉体の痛みが・・
こんなにも伝わってくる

俺の肉体は俺の肉体だったんだ・・・、俺の最高のパートナーだったんじゃないか!!
どうして自分の肉体を疑っちまったんだ!?どうしてッ!?

K1は敵の攻撃を完全に予測する事が出来る。だから繰り出される攻撃をかわさなくても、
その攻撃が放たれる一瞬前にその予定地点からほんの少し身体をズラせば、決してそれを
食らう事はないんじゃないか・・・。

それを・・・何で俺は怯えていたんだ!?攻撃が当たらないって事だけで何であんなにも
怯えていたんだッ!?



106 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 22:23:39.62 ID:Ud3Nux8u0
大体時速80キロでコンクリートの固さの水面に叩きつけられて、それでも
起き上がってくるか!?普通そのまま絶命しちまうもんだろうが・・・、
それを俺の肉体はエンドルフィンを分泌させて・・
俺を救ってくれたんじゃないか!!

それなのに俺はどうした!?肉体が俺を裏切ったって、もう開放してやろうって・・・。
K1の口車に乗せられて闘う事をあきらめて・・・・

馬鹿野郎おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
馬鹿野郎!馬鹿野郎!馬鹿野郎!馬鹿野郎!
裏切ったのは俺の方じゃねえか!!!!

肉体は・・・、俺が戦意を失っちまって・・このままやられちまおうって思って
K1の攻撃を受け入れても、「どうしたんだ?」「いつもやってきたじゃないか」
「目の前の敵を倒すんだろ?」って、もうスクラップ寸前なのに拳を敵に向かって伸ばして・・・
最後まで「・・・大丈夫、俺を信じて」って・・・・・・・

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
肉体が信じろって言ったんだ!自分を信じろって言ったんだ!!!!
どうして俺は信じなかったんだッ!!!!?
どうしてッッ!!!!!!!



108 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 22:26:54.90 ID:Ud3Nux8u0
バキィッッ!!!!

一方的なK1のラッシュから、いつの間にか互角の組み手になっていた格闘は
俺の右正拳がK1をふっ飛ばしひとまずの膠着を迎える。

「こいつら俺を裏切っちゃいないッッ!!!」
俺は握り締めた両の拳を見つめて叫んだ。
「俺の心はアンタに屈したッッしかし肉体は拒否したんだッ!!!!」
「アンタウソつきだ・・・・・」

「お前・・・この世界でそれに気付けたのか・・・、それはすごい事なんだぞ・・・」

K1の顔には尚も余裕がある。わかってる。さっきまで俺の攻撃が命中していたのは
それが俺が無意識に繰り出したものだったからだ。闘う意志を明確に取り戻した今、
俺の攻撃は再びヤツに予測されてしまうのだろう。
だったらどうした!!そんな事はもうどうでいい!!俺は二度と自分の肉体を疑わない、
何があっても最後まで信じるッッ!!!!
「こうなりゃ予測もクソもねえッッ!!!」
俺は一気にヤツに攻めかかった!
俺の攻撃はやはり当たらない、しかしヤツの攻撃だって俺は全て防ぎ切っている!
このままどっちかがネを上げるまで打ち続けてやる!!



110 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 22:30:39.28 ID:Ud3Nux8u0
・・・・・・・・

お互い一発のヒットも無いまま、どれくらい打ち合い続けた頃だろうか・・・
チッ!
俺の拳がK1の頬をかすめる。予測が出来なかった訳じゃない、俺のラッシュの
回転スピードに、ヤツの身体がついて来れなくなったんだ!!
ヒュッ
チッ!
カッ!
コスッ!
ガスッ!!

俺の攻撃がヤツをかする音が段々大きくなって行って・・・・・






グァゴッッ!!!!

ほら入ったああああッッ!!!!!!



111 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 22:32:01.22 ID:hFinHDRm0
どっちがK1かわかんねえw



112 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 22:32:45.93 ID:Ud3Nux8u0
最初の一発を足ががりに、俺はK1に怒涛の連打を浴びせる!!
どうした神様ァ!!
‘俺達’の攻撃が当たってるぜぇ!!!!
散々自分を苛め抜いたて来た、可哀想な人生の味はどんなだあああああああッッ!!!!!!!!!


「ハアッ・・・ハアッ・・・ハァ・・・」
俺が両拳を血に染めて、肩で息をしている頃には、
目の前のK1は地面にヒザを付き、そのまま後ろに倒れないようにするのに精一杯と言った
状態になっていた。
そんなソイツを、俺は鬼の形相で見下ろした。

「不自然に発達させた筋肉のおかげでよォ・・・・・」
体中に力がみなぎっている
「10年以上も身体ァイビリ続けたおかげでよォ・・・」
俺はもう何があっても自分の肉体を裏切らない
「こんなに元気でいられるぜエェッッ!!!!!!」
ガゴォォンッッ!!!!!!!!
俺は立ちヒザのK1のアゴを、渾身のアッパーで振り抜いた
バゴォッッ!!!!!!!!
ヤツの上半身はもの凄い勢いで後ろに引き倒され、後頭部を地面に激しく衝突させた。
そしてそのままピクピクと痙攣しながら沈黙した・・・。

勝っ・・・・たぁ・・・・・


113 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 22:37:29.00 ID:tlduph6i0
決着ゥゥゥゥ!!



114 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 22:38:35.33 ID:S+SSwDEO0
イイヨイイヨー



115 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 22:45:49.11 ID:3izLdGP00
グリーンダヨ!



116 :1:2006/10/14(土) 22:49:04.13 ID:H4VqVdwxO
ごめん、またバーボン...orz
行数エラーでリトライしてたらくらっちまった。支援してくれてたのにごめん。
あと13分、なんとかもちこたえてくれれば…



117 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 22:50:34.33 ID:tlduph6i0
wktkは止まらない



118 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 22:52:03.24 ID:S+SSwDEO0
支援ダヨー



126 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 23:01:19.96 ID:Ud3Nux8u0
戦いを終えた俺の心には様々な感情が去来していた。
激戦を勝利に終えた喜び・・、倒した相手に改めて感じる畏怖と尊敬・・・、
自分の肉体を一度否定してしまった後悔・・・、しかしやはりそれが肯定された実感・・・。
それらは闘いに火照った俺の頭を埋め尽くし、とても言葉にまとめられるものではなかったが、
そのどれもが俺を今より強くしてくれるものだと言う事は間違いなかった。
俺はしばらく呆然と立ち尽くした後、
ノされた自分達の指揮官をじっと見つめている富田と岡村をシャベルで掘り出した。
俺に仲間共々敗北を喫した傭兵達の顔には、やはり俺と同じ様に全ての闘いが
終わった事を悟った穏やかな表情があった。
岡村がヒザで背中を押して気合を入れると、K1は静かに目を覚ました。
K1は覚めたばかりの視界に俺を見つけると、しばらく不思議そうに眺めていた。
そして視線が僅かに下を向く
「・・・・・・・・・・・・・・・・・そうか・・・」
「倒されちまったか・・・・・・・・・・」

K1・・・、オーガと並び称される傭兵のビッグネーム。そのキャリアも自負もこんな
クソガキの俺の比じゃないだろう。敗北を喫した今のヤツの心中は、俺なんぞに計り知れる
もんじゃない。そして図り知る必要も無い。いつだって、勝者が敗者にかける言葉なんて
ないんだから・・・。俺はヤツの無事を確認出来ただけで十分だ。
・・・帰るか
「・・・ハラぁ減ったな・・・・メシ食ってくか?」

でもさ・・・・こーゆーのもアリだよな。

「・・・・・・へへっ・・・ご馳走んなるぜ!」


口先騙し編          完






127 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 23:04:52.44 ID:Ud3Nux8u0
俺の雛見沢でのキャンプ暮らしは、最低限の必需品を興宮で補充する以外は
基本的に自給自足だ。来客と言えばたまに大石さんが様子を見に来るくらいなもんだ。
だから公由のじいさんの訪問は俺にしたらちょっとした事件だった。

雛見沢の村長であるこのじいさんとは、羽入との戦いの後、新たな鬼を探して
村中を渡り歩いてる時に一応顔を合わせた事がある。この村の村長に
山でキャンプを張っている事を一応断っておこうかと思ったが、栗谷川さんが
既に話を通してくれていたらしい。ほんとアノ人にゃ世話んなりっぱなしだ。



128 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 23:08:01.69 ID:Ud3Nux8u0
「実はね、君に綿流しのお祭りに出てもらいたくてね」
「祭ィ??」
わざわざ訪ねて来て何を言うのかと思ったら。

