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ひぐらし×刃牙 「背中の鬼の哭く頃に」 その1

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1 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 19:55:02.96 ID:Ud3Nux8u0

このストーリーは多少のネタバレと、大量の刃牙ネタを含みます

キャラのネタ元ははっきりとは決めていませんので、深く考えない方が多分楽しめます

ストーリーの進行も同様で、必ずしもネタ元通りに進むものではありません

基本的にはお笑いですが、途中でマジ展開になってしまう場面もあります

あなたにはこの物語を拒否する権利が大いにありますので、積極的に行使してください。




序章

ユリーとのスパーリングで叩きのめさられた俺は自分の弱さをイヤと言うほ思い知った。
今のままじゃ駄目だ。あんなトレーニング例え百年続けたってとてもオヤジには並べねえ。
瞬発力、技術、スタミナ、全てを一から作り直さなねば・・・。
俺は荷物をまとめると落書きだらけの家を後にした。

雛見沢・・・いや、‘鬼’ヶ淵を目指して。



3 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 19:56:33.63 ID:Ud3Nux8u0
○×県鹿骨市興宮

目的の建物が見えると俺は昨夜から一度も休ませる事の無かった足を止め腰を下ろした。
「着いたぁ・・・」
ヒョイッ
「人間のツラ見るのは一年半ぶりだぁ、喰っちまおうかな」
俺の体を、背負った超重量のリュックごと片手で持ち上げた大男は
しゃがれ切った声で豪快に笑った。
「ごっご無沙汰してます大石さん・・・俺刃牙です!範馬刃牙・・・」
「・・・おー!あの鼻タレかあ!!でかくなりやがってこいつぅ」



5 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 19:57:46.28 ID:Ud3Nux8u0
俺達は久しぶりの再会を楽しんだ
そしてその晩
「・・・なんだってぇ・・」
「雛見沢でキャンプを張りたい・・・一人で・・」
「一人で・・・・・っておマエ・・・」
「おマエ知ってるのか・・・・?雛見沢がどんなところか・・・」
「オヤジから・・・・聞いてる」
「裸の美女がニューヨークのスラムを歩くようなもんだぜ」
「田舎をナメてねえか」
「舐めてなんかいるもんか・・・そこへ行くと考えただけでこんなに震えがくるんだ・・・」
「でも・・行かなくちゃならない・・・それだけは分る」
「子供が生きて帰れる場所だと思ってるのか・・・?」
「それを確かめに行くんだろが!!!!!」
「・・・・・・」
「あ・・・・ご、ごめんなさい」
大石さんはそれ以上何も言わず俺を見送ってくれた。
あの場所の恐ろしさを舐めてる訳じゃない、ヤケになった訳でもない。
俺はあの場所で「鬼」に会わなければならない。「鬼(オーガ)」を倒すために。

そして俺はいきなり出会った。人知を超えた未知の生物に。


第1章 獣泣かし編



6 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 19:58:32.50 ID:Ud3Nux8u0
「・・・・・・?」
俺にはソイツの頭に生えている角のような物など一切意に介さなかった。
そんなものより遥かに奇妙なモノを見ていたからだ。・・・あの構えはなんだ?
両の拳を硬く握り頭の高さに構える。素人の構えだ、
ボティががら空きだ。イヤそうじゃない!絶対的なタフネスに
支えられた・・・打ち込む拳に全体重をかけられる、攻撃のみに
的を絞った羽入という漢にしか出来ぬファイティングポーズ!!
「・・・・・ッ!」
俺は知らず知らずの内に岩場の隅に追い詰められていた。
スピードなら間違いなくこちらが上だが、その圧倒的な威圧感に
体がすくみ反応が鈍る。
そして・・・ヤツはゆっくりと攻撃の態勢に入った。



7 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 19:59:05.89 ID:OUbAXNV/0
これは期待



8 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 19:59:30.70 ID:Ud3Nux8u0
「あぅ」×「あぅ」×「あぅ」=(イコール)・・・・・

「あぅあぅあぅ」!!!!!!!!!!111

ドグァッッッ!!!!!

「!!!!!!!!!!!」

俺が今まで生きてきた中で間違いなく最大最強の打撃だった。
地面に倒れこむが身動き一つ取れない。
「・・・・・・・・・」
「あぅあぅぅ」
絶対的な死を覚悟した、恐ろしさのあまり失禁した。
しかしその時



9 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:00:30.92 ID:Ud3Nux8u0
パァン!パァン!
後方から放たれた銃弾は羽入の肩に命中した。しかしヤツは微動だにしない。
「刃牙ィィィィ!!どいてろおおおおお!!!!」
「お・・・大石さん・・・」
銃弾が無効だと知った大石さんは拳銃を捨て、素手で羽入と向かい合う。
大石さんは拳を握り締めるとその巨体で大きく振りかぶり
「こんのお・・・エテ公があ!!!!」
渾身の右拳を繰り出した!
「・・・・」
羽入は避ける素振りすら見せずに退屈そうに大きく口を開いた。
ガポ
「・・・・・ッ!!!」
大石さんの拳がすっぽりと羽入の口にハマる。羽入はそれを咥えると
恐るべき勢いで首を左右に振り出したッ!!
「ああああああッ!!!!!」
ブチッ
ドサ
「ヒッ!」
振り払われて尻餅をついた大石さんの右手は親指を残し四指が根元から全て
噛み千切られていた!!俺は先程のダメージで未だに立ち上がる事すら出来ない。
戦意を喪失した大石さんに羽入はなおも襲い掛かった。



10 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:01:33.81 ID:Ud3Nux8u0
羽入は仰向けになった大石さんの腹部に爪を立てると、その握力でゆっくりと
しかし確実に肉に食い込ませていった。
「ひぃぃぃぃぃ!!!」
ズッグググググ・・
プリッ
ついに腹の裂け目から大石さんの腸がはみ出した。・・・コレが・・・綿流し!!!
「刃牙ィィィィィ!!!!!」
激痛に耐えかね大石さんが叫ぶ
「・・・ッ!」
俺は体中を駆け巡る痛みと恐怖をねじ伏せると震える足で自分のリュックに駆け寄った。
「ひっ・・ひぃ・・・」
己の肉体のみで戦う、グラップラーとしての誇りと自負、クソガキの俺でも確かに持っていた
ハズのそれらを全てかなぐり捨てて必死に武器を探す。
「これは・・・」
俺はガチガチと震えながらバッグの中にあった激辛キムチの瓶を手に取ると
「ィ、ィィィィィ・・・。死ィ・・・ねえ!!!!!!!!」
羽入の顔目掛けて投げつけた!!
バリン!
「あぅ~あぅあぅぅぅ!!!!」
羽入は両手で顔を押さえながら山の奥へと姿を消した。



11 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:01:57.91 ID:hFinHDRm0
wwwwwwwwwwwwwwwwwww



12 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:02:30.16 ID:Ud3Nux8u0
大石さんを診療所に送り届けたあと、
俺はまたキャンプに戻っていた。

「・・・・・・・」

闘うのが楽しくてしょうがなかった。
ボクシングの世界チャンプに負けても尚、
もう一度鍛えなおせば勝てると思っていた・・・。

怖いもの知らずと自負(おも)っていた俺が
今はアイツに心から畏怖(ふる)えている・・・・

「・・・・・・・」

大石さん、貴方が留守の間、自宅にあったS号事件の捜査資料、
俺が全て読ませて頂きます。

そのかわり・・・・きっと・・・・きっと・・・・・・・

「仇は俺が討つ!!!!」



14 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:03:36.13 ID:Ud3Nux8u0
回想「刃牙よ・・・運動ってやつぁ長く続けているとこれ以上できぬ、と言う限界が
必ず来る。脳がこれ以上続けると危険であると信号を出すのだ・・。その信号は
苦痛となって現れる。通常ならばここで休憩と言う事になるのだが・・しかしな、
人体というやつはさらにその先がある・・・(ry



「こっこれかあーー!!」

俺は重量百キロを超える岩を背負い険しい山坂道を駆け上がっていた。
つい数秒前の俺の肉体は既に限界・・のハズだった。手足の感覚はとうに無くなり、
心臓の鼓動は最早臨界を超え、動いているかどうかすら怪しく、視界が暗転し急速に
狭まる。そんな失神の一歩手前の状態まま、意思の力だけで強引にそこに踏み止まり、
尚も体を動かし続ける。そんな事をしばらく続けていた時だった。
光を見を見た。
さっきまで破裂しそうだった心臓は、今では力強く生き生きと脈打っている。
まるで古いゴムチューブのように伸び切り、俺の呼びかけに微かに鈍重な反応を
示すだけたっだ筋肉達は「まだ足りない!まだ動きたい!!」と俺にせがむ。
俺は確信する、今の俺はおそらく死ぬまでずっと、いや例え死んでも動き続ける事が出来る!
100%以上の力でだ!!
これがエンドルフィン効果か!!!

回想の中のオヤジはさらに続けた

「だが刃牙よ・・・そして格闘家ってやつはさらにもう一歩・・・その先があるのだ!!」



15 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:04:33.84 ID:Ud3Nux8u0

「・・・・・」
俺はまるで数百メートルの断崖絶壁の上に立っているかのような恐怖に身を晒しながら、
向かい合ってる相手の顔を見た。
青い髪をセミロングにした若い女教師が立っている。

回想「人は死に瀕したとき、その一瞬で今まで人生の全ての体験を振り返ると言う。
つまり死の直前のコンマ数秒、この一瞬を一生分の時間をかけて感じていた事になる。
これは運動神経などと言う生易しいものではない。死と言う非日常が生み出す桁外れの集中力。
しかしその非日常の集中力の日常化なくして真の格闘家はあり得ない。この集中力でとらえれば
ボクサーの左ジャブもムエタイのローキックもあくびが出る程のろまなものに映るだろう。
死に際の集中力!!こいつをモノにしろ!!!」


俺は息を呑むと、意を決してその言葉を発しようとする。
「っ・・・・・・・」
だめだ・・
(死んじまう・・・ほんとに死じまうよ・・・)
「クッ!!」
俺は近くにあった木に激しく頭を打ちつけながら怒鳴った
「だってホントのホントに死んじまうじゃねえかよぉぉぉぉ!!!!!」
(刃牙ぃぃぃぃ!!助けてくれーーーー!!!)
その時、俺に助けを求めた大石さんの悲痛な叫び声が頭をよぎる
「ッ!!!」
俺は相手に激しく向き直ると、全ての思考を停止させて叫んだ!!