「うん、お祭りだよ、そのお祭りと言うのが・・」
「雛見沢の村長サンが俺を祭りに誘うためにわざわざ山ン中まで訪ねて来たのかい?
・・・勘弁してくよこちとら
「ま、まあ待ってくれ、話を最後まで聞いてくれ。君にとってもきっと興味深い話だから」
今更言うまでもないが、多くの格闘家がそうであるように俺は自分が強くなる事だけを考えて
生きている、闘うために生きていると言っていいだろう。そんな俺が何をどう間違えりゃ
村のお祭りに興味を持っちまうんだ?おかしな事を言うじいさんだ。
「君は園崎の地下祭具殿の下に何があるか知っているかい?」
「・・・地下祭具殿の下って、園崎の家の下にあるから‘地下’祭具殿なんだろ?
何でその下があンだよ?」
「・・・これは本来雛見沢住民だけの極秘事項で部外者には決して漏らしてはいけない
事なんだけどね・・、君は例外だよ?」
「・・・勿体ぶってないでさっさと教えなよ、だからその祭具殿の下に一体何があるんだい?」

「地下祭具殿の下は巨大な闘技場になっているんだ」



130 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 23:11:00.02 ID:tlduph6i0
地下トーナメントキタ━━━━━━\(゚∀゚)/━━━━━━ !!!!!



131 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 23:11:08.35 ID:Ud3Nux8u0
「ッ!・・・闘技・・場?」
「大昔、その闘技場では本当の綿流しが行われていた。鬼の血に狂った猛者達がそこに
集められて闘ったんだ。そして村人達は勝ち残った最強の鬼の腸を食らった、自らの鬼の
血を鎮める薬としてね。勿論今はそんな野蛮な事はしないよ、最強の鬼を決めてみんなで
称えてそれで終わりさ。でもその伝統と精神は今もこの雛見沢に脈々と受け継がれている、
それが雛見沢の‘裏’の綿流し。古手神社で行われている綿流しは周りの目を誤魔化す為と、
村の活性化を狙った表の祭なんだ」
・・・じいさんの予言通りになっちまったよ・・・、鬼が集まって最強を決めるなんて・・・
そんな愉快な祭り聞いた事ねえッッ!!!!!
「これは毎年内輪だけでこっそりと行われる行事なんだ、毎年村民総出でそんな決闘まがいの
事をやってるなんてバレたら大事だからね。でも最近君がここに陣取って村の強者達を次々に
打ち負かして行くもんだからこのままじゃ収まりがつかん!!って町内会の若い連中が
聞かなくてね。まあ若いって言ってもほんの50、60代の連中なんだけど。それで
超例外的措置として余所者の君に祭りへの参加をお願いしよう、って事になったんだ。
・・・それに君だって‘鬼’の子だしね。どうだい?出てくれるかい?」

「・・・・・・・ックッ・・・・・キキッ・・・・・・・・」
「ハハ、聞くまでもなかったかな?」

生まれてから今までこんなワクワクした事あったか?
確かにヤバイ所だとは聞いちゃあいたが、
まるでサンタにオモチャをねだって目を覚ましたら
遊園地ごとプレゼントされていたような心境だ。
雛見沢・・・・やっぱココは最高だ・・・ッッ!!!!!!!



最終章  鬼殺し編 前編





133 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 23:15:04.28 ID:Ud3Nux8u0
>>129
支援はマジ助かるよ。ありがと。
間隔がイマイチわからんから一応3分間隔を目安にやってるけど
支援があると精神的に随分助かる。もう心臓バックバクでさぁ


祭りの喧騒は、思ってたよりもずっと賑やかだった。
この村ってこんなに人がいたのか?
このごった返す大勢の人波の中に鬼が混じっていると思うと、
誰彼構わず喧嘩をふっかけてやりたい衝動に駆られてしまう。
いかんいかん落ち着け、これからもっと美味しいご馳走が待ってるんだ。
公由のじいさんの話だと、この表の祭りが終わった後で舞台を園崎の
地下闘技場に移して祭りの本番が行われるらしい。俺はここでみおんwと
合流してその後の案内をしてもらう手筈になっている。
合流場所である古手神社の裏手でみおんwを待っていると、林の奥から
祭りの喧騒とは違ったキナ臭い物音が聞こえてきた。喧嘩だな。
祭りに喧嘩はつきものか。メインディッシュはまだまだ先だ、ここで
つまらねえケチをつける事もないが・・・ちょっと覗くだけ。台所に
行ってまだ出来上がってない料理の匂いをかいで楽しむだけだ・・・。
俺は自分の自制心にそんな言い訳をしながら林の中に分け入って行った。



132 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 23:12:11.63 ID:hFinHDRm0
当然勇次郎はあのお方なのだろうな・・・



134 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 23:18:24.48 ID:Ud3Nux8u0
>>132
いや、勇次郎とあのお方を闘わせようと思ってたんだけど
ストーリーが間延びして収拾つかなくなるから断念したんだわ、スマネ


「お前らなんね?楽しい祭りの夜に人つかまえて」
「じゃがあしいわ北条ッ!!お前いつんなったら麻雀のツケ払うんね!!」

暗くてよく見えないが、男一人を五人が囲んでいる。しかもご丁寧に
みんな獲物持ちだ。相手はよっぽどの奴なのか?
囲まれている男はかなりのデブだ。身長は2mくらいあるか、背も高えが横にもでけえ。

「ツケ・・・ってなんね?んなもんありゃせんやろ?」
「とぼけんでええねッ!!!このダラズがぁ!!三年も前から言いよろうが!!!!」
「ワシは知らん・・・知らんもんは払わんね」
「・・・こんッ・・・ダラズがぁ・・・、いっぺん死ねぼげぇぇぇぇぇッッ!!!!」
押し問答にシビレを切らせて、或いは始めからそのつもりだったのか、男が日本刀で
デブに襲い掛かった。刀を逆手に構えて身体を捻りデブの胸の辺りを激しく突きにかかる。
おう、なかなか無駄の無い動きだ、さすが雛見沢のチンピラ。
おいおい、あのデブ避けもしねえで・・・
ドスッ!



135 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 23:21:36.29 ID:Ud3Nux8u0
・・・あれ?
チンピラの日本刀は先端が少しばかりデブの左胸のあたりに刺さった所で止まっちまった。
なんか着込んでるのか?
「心臓をプレートでカバーしてあるんね」
驚いたチンピラはデブの胸に刺さった日本刀を抜こうとしているのだが、どうゆう訳か
抜けずに焦っているようだった。
「お前はつまらん」
デブは無造作に腕を振り上げるとそのまま素人丸出しのパンチでチンピラの胸のあたりを
ぶん殴った。
どんっ!!
どこかで祭りの太鼓が鳴ったんじゃねえか?そんな音だった。
チンピラはものすげえ勢いでふっとばされてそのまま林の中に消えていった。
「こんッッ・・・・・・バケモンがああああああああああッッ!!!!!」
残りのチンピラが一斉に襲い掛かった。ドス、木刀、金属バット、獲物は様々だ。
デブは相変わらず避けもしねえでただつっ立っている。
ドスが腹を刺し、バットが頭を殴り、木刀が顔を突く。
・・・どーゆー身体してんだ?アイツ。



137 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 23:23:31.40 ID:Ud3Nux8u0
しばらくデブを囲んだ四人が力の限り獲物を振り回す様子を眺めていると、その内
おかしな事が起こり始めた。バットを振るっていたチンピラが急に飛び上がって
林の中にピューッって。あホラまた一人。10m位飛んでねえか?よくよく目を凝らすと
デブがチンピラの襟を掴んでそのまま片手で放り投げている。腕が動くだけで
他の部分は微動だにしない。肩だけ動かして無造作に放ってやがる。
仲間達が次々放り投げられて最後の一人になっちまったチンピラは慌ててデブから
離れた。そして首の後ろに手を回し襟の中から引っ張り出されたのは黒い棒状の・・・
おいまさか・・
チンピラはソレを両手で持って先端をデブの方に向ける、そしてその棒をコスるように
一度手を前後に動かすと・・・
ドン!!
火薬音
ドン!!ドン!!ドン!!ドン!!

撃ちやがったよ・・・
あの距離じゃ外しようがねえ、弾が空砲で無けりゃデブは間違いなく散弾の雨を浴びてるハズだ。
デブは両腕で顔を塞いで立っている。そして何事も無かったかのようにゆっくりと両腕を下げた。
「ショットガンじゃワシは倒せんね。弾ァ小さすぎるんよ」
うそだろおぉ~~
デブは唖然として立ち尽くすチンピラにゆっくりと歩み寄ると、まるで赤ん坊に
高い高いをするみたいに両手で抱き上げた。そして今度は全身を使ってその両腕を振り上げる。

ブンッ

あれ・・・消えた・・?
さっきまでデブに抱え上げられていたチンピラの姿が、何処を探しても見当たらない・・。
そしてデブは何事も無かったかのように歩き出してしまう。



138 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 23:26:33.49 ID:Ud3Nux8u0
歩くデブの姿を徐々に提灯の灯りが照らしていく・・。
・・・・ッッ!!!!
なんだいありゃあ・・・・
デブの・・・・・いや、デブじゃない!!!
ヤツは身体に脂肪なんて殆どまとっちゃいねぇッ!!!
肥満のように見えたその体形は、全身の筋肉が異常なまでに肥大した肉体だった。
そのあまりに常識外れのサイズ故、ヤツの肉体を覆っている巨大な肉を、俺は
脂肪として認識しちまったんだッッ!!!
あの二の腕のデカさは何だ・・・、女性のウエストなんてもんじゃねえ・・・
まるで米の詰まった麻袋のみてえじゃねえか。
例えボディービルダーのように筋力の向上を度外視して、バルクアップ(筋肥大)のみを
追求したトレーニングをし続けたとしても、とてもじゃないがあんなサイズには
辿り着けない。
ヤツの腕と胴体に刻まれた散弾の跡も、出血は軽く滴る程度だ。おそらく弾は
ヤツの分厚い筋肉で止まっているんだろう・・。

ドゴォォォンッッ!!!!!!

音のした方を見ると地面に「大」の字が出来ている。さっきショットガンをぶっ放した
チンピラの身体が地面に数十センチもめり込んでいた。

140 :Ud3Nux8u0:2006/10/14(土) 23:29:32.70 ID:Ud3Nux8u0
・・・今落ちてきたのか・・・?さっきヤツが放り投げたチンピラが・・・今。
・・・おいおい・・、どんだけ長い滞空時間だよ?
一体何十メートル、いやヘタしたら100m以上・・・


あ・・・・

もうだめ・・・・

がまん出来ねえ・・・・

「刃牙ィ」

男に向かった飛び出そうとした俺を知ってる声が呼び止める、振り返るとみおんwだった。
「もー、どこいってたの!おじさん探しちゃったよ」

「みおんw・・・・空気読め・・・」

「えっ?えっ??」



141 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 23:30:49.47 ID:8gAjhxSEO
みおんwwwwやっぱり空気読めてねぇwwwww



143 :1:2006/10/14(土) 23:41:26.54 ID:H4VqVdwxO
またばあぼんだああああああああああ
ウゼエエエエエエエ!



144 :1:2006/10/14(土) 23:46:18.59 ID:H4VqVdwxO
もつのかッ!?
あと14分!!



150 :Ud3Nux8u0:2006/10/15(日) 00:01:23.31 ID:L+UMQOiN0
みおんwは並んで歩く俺の機嫌を伺うようにチラチラと横目で視線を送って来る。
「・・・わりぃ、嘘だよ・・・別にお前は悪くねえ」
待ち合わせをすっぽかして寄り道したのは俺の方だ。みおんwは俺を探しに来ただけだ。
それにアレだけの肉体を誇る奴なら、今夜の祭りの参加者かも知れない。もし
違ってもまた探し出して喧嘩を吹っかければいい。それよりも今は祭りだ。
「そ、そっかぁ~よかったぁ」
みおんwは余程この間の俺との対戦が堪えたのか、心底ホっとしたような顔をした。
以前はコイツのウィークポイントばかりが鼻についたが、考えてみりゃ空気読めない
キャラだって園崎家次期党首の立場だってコイツが望んで手に入れたモノじゃない。
でもソレを受け止めて生きていこうと、至らない時もあるがコイツなりにいつも
精一杯頑張っている。それこそがコイツの魅力なんじゃないだろうかと最近
思うようになった・・・。と、書いてる中のヤツは言っている。勿論俺はそんな事どうでもいい。
チラシの裏スマソ
「で、どうすんだ?これから闘技場に案内してくれるのか?」
「うん、いずれね!まずは仲間と合流しよう」



151 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/15(日) 00:04:51.76 ID:2dKFnOsNO
これは良い!



153 :Ud3Nux8u0:2006/10/15(日) 00:04:57.17 ID:L+UMQOiN0
神社の階段の下には数人の男女が待っていた。
K1、レナ、サトコォー、羽入、見たことのない女の子、みおんwだ。
・・・ってみおんwは俺の横にいるじゃねえか!誰だコイツ
「ああこっちは詩音、私の双子の妹だよ」
「・・・よろしく」
ああ双子ね、・・・なんかトゲのある感じの女だな。
「それとこの子は梨花ちゃん、古手神社の巫女さんだよ」
「よろしくなのです。み~☆」
「おぅ」
「後は全員顔見知りだよね?」
「顔見知りなんてもんじゃないぜ!俺たちは共に拳を交えた者同士、
言うなれば戦友だ!‘強敵’と書いて‘とも’と呼ぶ間柄だぜっ!なぁ?」
「おーほっほっほっ!そうですわねぇ、この間は敗けてしまいましたけれど
刃牙さんの連勝街道に殺人トラップを仕掛けて叩きのめすのはこの私の役目
でしてよ!!」
「・・・お、おう。そうだな。出来りゃあ俺もアンタ達とはまた闘り合いてぇよ」
ビッグネームの威厳などそっちのけでK1がはっちゃけている、ああ今は
圭一の方なのか?サトコォーもこの間みたいな切りつけるような殺気はなく、
歳相応にはしゃいでいる。俺は少し面食らった。
羽入は梨花と言う女の子の後ろで俯いていた。
「よぉ、この前はバケモノなんて言っちまって悪かったな」
「!!・・・あぅあぅ~~」
羽入は真っ赤になって梨花の背中に隠れてしまった。
「羽入は怒ってないです、恥ずかしがってるだけなのですよ」
「あぅ~梨花ぁ~!!」
羽入と梨花は追っかけっこをしながらじゃれあっている。
ヤツも以前対峙した時みたいな獣のようなプレッシャーはまるで無い。
なんか皆俺と闘り合った時とはまるで別人だな。
祭りってこう言うもんなのか?まあいいや、裏の祭りが始まりゃそんなの
関係ねえだろ。



154 :Ud3Nux8u0:2006/10/15(日) 00:08:01.64 ID:L+UMQOiN0
「んで・・・お前等も‘祭り’に出るのか?」
「うーん、全員じゃないけどね、私達も出るよ!」
みおんwが言った。
半分は一度闘った事のあるメンツだが、どいつも強敵だ。
それにレナ・・・。お前との決着は今夜つけられるんだろ・・?
「よっしゃ!!じゃあ行くとするかッ!!」
「お、刃牙ィやる気だねぇ・・」
「へっ、こんな楽しそうな祭り大大大歓迎だせぃ」
「くっくっく・・・そこまで喜んでもらえるとおじさんも案内し甲斐があるよ・・。
それじゃあえーと・・5・・6・・7・・くくっ今年は大所帯だねぇ・・・
行くよぉ!綿流し祭八凶爆闘ぉおお!!!!」

「「「「「「おー!!!」」」」」」



156 :Ud3Nux8u0:2006/10/15(日) 00:12:19.75 ID:L+UMQOiN0
「・・・・・・・・」
拳を突き上げて叫ぶ7人を、俺は鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔で見つめていた。
「・・・・おい、何だそのはちきょうナンタラってのは・・」
「ふふっ八凶爆闘、それはね・・・
複雑化する社会に対応するため活動毎に提案される様々な条件下時には順応時には逆境からいかにして
「つまりみんなで夜店を回って楽しく遊ぶのです」
夜店・・?遊ぶ・・?
「お前ら何言ってんだ?これから闘技場に案内してくれンじゃねえのかよ?」
「あは、裏の祭りはまだまだ先だよ。これから奉納演舞を見て、綿流しをして、みんな
それから闘技場に集まるの。だからそれまではこの表のお祭りをうんと楽しまないと!」
「・・おいおい勘弁してくれよ。俺は闘えるって聞いたから来たんだぜ?
フツーの祭りになんぞにゃ興味ねえよ。なあ、俺だけ先に闘技場に連れてってくんねえか?
ウォームアップとかしときてえし」
「刃牙は武道家じゃないのですか?」
「・・?」
梨花が言った。
「武道家は毎日が闘いなのです。いつでも闘ってるのです。ウォームアップなんて
しないのですよ。試合開始のゴングも終了の合図も無いのです。どんな時に
闘いが始まっても大丈夫なのが武道家なのです。だから闘う前から準備をしたら
それは格闘では無くてスポーツなのですよ」
「・・・・ッ!」
言ってくれるじゃねえか・・・・このガキ
「あはは、こりゃあ刃牙も梨花ちゃんに一本取られちゃったかな!?どうする?刃牙が
そうしたいんなら先に案内するよ?闘技場」
「・・・上等だよ。お前等も同じ条件だってんなら付き合ってやるよ・・・・・。
梨花・・・・つったっけ?アンタも‘武道家’なのかい・・?」

「・・・・にぱー☆」



157 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/15(日) 00:14:01.96 ID:JBwpsQJV0
梨花カッケーww



158 :Ud3Nux8u0:2006/10/15(日) 00:15:21.80 ID:L+UMQOiN0
おいおい、俺が格闘漫画のキャラだって事忘れてねえよな?