「やーい、カレーのお○○!!!!」




16 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:05:31.91 ID:Ud3Nux8u0
ひどく奇妙な光景だった・・。目の前の女教師は剣を構え、まさに俺に向かって
必殺の一撃を繰り出そうかという姿勢のまま停止している。いや、停止ではない。
非常にゆっくりではあるがその切っ先は少しづつ俺の方に近づいてくる。
「まるでスローモーションだ・・・」
俺にはその女教師の指先からつま先に至るまで、身体の全ての動きが鮮明に把握できた。
そして切っ先から一瞬も目を離さずに凝視したままゆっくりとそれをかわした。
二の撃、三の撃も同じだった。俺は攻撃を全てかわし終えると、背を向けて
その場を走り去った。
走り出す瞬間に世界は元の流れを取り戻し、女教師から逃げ切った所で俺は立ち止まり
今の出来事を心の中で反芻していた。

「・・・・・・・・・かてる」

「アイツに勝てるぞぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」



17 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:07:48.75 ID:Ud3Nux8u0
この三ヶ月、エンドルフィン効果を完全に自分の物にする為に行った雛見沢の自然を
利用したあらゆるトレーニングは、俺の肉体を変貌させた。サイズはふた回り、瞬発力は
それ以上のレベルアップを果たした。
また、あの女教師と対峙した際に身につけた反射神経は常人の域を遥かに凌駕するものだった。
にも関わらず俺は押されていた。
いや相手にもしてもらえなかった以前の戦闘からすれば大健闘と言えるのかもしれない。
しかしもはや絶対的な自信を身につけたはずの俺にはとても受け入れられる事態ではなかった。
「コンビネーションが通じない・・・ッ」
雛見沢と言う大自然が生んだ強大な猛獣、その底知れない戦闘力と生命力に、拭い去ったハズの
畏怖の念がじわじわと湧き上がってくる。
徐々に押され、俺はあの時と同じ様に岩場の隅まで追い詰められた
「あぅぅぅぅ!!!」
ガブ!
羽入は恐るべき勢いで俺に組み付くと俺の右肩に噛み付いた!
「うわぁぁぁ!!!」
俺は苦し紛れに羽入の両胸を鷲掴みにした
「~~~~!!!!」
バッ
「あぅ、あぅぅぅぅ~~」
羽入は急に俺から離れ、恥ずかしそうに俯き横目でチラチラと俺を見ている。
「き、効いてる・・・?そうか・・・、いくら獣でも女の子だもんな・・・」

それなら

狙いは




性的嫌がらせ(セクハラ)!!!!




18 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:09:35.14 ID:Ud3Nux8u0
「コイツの分厚い筋肉をブチやぶるには今まで見たいな姑息な攻撃じゃだめだ」
「一発放った後は告訴も変態の烙印も関係ない・・・主人公のセオリーを取っ払った・・・」
「こういう・・・いっぱぁぁつっ!!!!!」
俺は羽入の頭を掴むと思い切り自分の顔にひきよせ、舌で口の中をなぶり尽くした!!
「むーーーー!!!んーーーー!!!!・・・・・・・・ん・・・・・・んっん」
抵抗が無くなり、自ら舌を出してくるまで口撃すると、さらに俺は
「もういっぱぁぁぁぁつ!!!!!!!」
頭を掴んでいた両手を羽入の腰に回し、自分の股間を羽入の股間に擦り付けた!!
「あぅぅ~~~、あぅあぅあぅぅぅぅぅ!!!!!!」
ここで駄目押しのもう一発!!



な ん か バ ケ モ ノ み た い じ ゃ な い ?




「!!!!!!!!」

羽入は戦意を喪失しガクっと膝をつくとあぅあぅと泣き始めた。
俺はその姿を万感の思いで見届け、雛見沢中に響き渡る大声で叫んだ。

「かったぞぉぉぉぉ!!!!!俺がこの村で最強の雄だああああ!!!!!!!」
「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」

羽入は静かに立ち上がると泣き腫らした顔をぬぐおうともせず
山の中に消えていった。

俺はその姿に思わず一抹の罪悪感を覚えた。



19 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:11:00.08 ID:Ud3Nux8u0
「・・・・・・」
雛見沢を見下ろす古手神社の境内のベンチに座り、俺はその景色をただ呆然と眺めていた。
「バキィー、帰るそぉーーー」
「・・・・・」
「へっ、たそがれてやがる」
「・・・大石さん」
「ん?」
「・・ひょっとして俺、ただ田舎で平和に暮らす女の子をいたずらにイタズラした
だけじゃないかって・・・・」
「・・・・。フー」
大石さんはため息をついて俺の横に座った。
「なぁ刃牙よ・・・」
「・・・・・」

「全くその通りですが何か?」


・・・・・・・・・・・・・・


俺は大石さんの息の根を止めると新たな敵を探し歩き出した。

「もっと・・・もっと強くならなきゃ!!」


獣泣かし編   完




20 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:12:04.91 ID:Ud3Nux8u0
「一番喧嘩のつええヤクザってあんた。一体日本に何万人のヤクザが
いると思いなさる」

初老を越え還暦さえ迎えようかという老体に、衰える事を知らない鷹のような
眼光を宿した老人の言葉を朱沢グループの暗部、栗谷川は何処吹く風で
飄々と流した。
「無理は百も承知でお聞きしております」
「・・・・。そりゃあアンタ、世間が変わったって言っても所詮ヤクザは
気負いの稼業だ・・。空気(からけ)の読めるやつは舐められちまわな」
老人は一目で業物と分る大振りの日本刀を愛でるように丹念に手入れしながら呟いた。
「どこぞの世界にもこれぞ天才・・・・ってやつが一人か二人いるもんだ」
どうやら期待していた答えが得られそうだ、栗谷川はわずかに身を乗り出した。
「ま・・・・素手喧嘩(ステゴロ)だったら・・・・」

          
           
           「みおんwだな」



第2章 八九三探し編



21 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:13:36.77 ID:Ud3Nux8u0
栗谷川は報告に帰る車中、その道の人間から聞いたみおんwに関する様々な
逸話を思い返していた。


ヤクザA「勝てるかって?俺がかい・・?わかっちゃねえな。人間じゃねんだよ
アイツは。拳銃どろこか機関銃持ったってやだね、俺は。あんた試しに襲ってみるかい。
機関銃くらいなら用意するぜ?」

ヤクザB「・・・ええ強いですよそりゃあ。仮に私ンとこの100人総出でやったって
勝てる気がしませんね・・・えっ?私とみおんwが一対一?・・・はっはっはっはっは
そりゃ無茶だアンタ。一秒と持ちませんわな」


造園業者A「おりゃ手加減してたんだ。あの時どう考えても既に勝負は着いていた。
ただこのまま俺が無傷で終わったんじゃ倒れた部下達に申し訳が立たねえ。
だから負けるつもりで勝負を挑んだ。あいつもその気持ちを汲んでくれたものだと
思ってた・・・・、宙に浮かされて顔面に膝入れられた時点でおかしいと思ったよ。
確かに俺が教えた、でもアイツは今度試すって言ったんだ、すぐ試すか!?普通!
クールなキャラに方向転換か?今更!?でも俺ももう後に引けねえし、やるしか
ねえじゃねえか。そしたらあの空気投げだよ・・・。ギャグなのか?うまい事
言ったと思ってんのか!?アイツは読めねえんだよ・・・・・・・空気が」



「さすがの俺もそれはひくわ・・・」
栗谷川はまだ見ぬ漢の恐ろしさに震えた。



22 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:15:25.20 ID:Ud3Nux8u0
俺は更なる鬼と闘うべく、雛見沢中を渡り歩いた。
そこで出会った格闘家達は・・・ハッキリ言って俺を驚かせる人はいなかった。

カメラを片手に突進してきた機関車は苦も無く確保してやった。
メイドがどうのとかうるさい医者は睡眠薬を打って自殺に見せかけて殺した。
あんな戦い例え何千回やろうが・・・・・・しかし収穫はある!

「喧嘩に強くなりたいのかい?」
「ナンデモありでいいだろ?」
「ストリーファイトがやりたいのか?」
「だったら山狗だ」
「小此木造園に行くといい」
「山狗だ」

小此木造園・・・・・・・そこには小此木が居る!!



23 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:16:20.57 ID:Ud3Nux8u0
「ようボウズ、強くなりたいのかい?」
村で最強を誇るハズの小此木の体中に巻かれた包帯に
俺は少なからず動揺した。そんな俺にかまわず小此木は続ける。
「強くなるってのはいいもんだ(ry
空気扱いされたのだぞ!!この私が!!なにもかも失うぞ!?
いままで積み上げてきたひぐらしに対する感動も!伏線も!萌えも!
空気の読めないヤツの前には何の意味も無い!!!」
俺は組み付いていた小此木の腕をゆっくりと外して言った。
「誰に会いに行けばいいのですかミスター。教えてくださいお願いします」
「・・・・ッ!!」
渾身の閉め技を苦もなく外された小此木は、始めは動揺していたが
やがて静かに呟いた。

「園崎家本宅に行け・・・」
「数ヶ月前、私はそいつに白けさせられている・・・」



24 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:17:41.75 ID:Ud3Nux8u0
俺は園崎家には向かわず、興宮町内を歩いていた。
つけられている・・アイツに。アイツが俺を追っている。
一昨日、昨日、そして今朝。だんだん距離が詰まってる・・・。
俺はエンジェルモートと書かれた一軒のファミレスに入った。

喧嘩ってやつは試合とは違う・・・。条件が悪いほどオモシロイ。
明るくって、乙女チックで、甘いものがそこら中にあったりすると最高だ。
そしてキモヲタは多ければ多いほどイイ!!