「よっしゃあ!まずは金魚すくいからだ!!」
K1が指揮を執る。なんだよ、傭兵の隊長やってる時よりよっぽど生き生きしてんじゃねえか。
俺はこの雛見沢の鬼達が、急に歳相応の子供になっちまったようで面白く無かった。
らしくねえよ、お前等。雛見沢ってもっとギラギラしてバチバチ言ってる所だろ?
何なんだよ、このかったるい空気は。
「はい。一発勝負だから慎重にね?」
レナから手渡された物体を、俺は初めて見る。なんだこれ?プラスチックの骨組みに和紙
みたいな紙が張ってある。それを見つめたまま黙っている俺にサトコォーが声を掛ける。
「刃牙さん、何をボーっと見つめてらっしゃいますの?金魚すくいの網が
そんなに珍しいんですの?」
いや珍しいっつーか。
「ほらほらぁ、何もたもたしてんの。やった事あるでしょ!?金魚すくい」
「・・・いや、無え」

「「「「「えーーーーーーーーーーッッッ!!!!」」」」



159 :Ud3Nux8u0:2006/10/15(日) 00:18:31.54 ID:L+UMQOiN0
皆はまるでこの世の終わりかと言うような声で叫んだ。
何がそんなにおもしろいんだか・・・

「し、信じられませんわ・・」
「こりゃあ天然記念物モノだぜ・・」
「刃牙は絶滅危惧種なのです」
「あぅwwあぅwww」
「ア、アンタ・・・今までどんな生活してきたの!?」

どんなって、ずっと格闘技やってきたんだよ。お前等もそうじゃねえのか?

「・・・じゃあ、レナが始めにお手本見せるからよく見ててね?」
そう言うとレナはしばらく水槽を見つめた後、静かに網を水槽に入れ、二匹三匹と
左手の器に金魚をすくって行った。
「ね?」
「・・・・・」
俺もそれにならってすくって見る。・・・何だこりゃ、破れやがった。
そんな俺の姿を見て、周りのヤツラは急にイヤらしい笑みを浮かべた。
「へー、刃牙の戦果はゼロ匹かぁ。こりゃ面白くなってきた・・」
みおんwが呟く
「み、魅ぃちゃん、刃牙君は本当に初めてだったんだよ?イキナリじゃかわいそうだよ・・・」
「くっくっく、甘いよレナ。我が部活の勝負に例外はありえない、たとえどんな状況であろうと
勝利を勝ち取る為に努力し、また敗北は受け入れなければならない」
「そうだな、俺も始めの頃は散々苦渋を舐めたもんだぜ。それを刃牙だけ例外って訳には
いかねえなぁ・・」
「おーほっほっほっほ。そうですわ、部活の勝負に私情は禁物!情けを掛けていたらレナさんも
足元をすくわれましてよ!?」
「勝負は非情なのです、にぱー☆」
「あぅwwwあぅwwあぅwwwwww」



160 :Ud3Nux8u0:2006/10/15(日) 00:21:22.65 ID:L+UMQOiN0
皆は次々に金魚をすくっていった。

「優勝は沙都子かぁー。くくっ、腕を上げたじゃないの」
「をーっほっほっほ!私が日々研鑽しているのはトラップワークと格闘技だけでは
ございませんのよ!全ての道はローマに通ず、ありとあらゆる勝負の極意を知る事が
最強への道程でございますの!」
「へへっ、トラップワークはもう俺には通用しないけどな!!・・・・・さてと
じゃあどうする!?罰ゲーム」
「そうですわねえ・・・。ここは例年の祭りの飛び入り参加者の例に習って・・・
富竹さんと同じ目にあってもらう!・・・但し顔に。と言うのはどうですの?」
「うーん、まあ最初の部活の洗礼としては妥当な所かもな」
「油性はダメだよ!?水性にしてあげて」
「わかってるって、裏の祭りに顔を落書きだらけで参加させるってのは流石に
可哀想だからねぇ・・でもこの人数で書き込んだら一体どんな顔になるのやら・・・くくくっ」
こいつらさっきから何言ってるんだ?話の流れが読めねえ・・。
みおんwはポケットからマジックを取り出してキャップを外すと、笑みを浮かべながら
俺に近づいて来る。
「おい・・・そりゃ一体何だよ?」
「んー?これはねえ・・、これから刃牙の顔に可愛いお化粧をしてくれる道具なの!」
「何だそりゃ?何でそんな事されなきゃならねえ」
「罰ゲームよ、罰ゲーム」
「罰・・・ゲームだぁ?」
「そっ!刃牙のすくった金魚はゼロ匹でビリ!この勝負で負けたの。だから罰ゲームを
受けるのが部活の決まりなんだよ!?」



161 :Ud3Nux8u0:2006/10/15(日) 00:23:29.41 ID:L+UMQOiN0
「・・・・・・・」
俺が・・・・敗けた・・・?
みおんwは俺の顔にマジックで落書きを始める。
キュッ、キュッ
はは・・・なんだコイツ等。どこまでもおめでてえヤツラだな・・・
こんな遊びを勝負だなんつって勝ったの敗けただの・・・
キュッ、キュッ
皆は楽しそうに笑いながら次々に俺の顔に落書きをして行く。
へっ・・・いいよ。こんなくだらねえ遊びがお前等にとって勝負だってんなら
俺の敗けにしてやるよ。・・・・・・・・・・俺の・・・敗け・・・・
俺が・・・・敗け?
「あぅwあぅぅwwwwwwもう僕の書くスペースが無いのですwwwwww」
みんな・・・笑ってんなぁ・・・。楽しいのかい・・?俺に・・勝ったのが
「こりゃひでぇな。もう顔が真っ黒じゃねえか!」
「はぅ~~、刃牙君かぁいいよぉ~。おっ持ち帰りぃ~~☆」
「あっはっはっは。こりゃ初っ端からとんだ罰ゲームになっちゃったねぇ!」
・・・・・・・・・・・
「・・・つぎの・・・・は・・・・んだ・・」
「えぇ?」


「次の勝負は何だっつってんだよッッ!!!!!!」




162 :Ud3Nux8u0:2006/10/15(日) 00:25:24.57 ID:L+UMQOiN0

俺達八人はそれから色々な夜店を回った。どれも初めて目にするものばかりだったが、
俺はムキになって皆と‘勝負’とやらを競った。どの勝負も必ずレナが始めに手本を
見せてくれたので、俺は見よう見マネでなんとかそれらをこなす事が出来た。
しかし結果は惨敗で、俺の身体には無数の傷跡の上からこれまた無数の落書きが
刻まれていた。しかもどこから持ってきたのか、メイド服まで着せられている。

ひとしきり遊び終えて、梨花の奉納演舞とやらの準備に付いて行った皆と離れ、
俺は一人神社の石段に腰を下ろしていた。
「楽しい・・?」
俺のように集団から外れて来たのか、レナはそう言いながら俺の横に座った。
あんな遊びをしたのは初めてだ。いや、そもそも祭りなんかに来るのも、
同年代の子供と大勢で騒ぐ事も全て初めての事だ。しかも半分は一度
闘り合った相手と。・・・いや、闘って互いに認め合ったヤツラだからこそ、
俺はあんなにも心をあらわに出来たのかもしれない・・・・。
正直、案外悪くない気分だった。こんな気分は初めてだった。
「・・・へっ、ガラじゃねえよ・・・」
ほんと、ココに来てからは初めての体験が多すぎるぜ。



163 :Ud3Nux8u0:2006/10/15(日) 00:27:31.50 ID:L+UMQOiN0
下の方から石段を上がって来る親子連れが見える。
父親と母親の間で、その二人の手を両手で繋ぎながら楽しそうにはしゃいで
石段を登る男の子を、その低い視線からは決して見えないだろうが
両脇の父親と母親はなんとも心安らかな温かい目で見守っている・・。
ああ言うのを慈愛の目、って言うのか・・・?