「みおんw・・・ここら辺にしよ(ry「刃牙ィィィィ!!!!!!」

「ッ!!」
後ろを振り向いた刹那みおんwの右拳はもはや眼前にまで迫っていた!
かわすのを諦めた俺は両腕で十字を切って防御を固める。

ドガァァッ!!!

俺はテーブルや椅子を派手に倒しながら後ろに吹っ飛ばされた。

「こっこの衝撃、羽入よりも・・・強いッ!!」



25 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:18:50.80 ID:Ud3Nux8u0
「キャ―――!!」
「けっケンカにゃりぃぃぃ!!」
店内は騒然としていた
「へっ、やっぱ喧嘩はこうでなきゃ」
俺は改めてみおんwと向かいあった
「あんた・・・、羽入に何したの?」
「・・・は?」
「あんたがやったってわかってんのよ!!あの子最近なんか顔赤らめて
ボーっとしてるし、私が下ネタふっても見下すような目で薄ら笑い浮かべるだけだし、
何聞いても「あぅあぅ~大人の世界の話なのですよ~」としか言わないし!!」
「おまえ何言って」
「私だって圭ちゃんとまだなんにもしてないのに!あんな年下に先を越されるなんてッ!!
くやしいッ!!私も圭ちゃんとラブラブな事したぁーい!!!!」
「・・・・・」



26 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:19:36.25 ID:Ud3Nux8u0
「空気読めよ」
「えっ」
「マジ空気読めって。なあ、俺格闘漫画のキャラだぞ?しかもこの場面は花山さんとの対決の
シーンだろ!?有無を言わさず襲い掛かって俺を追い込むべきだろうが!!!!なのに
なにほのぼの恋愛路線に持ってってんだよ・・・・・・・・・・。もういい、帰るわ」
「えっ?えっ?ちょっちょっと待ってよ、確かにおじさん空気読めないトコもあるかも
しれないけど・・、ほっ、ほらほら見てよ!刺青だよ!?鬼のイレズミ!!これ
思いっきり花山さんとカブってんじゃん!使えるよ!パロディに使えるよ!?」
みおんwは頼んでもいないのに上着を脱ぎだし、背中のイレズミを見せる。
こんなタイミングで見せんなよ、もう最悪だコイツ。
俺は大きくため息をつくとあきれ気味に言い放った

「原画がキツい、空気が読めない、ヘタレ、命乞い、さらにそれを誤魔化すかの様に
訳の分らん所で強さ補正が入る、圭一×レナフラグが確定している・・・以上の理由で
君はゲームのヒロインとして不完全だ」

「・・・・・・・・・・」

「でもみおんwを愛する人はいる、書いてる中のヤツは心からみおんw萌えだよ」

がっくりとうな垂れるみおんwを背に俺は店を出た。

「くだらぬ時を過した・・・」




八九三探し編      完w




27 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:20:35.51 ID:dSQEeUw80
これは期待



29 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:22:33.32 ID:hFinHDRm0
みおんwwwwwwww



28 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:21:40.54 ID:Ud3Nux8u0
みおんwとの対決を終えた俺は興宮から雛見沢のキャンプへの帰路を歩いていた。
のどかな田舎道だ。静かで穏やかな雛見沢の風景、ここが鬼の住む魔境だなんて
とても信じられないくらいの・・・・・。信じられない、本当にここは鬼ヶ淵なのか?
確かに羽入は強かった、あいつとの戦いで俺が得たものはとてつもなく大きい。
それを考えると此処に来た意味は十二分あっただろう。しかしアレはなんだ?
仮にも雛見沢をまとめる園崎家の次期頭首があんなに空気を読めないものなのか?
もう羽入以上の鬼はこの雛見沢にはいないのかもしれない・・。
「・・・帰るかなあ」
ふて腐れながら歩いていると彼方から汽笛の音が聞こえて来た。
「またあいつか・・」
この間確保してやったばかりなのに懲りない野郎だ。振り返るとやはり機関車だった。
俺はうんざりしながらも今度確保したらその右手にいつも張り付いているカメラを
ひっぺがしてみようと少しだけ胸を躍らせていた。
バッ
「なッ・・!」
一人の女の子が機関車の進行方向に立ちはだかった。いくら時報といえどもそこそこの
馬力はある。年端も行かない女の子がまともにタックルを食らえば良くて大怪我、
悪くすれば絶命・・・。
俺はその子を抱えて非難させようを踏み出したが、不意にその足を止めた。
「なんだ・・あの・・・」
その子の身体からはその年恰好にはおおよそ似つかわしくないような凄まじい気配が。
俺が雛見沢で出会った強敵達に勝るとも劣らない・・・・・殺気、そう殺気だ!!
あんな女の子が何故?これがあり得ない事が起こると言われる雛見沢の恐ろしさなのか?
分からない・・・。ただ一つ分かるのは時報はやはり時報でしかない、その事実を
俺はこれから目の当たりにするだろうと言う事だけだった。