俺はいつの間にかその二人の姿に、親父とお袋の姿を重ねていた・・。
敵を討ち滅ぼす為だけに生きている父さんと、
その父さんに心を奪われ、俺の事を見ようともしな母さんが、
二人並んで優しい微笑みを浮かべている。
その視線の先には、二人の間で両手を繋ぎながら、うれしそうにはしゃぐ俺の姿が・・・

「仲の良さそうな親子だね・・・」
静かに呟くレナの声に、俺は我に返った。
とっくの昔に、思い出せないくらい昔に忘れた感情だ。今更・・。
へっ、何をヒタってんだまったく・・・。
「刃牙君はああゆう親子連れ・・うらやましい?」
「・・・俺には友達だとか、家族のだんらんだとか、そんなもんは必要ねえ。
俺の親父は地上最強の生物だ。だから息子の俺も地上最強を目指す、当たり前の
事だろ?子供は親の背中を追うもんだ。俺はまだまだ強くなるぜ。雛見沢の誰よりも、
この世界の誰よりも!!」
・・コイツには一度言ったセリフだったっけな。
レナはそんな俺を見つめて、穏やかな・・・・でもどこか悲しそうな顔で微笑んでいる。
なんでだろうな・・、歳も容姿も性格もまるで違うのに・・・コイツの姿がお袋と
ダブって見えるのは・・・・。



164 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/15(日) 00:27:47.44 ID:BqPXo5lq0
メイド服刃牙wwww



165 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/15(日) 00:31:52.09 ID:whiNWDvq0
範馬刃牙のメイド服www見てぇwwww



166 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/15(日)
00:31:56.84 ID:fwuoEkRI0
どうでもいいけど羽入カワイスwwww



169 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/15(日)
00:34:50.81 ID:whiNWDvq0
年頃の子供らしい刃牙に全オレが泣いた。・゚・(ノД`)ヽ



167 :Ud3Nux8u0:2006/10/15(日) 00:32:56.55 ID:yN8BpW6K0
もうバーボンにも慣れてきた。
ねーちゃんの部屋からかっぱらってきたPCと
自分ので2台体制で書き込んでやる。



奉納演舞が始まった。
梨花はその演舞の舞台で飾りの付いた派手なクワを振るっている。
たいした重さじゃなさそうだが、梨花には自分の身体が逆にクワに
振り回されないようにするのが精一杯、といった様子だ。
アイツ、俺に武道家の心得なんか説いてたから見かけに反して
結構‘つかえる’ヤツなのかと思ってたけど、どうもアイツ自身に
その心得がある訳じゃなさそうだ。俺はまんまと乗せられたって訳か。
まあ今となっちゃどうでもいい。むしろほんの少しだけ感謝したい・・
不覚にも俺はそんな気分になっていた。


170 :Ud3Nux8u0 ◆qTXlnhuw1U :2006/10/15(日) 00:39:09.42 ID:yN8BpW6K0
綿流しも終わり、俺たちはいよいよ闘技場に向かう村民の流れの中にいた。
細い田舎道が、更に狭い園崎本宅への脇道に分かれている所に、一台の乗用車が停まってる。
その横には見覚えのある大柄な人影が佇んでいた。
「大石さん!」
そんな彼の姿などまるで見えていないかのように黙々と歩く人波を横目に、大石さんは
タバコを吸い込むと、大きく息を吐いた。羽入に噛み千切られた後に接合した右手の
指の傷が痛々しい。
あれ、でもこの祭りって雛見沢住民だけの秘密じゃなかったっけ?
「毎年こんな大掛かりな事やってんのを警察が知らねえ訳ねえだろ。だがその辺は
園崎のセンセイ方の口利きでな・・・・しかし・・」
そう言いながら大石さんはその大きな両手を俺の肩に置いた。
「・・・えれえ事になっちまったな・・・・・・・・・・死ぬなよ」
やめてくれよ・・・大石さん。そんな事言うのは・・。
そんな事言われると俺・・・・・・

我慢出来なくなっちゃうじゃねえか

顔を歪めて笑いをかみ殺す俺を見て一瞬唖然とした大石さんは、やがてタメ息をついて
やれやれと言った表情で苦笑いをした。
「・・・・・あ、そうだ。俺ぁコレが最後の登場になるらしいから言っとくわ」
そう言うと大石さんは急に満面の笑みを浮かべてK1の方を向いた。

「前原さぁん。んっふっふ」

大石さんは一仕事終えた男のような顔をして車に乗り込むと、夜の闇に消えていった。



172 :Ud3Nux8u0 ◆qTXlnhuw1U :2006/10/15(日) 00:42:52.99 ID:yN8BpW6K0
闘技場への入り口は園崎家の庭の池だった。水を抜かれた池の底にある大きな蓋を外すと
中からゆうに大人4,5人が同時に通れそうな階段が現れた。
ここから通路が祭具殿の下まで繋がっているらしい。電気が通っているらしく、通路には
蛍光灯と、空調のファンまであった。
そして辿り着いた闘技場は・・・、俺の想像を遥かに超えて立派なものだった。
言葉にするのは省くが、俺の勘ではおそらく東京ドームの地下にもこれと瓜二つの
闘技場があんじゃないかと思う。

俺達参加者は始めに選手控え室に案内された。その後皆が俺を連れ立って闘技場の
様子を見に行った。
闘技場の観客席一杯に雛見沢の村人が敷き詰め、祭りの始まりを今か今かと待ち侘びている。
その熱気と歓声に、俺は少々圧倒されてしまった。
その俺の横で同じように闘技場を見つめる部活メンバーの顔は・・・・・

・・・・へっ・・・やっとらしくなって来たじゃねえかオマエ等・・。
やっぱ雛見沢のヤツラはそうでなきゃいけねえよ。

みんな・・立派に‘鬼’の顔してるぜ?



最終章  鬼殺し編 前編     完





173 :Ud3Nux8u0 ◆qTXlnhuw1U :2006/10/15(日) 00:45:08.46 ID:yN8BpW6K0
「全選手入場です!!!!」


「悟史君は生きていた!!更なる失禁を積み人間狂気が蘇った!!!
ぐぎゃ!!       園崎詩音だぁ――――!!!」


「ツンデレに更なる磨きをかけ
‘紐切り’!!北条サトコォーが帰って来たァ!!!」



「ヒモの仕事はどーしたッ!村八分の烙印、未だ消えずッ!!
脅すも虐めるも思いのまま!北条てっぺい☆だ!!!」


「無数のウジは私の中にある!!
枕元に雛見沢の神様が来たッ(本人談)  竜宮レナだ!!!」


「カケラ紡ぎはこの娘が完成させた!!
古手家頭首!!古手梨花だ!!!」


「空気が読めないからネタにされまくったのだ!!
プロの命乞いを見せてやる!!
園崎家次期党首 園崎みおんwwwwwwwww」



174 :Ud3Nux8u0 ◆qTXlnhuw1U :2006/10/15(日) 00:49:37.12 ID:yN8BpW6K0
「今回は更に!長い綿流しの歴史の中では異例中の異例!!なんと
村外から二人のスペシャルゲストの参加が決定しております!!!!」


「格闘ネタだったらこの人を外せない!!
警視庁公安部資料室第7室の若きエース 赤坂衛だ!!!」


「地上最強の鬼(オーガ)の子が、雛見沢の鬼に喧嘩を売ったッ!!
てめえ!!生きて帰れると思うなァッッ!!!!格闘漫画の金字塔、
「グラップラー刃牙」より範馬刃牙の登場だァッッ!!!!!!」


「以上8名によって昭和59年度、雛見沢‘裏’綿流し祭を行います!!!!
尚司会は、前原屋敷のボンボン、口先の魔術師前原圭一ことわたくしK1が
務めさせて頂きます!!!!」




最終章  鬼殺し編   後編





175 :Ud3Nux8u0 ◆qTXlnhuw1U :2006/10/15(日) 00:52:04.81 ID:yN8BpW6K0
一回戦第一試合


レナ 対 梨花


レナの試合が始まる・・。あの日ゴミ山で俺に見せたプレッシャーの
正体が今わかる。俺は正直、イマイチあの女の本性を掴みかねていた。表の祭りの時に、
なにもかも初めてだった俺にいちいち世話を焼き、夜店の遊び方を教えてくれたレナ。
その優しくてどこか悲しそうな笑顔と、あのゴミ山で感じた何か得体の知れない
空恐ろしさが繋がらないのだ。その答えも今わかるのか・・・・?
そしてその相手だ。梨花。
俺に武道家の心得を毅然と言い放ったアイツを、俺も一度は格闘家なのかと勘ぐったが
演舞の際に見せたヤツの身体能力はとてもじゃないが闘いが出来るソレでは無かった。
力が全てとは言わない、だが俺の知る限り格闘技と言うものには最低限必要な筋力と言う
ものがある。梨花の筋力はソレすらも満たしていない。満たしていないどころかフツー
の平均的な同年代の子供とまるで変わらない。そんな梨花が雛見沢最強を決めるこの
舞台に上がり、一体何が出来ると言うのか?
どうやらこの試合は、俺の様々な疑問に答えてくれるタネ明かしになりそうだ・・。



177 :Ud3Nux8u0 ◆qTXlnhuw1U :2006/10/15(日) 00:55:06.43 ID:yN8BpW6K0
「始めィッ!!」

試合が始まった。レナの目は普段のままだ。
そのレナがゆっくりと踏み出・・・・・・なッ!?速ッ!!
目で追うのがやっとだった。
その凄まじい踏み込みスピードをそのまま乗せた右拳が梨花の顔面を
ドザァッ!!
ッ!?
・・・・・え?
なんだ!?どうなってるッ!?
その拳が梨花の顔面を打ち抜こうという次の瞬間、レナの身体は大きく
前転して背中から地面に叩きつけられていた。
「・・・・・・・・」
「レナはあわてんぼうさんなのです。みー☆」
「・・・・・梨花ちゃん。今何をしたのかな?・・・・かな?」
「・・・・・・・・、にぱー☆」
そうだ、ヤツは一体何をしたんだ。レナの拳が眼前に迫っていた。その状況で
する事と言ったら、かわすか、ガードするか、カウンターを取るか、タックルに行くか、
バックステップで距離を取るか・・・もしくはその攻撃を食らうしかない。
しかし梨花はその選択肢のいずれも選ばず、そして何故かレナが地面に倒されている。
レナが自分で転んだんじゃないか?客席からはそんな声も上がり始めていた。
ヤツに限ってそんなミスは考え辛いが・・・、それでも俺もそう判断するのが
一番自然に思えた。
レナが立ち上がる。梨花は自分から仕掛ける気はないらしい。
次のレナの攻撃を刮目しよう。そうすれば何か分かるハズだ。
レナが再びパンチを繰り出した。俺はその瞬間を1コマも逃すまいと
目を凝らした。



178 :Ud3Nux8u0 ◆qTXlnhuw1U :2006/10/15(日) 00:57:01.62 ID:yN8BpW6K0
ビュッ!!


レナの拳が・・・梨花の顔面に・・・当たって・・・・・・ッッ!!
梨花は・・・そのパンチのスピードに合わせて・・・・首を・・・・捻って・・・・
頬を滑るように進むその腕を・・・・アゴと肩で挟んで・・・・・身体を・・・・
少しだけ傾けると・・・・レナの身体が宙に浮いて・・・・一回転して・・・
ドガァッッ!!!!
地面に叩きつけられた!!!


おい・・
もしかして・・・アレか?合気道かッ!!?
合気道を知らないワケじゃない。実際闘った事もある。しかし・・・梨花のアレが
合気道だと言うのなら、そこら辺の道場の師範代クラスの技なんてまるでガキの遊びだ。
梨花のアレは・・・まるで演舞!!
そう、組み手では無く、合気道を知らない者に技を披露する際に行う台本の決まった演舞。
それを行う者が迷い無く動き、見る者の心を奪う程キレイに技が決まるのは、あらかじめ
決められた動作を台本に従って行っているからにすぎない。
それを全くの実戦で、あのレナを相手に2度もやってのけたッ!!
なるほどそうか、確かに合気道なら筋力は問題じゃない。
ありゃモノホンの・・・・・・達人だ。
・・・待てよ達人だと!?合気道はボクシングなどの比較的短期間で技術を円熟させられる
格闘技とは違い、一生かけても極め切れるかどうかと言うシロモノだ。達人と言えば
還暦を迎えるようなヨボヨボのジジイと相場が決まっている。それを・・・あんな子供が・・・。
クッ・・、一体どんな格闘センスしてんだよ・・・。



180 :Ud3Nux8u0 ◆qTXlnhuw1U :2006/10/15(日) 00:58:58.21 ID:yN8BpW6K0
「・・・すごいね。知らなかった、梨花ちゃんがそんなに強いなんて・・」
「みぃ」
「でもレナは敗けられないんだよ・・・・・だよッ!!」
レナが前蹴りを放つ。そのスピードは俺が今まで見てきた誰よりも速い。
しかし・・・
ガァンッッ!!!
梨花は足捌きで身体を一歩横にズラしてその前蹴りをかわすと
蹴り足を右手で下からすくい上げてレナの身体を宙に浮かせ、
さらにまだ空中で上を向いているレナの顔に左手を乗せると
そのまま地面に叩き付けたんだ。



181 :Ud3Nux8u0 ◆qTXlnhuw1U :2006/10/15(日) 01:02:02.04 ID:yN8BpW6K0

遠足のおやつは300円 それはチョコとクッキーの値段

遠足のおやつは300円 それ以上は持って行けない

遠足のおやつは300円 でもね、先生・・・

バナナはおやつに入るんですか?


                     Frederica Bernkastel




頭部を地面に叩きつけられて脳震盪を起こしたのか、レナは
フラフラとよろめきながら立ち上がった。

レナの強さは、俺の予想通り恐るべきものだった。俺が今まで出会った中でも
おそらくピカ一だ。
しかし梨花の技は・・・それすらも上回るッ!!

レナは様々な技を繰り出し、尚も梨花に襲い掛かった。
ジャブ、ローキック、飛び技、掴み技、フットワーク、タックル・・・etc
しかしそのどれもが梨花の合気の極意の前では意味を持たず、
レナは攻撃を仕掛けるたびに地面に叩きつけられた。

「ほんとに・・・強いね、梨花ちゃん。一体どうやったらそんなすごい技が身に付くんだろ?」
「あなたには分からない事よ」
梨花の口調が変わった。



182 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/15(日) 01:04:01.97 ID:JBwpsQJV0
いきなりフレデリカ吹いたwwww



183 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/15(日) 01:06:27.47 ID:PikJXtw/0
バナナ吹いたwww



184 :Ud3Nux8u0 ◆qTXlnhuw1U :2006/10/15(日) 01:06:39.94 ID:yN8BpW6K0
(梨花の回想)


まだ私が、無限の時のループに嵌り始めたばかりの頃。自分が物心がつくかつかないかと言うような
年齢の子供にまで戻ってしまう事が歯痒かった。ループすると言う事は、最悪の結末をもう一度
やり直せると言う事ではあるけれど、同時に自分の成長や、培ってきた周囲の環境までゼロに戻して
しまう事でもあったからだ。仲間達の疑心暗鬼を解こうと努力し、憎むべき惨劇に向けて準備を
始めても、その日が来れば全て消え去ってまた幼い子供に戻ってしまう。残るのは記憶と、料理や
裁縫の技術だけ。
傍から見れば贅沢な悩みなのかもしれないけど、当時の私にとっては積み上げてきた苦労をまた
始めからやり直さなければならないと言うのはとても苦痛な事だったのだ。

ある時思った。準備して来たものは全て無くなってしまうけど、身に付けた技術はどうだろう?
料理や裁縫の技術は受け継げたのだ、だったら他の技術だって次の世界に持っていけないハズが
無い。料理や裁縫ではダメだ、来たるべき惨劇には役に立たない。必要なのは・・・・・闘う技術!!