30 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:23:33.91 ID:Ud3Nux8u0
機関車と女の子の距離はもう数メートルにまで詰まっていた。しかし機関車はそんな事は
おなまいなしで突っ込んで来る。女の子もまた微動だにしない。
「機関車が汽笛を鳴らすのは何故!?自分が傷つくからじゃない、相手が傷つくからだ!!
うおおおおおおおおおおおおおおどけええええええええええええええ!!!!!!」
機関車が肩を突き出し女の子を吹っ飛ばそうとした瞬間
ザクッ!!!
女の子は真っ直ぐに伸ばした右手の人差し指と中指を(・・あれは貫手か!)
機関車の首筋に突き刺した!!
ズルズルズルズル・・・
引き抜かれた貫手には血液と共に紐のような物が引っかかっていた。
プツンッ
首から引きずり出された紐が切れると、機関車は文字通り糸の切れた操り人形のように
その場に倒れた。

雛見沢・・・俺が思っていたよりもずっとずっと底が深そうだぜ・・・。



第3章 紐晒し編




31 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:24:31.27 ID:Ud3Nux8u0
「なあ」
俺は倒れた機関車を確保しようとしている女の子に声を掛けた。
振り返った女の子の顔はまだ幼さを残していた。年齢は俺と同じくらいだろうか?
同年代と比べて多少発育は良さそうなものの、体格はごく平均的だ、体重は俺の
半分位しかないんじゃないだろうか?
だがそんな事はどうでもいい、目の前に立っているのが例え2mを越える大男であろうと
100歳の老人であろうとそんな事は俺にはどうでもいいんだ。たださっき感じたあの
殺気の正体、俺の興味はそれだけだ。

「アンタ・・・何で機関車なんか殺すんだ?」

「闘う相手が・・・・・欲しい!!・・からですわ」


         鬼が哭いた・・・


ヤツもまた心の内に「鬼」を飼う漢だっだ。そしてその時俺は一人の空手家の
名前を思い出していた。若くして我流を名乗り、手刀も足刀も全てを斬撃技とする
全身刃物の空手家。そしてその極限まで鍛え上げられた貫手で相手の神経を
引きずり出し切断するという伝説の技を持つ



紐切りサトコォーの名を!!



32 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:25:40.01 ID:Ud3Nux8u0
「ならちょうどいいや、目の前にいるぜ?おあつらえ向きの相手が」
俺は気を抜けば嬉しさで歪みそうになる顔を必死で抑えて言った。
「範馬・・・刃牙さん、ですわね?」
「知ってるのか、俺の事」
「羽入さんとみおんwさんを倒した殿方の噂はこの村だけでなく興宮中に知れ渡ってますわ、
田舎は噂が早いんですの。それに二人は私の仲間ですし」
「へえ・・・恨むかい・・?」
「何を?弱いから負けた、それだけの事でございましょう?勝たざる者は持たざる者、それが
私達の部活のルールですの」
「そりゃいいや・・・で、どうすんだ。やるのかい?」
「もう始まってますわ」
・・・・・くっ、くくくっ・・・・
サイコーだ!!こいつサイッッコーだッ!!!!

そう、答えを聞くまでも無かった。ヤツの殺気は既に俺達の周りの空間を
身を切らんばかりの勢いで覆い尽くしていのだから!!



33 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:27:07.82 ID:Ud3Nux8u0

範馬刃牙・・・私が今どんな心境かご存知になって?まるで加藤鷹と一夜を共にする前の
ウブな少女のような心境ですわ・・・(実際少女ですけど)。
狂おしいほどのこの「飢き(かわき)」貴方なら潤してくれるハズ!!





34 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:28:40.28 ID:Ud3Nux8u0
サトコォーはその刃物のような指を俺に向け、低く構えた。それはまるで猫科の獣が獲物に
飛び掛る寸前に大きく身を縮める姿勢に似ていた。
俺はサイドスタンスに構えてステップを刻んでいく。
「でも・・話には聞いていましたけど貴方、本当にお子様なんですのね」
タメの、しかも女にそこまで言われたくねえが・・・いい、コイツにはその資格がある
「お子様相手には本気になれないかい?・・でもこうゆう時格闘家は不便だよな、
どんなに闘う事を拒否しても襲われた時は身につけた技術で闘うしかない。なあ、サトコォー」
「ご心配には及びませんわ。
貴方のその実力、例え見かけは子供でもこうして対峙した今
はっきりと伝わって来ますもの」
「へっ、そりゃどうも」
互いの気持ちは痛いほど理解できる。目の前のご馳走に早く飛びつきたい!!でもそのご馳走は
喰い方を誤るとチビりたくなるくらい恐ろしい獣に姿を変えて自分を殺しに掛かってくる。
だから迂闊に飛びこめない。
歓喜と恐怖、相反する二つの感情がせめぎ合い焦燥を生む、その焦燥が興奮を煽り意識を
更に野生に近い場所へと連れて行く。
その内飛び出すだろう

強敵の誘惑に、自分の飢きに負けたどちらかが

その内

飛び出す

そのうち・・・・・

「ザッ!!!」

あああやっぱ俺かあ!!!