体力を必要とするものではいけない、いくら鍛錬を重ねてもループしたら身体は元に戻って
しまうし、そもそも年端も行かない女の私に闘えるだけの体力など望めるハズもない。
腕力を必要とせず敵を打ち倒せる技術・・・・・・・・・ピッタリのモノがあるじゃないか。
その日から私は父が師範を務める古手流に没頭した。料理も裁縫も勉強もそっちのけで、
こっそりと寝る間も惜しんで。
しかし体力を必要としないとは言え、合気道にはズバ抜けた反射神経とタイミング感覚が必要だ。
それらは筋肉とは直接関係無いが、脳から脊髄に繋がる神経細胞によって生み出されるものだ。
はたしてそれらの感覚まで次のループに持ち越すことが出来るのか?全くの賭けだった。



185 :Ud3Nux8u0 ◆qTXlnhuw1U :2006/10/15(日) 01:09:37.10 ID:yN8BpW6K0
始めの10年位は全く結果が分からなかった。知識は増えても、自分の実質的な技術の進歩と
言うものがイマイチ感じられなかったのだ。もしかして自分の考えは間違っていたのではないか?
やはり格闘技のような高度な技術は受け継げないのか?そんな疑問が何度も浮かんだ。しかし
他にする事も無い。数年後に自分が殺される日まで何もせずノンビリと過す事など、まだ希望に
燃えていた当時の私には出来なかったのだ。・・そしてループの歳月が50年を数える頃には、
私は逆に父に教える立場になっていた。100年を越す頃には最早極めるべき技など
どこにも無くなっていたのだ。

それを実際に惨劇の際に使えずに終わった事は、なんとも間抜けな話なのだけれど。
今夜、今度こそそれを仲間の為に使おうと思う。



186 :Ud3Nux8u0 ◆qTXlnhuw1U :2006/10/15(日) 01:12:33.31 ID:yN8BpW6K0

レナは挑みかかっては投げられ、また挑みかかっては地面に叩きつけられた。
受身を取れない状態で、畳ではない固い地面に叩きつけられると言うのは
素人が考えるより遥かに甚大なダメージを受ける。
肩で息をするレナに比べ、梨花は息一つ切らさず涼しい顔のままだ。
・・・・?
なんだ・・・梨花の足が、小刻みに揺れて・・・・・ッ!震えてるッ!?
この圧倒的な優勢で、どうして震える事があるのだろう?
レナが梨花にかなわない事はもはや会場の誰もが分かっている事なのに。
一体何に、誰に怯えていると言うんだ。

ボロボロの身体で尚もレナが正拳を梨花に打ち込もうとする。
その腕が伸びきる前に、梨花の手の平がレナの拳に触れた。

ベチィッ!!!!


ドガァァァッッ!!!!!

強烈な破裂音と共に、レナの身体は凄まじい勢いで後ろに吹っ飛ばされ
闘技場の柵に激突したッ!!!



187 :Ud3Nux8u0 ◆qTXlnhuw1U :2006/10/15(日) 01:15:36.39 ID:yN8BpW6K0

・・・すげえ・・。神業だ・・・。
レナの繰り出す超スピードの正拳に、インパクトのタイミングの前に手を当てる。
その瞬間レナのその正拳の全パワーは、各部の関節を完璧に固定した梨花の身体の、
その手から足の裏を通して全て地面に伝えられる。そしてその地面からの反作用が、
またそのまま梨花の身体を通してレナの拳に伝えられる。
つまりレナは自分の渾身の力で自分の身体をふっ飛ばしてしまったんだッッ!!!

こんな純度の高い、高品質な‘技’は見たことがない。
どちらかと言えば肉体と野生的な感性に重きを置いて闘ってきた俺には、
口惜しいが目からウロコが出る思いだった。

しかし・・・気になる。
梨花のあの足の震えは、レナを完膚無きまでに叩きのめしてもまだ収まっていない。

ザッ・・・

レナはまだ立ち上がって・・・・・
ッッ!!!!

でたよ・・・・・・・

アノ目だ・・・・・



188 :Ud3Nux8u0 ◆qTXlnhuw1U :2006/10/15(日) 01:18:37.34 ID:yN8BpW6K0

レナは起き上がると、ゆっくりと梨花に向かって歩き出した。
もはや梨花の足だけじゃねえ、この俺も身体の震えを抑えるのに
必死だ。なんなんだあの女はッ!!あの目になった途端、俺の身体は
まるで俺に何かを訴えるかのように激しく高ぶり出す。
それはこの雛見沢で出会った強敵達に感じた恐怖とは、違った何かなんだ。


「梨花ちゃん・・・こうなる前に終わらせたかったよ・・・。出来れば降参して欲しい」
「大丈夫なのです。ボクはそのレナを負かす為にお祭りに参加したのですよ?」
「・・・・・ごめんね」

ボゥッ!!

レナの拳は、もう俺の目では追えなかった。
・・・しかし梨花は試合開始直後と全く同じように首を捻りそれをかわし、
その手首をアゴと肩で挟んでレナを空中に放ったッッ!!!!

ドガァッッ!!!!



190 :Ud3Nux8u0 ◆qTXlnhuw1U :2006/10/15(日) 01:21:31.10 ID:yN8BpW6K0

ザッ

レナが背中から地面に叩きつけられた直後、梨花がガックリと片ヒザをついた。
今度は・・・見た!!確かに見えた。レナは背中が地面に叩きつけられる直前、
空中で梨花の足首に向かって拳を突き出したんだッ!!!
その先端が、わずかに梨花のくるぶしの辺りに触れた。
梨花は、技は達人級でもその身体はごくごく平均的な子供と変わらない。
例えかすっただけとは言え、あのレナの恐るべきスピードの拳が当たれば・・・
下手したら足首を骨折しているかもしれない。
足一本の機動力を失ったら梨花の技の凄さは半減どころでは無い。
合気道の極意は足捌きにあると言われる程だ。最早形勢は完全に逆転してしまった。

「くっ・・・・・・・」

梨花は何を思ったのかそのままその場に正座をしてしまった。
そんな梨花をレナは相変わらずの濁った瞳で見つめている。

「梨花ちゃん・・・ゴメンね。もう・・手加減できないの・・・。
だからせめて・・・・・・・・・」


「ひゃあああああああああッ!!一撃で叩き割ってあげるよおおおおおおおおッツ!!!!!」

(また・・・、あの時と同じか・・・)

梨花は激痛と恐怖に歪む顔で、自嘲気味に笑うと言い放った。

「おいで鉈女・・・!!」




191 :Ud3Nux8u0 ◆qTXlnhuw1U :2006/10/15(日) 01:24:33.76 ID:yN8BpW6K0

ザゥッッ!!!!

正座した梨花の顔面に・・・レナの恐ろしい勢いのローキックが

バオッッ!!!!

ッッ!!!梨花はその超スピードのローキックを両手で掴みレナの身体を
自分の後方に放り投げたッッ!!!!!

ドガッ!!!

この少女は・・・・・・この達人はッ!!
あんな状態になってもまだ闘うと言うのかッッ!!!!

レナは何事も無かったかのようにスクっと起き上がると、背後から
梨花に掴みかかるッ!!

フワッ

梨花は更にその伸ばされた腕を掴み、レナの身体をまたも空中へと導く。

バァァンッ!!!

レナの身体は梨花の上空を舞い、再び梨花の前方に背中から着地して戻ってきた。



192 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/15(日) 01:25:01.20 ID:MkEJgutTO
ヤバいくらいに面白いなw



193 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/15(日) 01:26:21.09 ID:iTEINdt20
ちょ、渋川フレデリカwwwww



194 :Ud3Nux8u0 ◆qTXlnhuw1U :2006/10/15(日) 01:27:29.10 ID:yN8BpW6K0

「・・・・・・」

レナは立ち上がると今度はゆっくりと、物言わず濁った瞳で梨花に歩み寄って行った。

(赤坂・・・)

動けない足で正座し、あのバケモノのような女と一対一で対峙した少女は、
その時一体何を思ったのか、俺には分からない。

レナは梨花をその射程に捕らえると、身体全体を使って大きく振りかぶった。
なんでだッ、あんなテレフォンパンチじゃ投げて下さいって言ってるようなもんだろ!

ブオッ!!!

そしてレナはその渾身の力を込めた拳を、梨花ではなく地面に向かって放ったのだ!

ドゥヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲン!!!!!!!

まるで地震だ。会場全体が大きく揺れた。俺はバランスを崩して転びそうになった。
そしてその凄まじい振動を間近で受けた梨花は・・・・その身体を・・・・
空中に放り出していた。

1メートルほど宙に浮き上がった梨花の身体に・・・・・
地の理から切り離され無防備になった梨花の身体に・・・・・
そのパワーで地震すら起こしたレナの拳が・・・・・



196 :Ud3Nux8u0 ◆qTXlnhuw1U :2006/10/15(日) 01:30:31.32 ID:yN8BpW6K0

「やめてえええええええええええッッ!!!!!!」

ッッ!!!!
いつの間にか試合場の中に入り込んでいた羽入が、悲鳴を上げながら梨花の
身体に飛びついた!!

ガスッッ!!!!