35 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:30:15.86 ID:Ud3Nux8u0
ビュッ!!
俺は間合いを詰める勢いそのままに飛び上がり、サトコォーの顔面に回し蹴りを放つ
カッ
「ッ!!」
!!!! ??? !?!? 何!?刃?武器!?
蹴り足がサトコォーの右手のガードに触れた瞬間、まるで刃物で切りつけられたような鋭い
痛みが走った。見ると蹴り足が出血している。・・・そうか、あれはガードじゃない。
あれが紐切りサトコォーの斬撃拳ッ!!
ザッ
間合いを戻すために飛びのこうとするサトコォーに追い討ちをかけようと左拳を繰り出すが、
ヤツは空中でそれにカウンターを合わせお返しとばかりに蹴りを放った。
サクッ!!
俺のパンチは外れ、かわりにサトコォーの足刀が俺の耳をかすめた。
やはり斬撃だ。耳が根元から半分ほど切れている。
「おーほっほっほっほ!!ご注意あそばせ、私の手足は全て刃物と変わらない切れ味
でしてよ!!」
「・・・知ってるよ、紐切りサトコォー(いいぞ・・・)」
「フッ知っていたとは言え私の飛び足刀を耳半分で避けた反射神経はさすがですわね、
でも一体いつまでよけ切れるのかしら?・・・今度は私が先手を取らせて頂きますわッ!!」
(そうだ・・・もっとだ)
サトコォーは音も立てずゆらりと間合いを詰めにかかる、へっ笑ってるぜ、顔じゃない
身体全体がな・・
もっとだ、もっと調子づけ!!



36 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:31:03.80 ID:Ud3Nux8u0
ガバッ
サトコォーは射程に俺を捕らえると、両手を広げ二本の貫手で俺の首をつらぬきにかかった!
「そうこなくっちゃ!!」
俺は待ち構えていたタイミングを逃さずガラ空きの水月に右の正拳をぶちかます!!
ドガァッ!!!
「ッ!!」
サトコォーは数メートル吹っ飛んで背中から立ち木にぶち当たった。攻め時だッ!!!
俺は吹っ飛んだサトコォーを追うように飛び出すと、木にずり下がって腰を落としたヤツの
顔面に左ヒザを叩き込んだ!!
ゴシャアッ!!!
クリーンヒットだッ!俺は攻め手を休めない。膝を食らった顔面を両手で庇って立ち上がった
サトコォーのボディに、下半身の回転力をフルに生かした右アッパー!「ドムッ!」(いいですわ・・)
返す刀で更に左のリバーブロー!!「ズドンッ!!」(そう・・その調子・・)ガードが緩んだ
右テンプルにヒジだ!!!「ガキッ!!」(もっと・・・もっとですわ)完全に亀になった
サトコォーの身体を首相撲で起こしてヒザの連打をb

            「そうこなくっちゃ!!!!」


               ズグゥッ!!!





37 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:32:04.57 ID:Ud3Nux8u0
なんだ?どうなってる?反撃の余裕など無かったハズのサトコォーの右手の人差し指と中指が、
ヤツの首をつかんでいた俺の右腕の上腕二頭筋を貫いている。ヤツがその貫手を
引き抜いていくとそこには・・・紐状の何かかが引っかかって・・・
それを何処までも引っ張ってゆくと・・・
おい・・、これやべえんじゃねえの・・?これってまさか・・・
ズルズルズルズル
ひもきり
プツン
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!!!!!!!」
俺はのた打ち回るようにサトコォーから離れた。
痛い!痛い!!痛い!!!痛い!!!!痛い!!!!!!!痛い!!!!!!!!!!!!
痛い反撃どころではないッ!!
歯医者で歯の神経を引き抜く際、虫歯菌に侵され半ば壊死した神経に、
更に即効性の強力な局部麻酔を用いても尚も感じる痛み。
それを健全で巨大な神経で、100%ダイレクトに体験している。
コイツっ・・狙ってやがった。俺がヤツの大振りの攻撃の際に生じる隙を
じっと待っていたように。ヤツも、俺の身体の一部分の動きが停止するのを・・
俺のラッシュに身を晒しながら待っていやがった!!
やられた・・・なんてヤツだよ。
凄まじい激痛に身を委ねながら自分のミスを知り、相手の思惑が成功した事を悟る、
こいつぁ堪えるぜ・・・。思わず心が折れちまいそうだ。

右腕を押さえてうめく俺を、サトコォーは鼻血を拭いながら先程受けたラッシュなど
まるで無かったかのように悠然と見下ろしていた。



38 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:32:57.01 ID:Ud3Nux8u0
「・・こいつぁ・・・。・・すげえな・・・(ハメやがって)」
「ほほほ、初めて味わう紐切りの感想としては中々でしてよ?(お互い様ですわ)」
たわいもない言葉を交わしながら俺達はお互いの身体のダメージを確認する。
っと確認するまでも無いか、どう考えたって間違いなく俺が不利だ。先程俺がサトコォーに
浴びせたラッシュは決して軽いものではなかったが、ヤツは一応五体満足だ。
対して俺は身体全体のダメージはあまりないものの右腕の神経が切断され、
完全に機能を失ってしまっている。このまま戦いを続ければ結果は
火を見るより明らかだ・・・って顔してるぜ?サトコォー。
甘えよ、右腕一本潰した位でこの俺が黙るとでも・・?おっ、分かってんじゃねーか。
サトコォーは尚も俺の身体を破壊すべく間合いを詰めて来たッ!!