レナの拳が羽入の身体をかすめた。
羽入は梨花を抱きかかえたままもの凄い勢いで回転しながら吹っ飛ばされて
闘技場の柵に激突した。
ドガァッ!!!!

「そっ其れまで!!其れまでぇぇぇいッッ!!!!!」
公由のじいさんが終わりの合図を言い渡した。確かルールじゃ選手の
身体が部外者の身体に触れたらその時点で反則負けだったハズだ。
しかしそれ以前にレナが梨花の身体を宙に浮かせた時点でもう決着は
ついていたんだ。だから羽入の判断は正しい。恐らくレナが地面を打つ
前に、既に飛び出していたんだろう。
梨花は羽入に抱かれながら気を失っていた。多分柵にぶち当たった時の
衝撃で。
羽入の身体に保護されていたとは言え、その衝撃は幼い女の子の身体には
十分過ぎる程堪えるものだったに違いない。そう、身体はあくまで幼い
女の子なのだ、その身に神業を宿しただけの。俺は改めてこの梨花という
少女の凄まじさを実感した。
そしてレナは、その梨花をしばらく濁った瞳で見つめていたが、やがて
その瞳に焦点が戻ると唇を噛んで俯き、踵を返して闘技場を後にした。



197 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/15(日) 01:35:08.09 ID:0lt99LE/0
面白いw



198 :Ud3Nux8u0 ◆qTXlnhuw1U :2006/10/15(日) 01:35:27.27 ID:L+UMQOiN0

「・・・・・」

梨花は医務室で目を覚ました。
その梨花の顔を、ベッドの横に座った羽入が心配そうに覗き込む。
「あぅ~・・・梨花、大丈夫なのですか?」
足首にはギプスが施されていた。
「・・・・・敗けたのね」
記憶が飛んでいる。正座をした辺りから。格闘技の試合などで失神KOを
食らった選手にはよく起こる現象だ。脳に加えられた衝撃により、その
直前から数分間、或いは一試合分まるまるの記憶が無くなってしまう。
その様子が、まるで一年前まで幾度と無く繰り返してきた惨劇の度に
自分を殺した犯人を忘れてしまう現象に重なって思えて、梨花は苦々しい
顔で大きくため息をついた。
「・・・・梨花は・・よくがんばったのです」
そんな梨花を気遣うように羽入が言葉をかける。
(ふっ、まるで一年前に逆戻りね)
「羽入・・・。あの子が、刃牙が初めてこの村に来た時、レナを刺激されるのを
嫌って、アンタはあの子を追い払おうとしたわよね」
「・・・・・」



199 :Ud3Nux8u0 ◆qTXlnhuw1U :2006/10/15(日) 01:38:50.88 ID:L+UMQOiN0

「でもあの子は一度完膚無きまでに心を折られたのに、しばらくしたら
見違えるように強くなって逆にアンタを倒してしまった・・・・。だから
私達は考えを変えた。あの子に賭けてみようと思った。あの子ならレナを
止められるんじゃ無いかって・・。レナの心に取り憑いたあの異常なまでの
強さへの渇望は、他の格闘家が当然のように持っているソレでも、雛見沢
症候群に侵されたものでも無い。沙都子も同じ決意みたいなものを持ってるけど、
あの子のソレはあの子が自分自身で解決すべき問題、そして私達は必ずそれが
出来ると信じている。でもレナは・・・もう暴走寸前。このままじゃあの子は
人を殺すか、自分が殺されるか、二つに一つしかない。だから私達は今度こそ、
光を失ったあの子の心を救おうと思った。あの子に敗北を味あわせよう、と。
それで何が変わる保障があるワケじゃ無いけど、きっとあの子の心を解き明かす
カギになると思って・・・。
フッ百年以上掛かってようやく全てのカケラを紡ぎ合わせたと思っていたら・・・、
とんでもないカケラが残っていたものね」

梨花は薄く笑うと、遠くを見つめた。

「でもね・・・。今夜対峙してハッキリと分かったわ・・。あの子はね、違うの。
技術、筋力、速度・・・そんな些末な事じゃ無い。あの子は違う、私達とは・・・。
誰も勝てないわ・・・。刃牙でも、赤坂でも」


「そんな・・・・梨花・・・・・・
あぅwwあぅwwwwwwまた諦めモードっすかwwwwwwwwwwwwwww」
「・・・・・あんたのキャラ設定どうなってんのよ、このバケモノ女が」



202 :Ud3Nux8u0 ◆qTXlnhuw1U :2006/10/15(日) 01:42:09.26 ID:L+UMQOiN0

一回戦第二試合

みおんw 対 赤坂


控え室で呼び出しを待ちながら、ワイルドターキーを瓶でがぶ飲みする
みおんwの姿に、俺は思わず呟いた

「デカいッ・・・・・この前よりも・・・・・・胸が」

外で会った時は夜だったので気付かなかったが、明らかに
デカくなってるッ!!
俺の横で同じようにみおんwの胸を睨み付けていたK1が呟いた。
「お前にはどう見える刃牙・・・・あの胸」
「・・どう見えるかより、どう揉むかなんだけど・・・」

そんな俺達男二人を、サトコォーは白い目で見つめ、詩音はニヤつきながら眺めている。
レナは顔を赤らめて「な、なんの事を言ってるのかな?かな?」などとのたまう。
白々しい。

204 :Ud3Nux8u0 ◆qTXlnhuw1U :2006/10/15(日) 01:45:56.94 ID:L+UMQOiN0
「調子良さそうだな、みおんw(の胸)」
K1がみおんw(のおっぱい)に話しかけた。
「応援してるぜ、みおんw(のバスト)」
K1はみおんw(の巨乳)と握手しようと手を伸ばした。

バチィィィン!!

そんなK1の激励を、何故かみおんwは払いのけた。
・・・・・・・いや考えてみりゃ当然か。

「戦争だよ」

みおんwは厳しい表情で言い放った。

「このお祭りは圭ちゃん達空気の読める人間と、私達空気を読めない人間の
意地のツッパリ合いなんだ・・・ッ!!」

そう言ってみおんwは控え室を後にした。
それを呆然と見つめるK1の身体に、レナの豪腕とサトコォーの貫手がめり込んだ。



203 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/15(日) 01:45:21.94 ID:fwuoEkRI0
夜叉猿までしか見たことないんだが
このストーリーってバキ本編をパロってるのか?


205 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/15(日) 01:49:38.18 ID:+eV2uLw8O
おもすれーwwwww支援


206 :Ud3Nux8u0 ◆qTXlnhuw1U :2006/10/15(日) 01:50:26.65 ID:L+UMQOiN0
>>203
戦闘は基本的にパロってる、時間軸はメチャクチャだけど。


「数え切れない世界で後悔した・・・いつも気付くときには手遅れだった・・・」

医務室でベッドに横たわる梨花を見つめ、赤坂は激しい自責の念にさいなまれていた。

「赤坂・・・」
「もう決して遅れはとらないと誓ったのに・・・私はまた・・・気付けなかったッ!」

梨花がレナに追い詰められ負傷し、あまつさえ命の危険にすら晒された。
いくら試合の上での事とは言え、梨花を守るためにその拳を鍛え上げてきたこの男には
とても割り切れるものでは無く、ただただ無念の一言につきるのだった。

「梨花ちゃん・・・君の仇は・・・私が討つ!!!」

赤坂にレナの事を仇などとは思って欲しくないのだが、結果的にそれがレナに敗北を
味あわせる事になれば、梨花にとってそれは望ましい事だった。しかし今の彼女には
残念ながらそれの願いが叶うとは思えなかった。いかな赤坂でもレナには敵わない・・。
しかしそれを今この男に、自分の為に闘うと誓ってくれたこの男に言えるハズも無い。

「赤坂・・・ありがとう・・・」

赤坂は時には悪を討つ為に鬼の形相に変えるその顔で優しく微笑み、医務室を後にした。
そんな男の優しさと力強さに、梨花はその小さな胸を震わせるのだった。



ひぐらし×刃牙 「背中の鬼の哭く頃に」 その3







べジータと同じ部屋に閉じ込められました(´д`;)  その1
ポケモンですが、死にたいです
ライアンですが、場車内の空気が最悪です
夜神月を雛見沢に閉じ込めてみた/ひぐらしがなくですの
節子…それ、ドロップやない、オハジキや
十三年後のクレヨンしんちゃん
「Dora/stay night」 ドラ/ステイナイト
  1. 2006/10/23(月) 23:20|
  2. ニュー速 VIP|
  3. |
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ハンドルネーム占いが大吉でした!嬉しいです><
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