39 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:34:18.48 ID:Ud3Nux8u0
本来右腕で防御すべき部分を狙われたらどうしようもない。動かない右腕をカバーしようと
他の手足を使えば、今度はそれによってバランスの崩れた部分を狙われる。
打ち合いの均衡はすぐに崩れ、俺は無数の打撃の雨に晒された、こうなればもうメッタ打ちだ。
俺の身体にはあっという間に数多の裂傷と打撲、亀裂骨折が刻みこまれた。

ひとしきり俺の身体を打ち据えた所で、サトコォーは先程の自分の様に立ち木に寄りかかって
腰を下ろした俺を見据えた。俺は肩を上げることすら出来ない。
「今からこの一本拳を貴方のコメカミに叩き込めば・・・私の勝ちですわ」
俺の身体はもう限界だった。ヤツはまるでダクトを振るう指揮者の様に優雅に残酷に
ゆっくりと構えを作ると、そのトドメの一本拳を俺に振り下ろす。
そう・・限界だ、俺の身体はもう・・。だが負けない。限界・・・・そう

羽入(アイツ)との闘いは常に限界を超えたところにあった!!

・・・遅えじゃねえか・・・やっと見えたよ・・あの光が


ベキィィッッ!!!!




40 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:34:33.44 ID:cSLiENhq0
wktk



41 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:35:10.01 ID:Ud3Nux8u0
血しぶきの飛び散った田舎道に鳴り響いたのは、サトコォーの一本拳が俺の頭蓋を
打ち砕いた音ではなかった。その拳が俺のコメカミに触れる直前に、
突き上げた俺の掌底がその肘関節を打ち抜き破壊したのだ!!
「グッ・・・・!!!」
サトコォーはまるで幽霊でも見るかのような顔で俺を見つめ、あわてて距離を取った。
距離を取ってもサトコォーの顔から驚愕の色は消えない。
「何故ですの!!私の斬撃はそんなに安くありませんわッ!!
最早貴方に反撃できる力など残っている筈がないッ!!!」
サトコォーは折られた右腕をだらりと垂れ下げながら憎々しそうに叫んだ
俺は右腕の傷口から飛び出した神経を左手の指で体内に押し入れていた。
あは、全然痛くねえや。
「うん、そーだな。俺の身体はとっくに限界を超えてるよ」
俺が事も無げに言い放ったのが癇に障ったのか、サトコォーは尚もヒステリックに叫ぶ
「ふっふざけないで下さいまし!!なら何故貴方は動けるんですのッ!!?」
「なんでかなあ、一生懸命修行したからじゃねーの?」
トリックは簡単だ。超オーバーワークのトレーニングを重ね、エンドルフィンを
膨大な時間に渡り分泌し続けた事により、俺の脳のレセプターはおそらく異常に
発達してしまったのだろう。一般のオリンピックレベルのアスリートとは
比較にならないほど濃密なエンドルフィン効果を発揮しているのだ。
分かりやすく言えば脳内麻薬ドピュドピュで毎日がエブリディってなもんだ。
しかしあえて種明かしはしない。相手が俺の力量を把握しかね、混乱しているならこれは
俺にとって大きな武器になる。
しかしサトコォーの反応はそんな俺の思惑に反したものだった。



43 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:36:36.80 ID:Ud3Nux8u0
「修行・・・ですって?・・そうですの、それはさぞ凄まじい
修行だったんでございましょうね・・・」

(右腕の神経を完全に切断してやった。ざっと見ただけでも完全骨折3ヶ所、
亀裂骨折7ヶ所、打撲裂傷は数え切れない、痛みと失血のショックで気絶どころか
絶命したっておかしくない。そんな状態で立ち上がり、あまつさえ攻撃の威力が
全く衰えないなんて・・一体どんな地獄を見ればそんな身体が出来上がりますの!?
・・・いえ、世界は広い・・、人知を超えるような荒行で人間の限界を越えて
鍛え上げられた化け物がいたとしても、ちっとも不思議じゃございませんわね・・・。
そう、この私のように!!)
「なら私もご覧に入れて差し上げますわ・・、私の・・・・修行の成果をっ!!!!」
言うと同時にサトコォーは踏み込んだッ!!今までと動きが違う、姿勢もスピードも
人間のものではない、そう、まるで猫科の獣!!!!
スカッ
俺は寸前で横に飛び退き攻撃をかわした。サトコォーの方に向き直すと、なんとも
異様な光景が目に飛び込んでくる。俺が立っていた位置、さっきまで
寄りかかっていた立ち木の、ちょうど俺の顔の高さの位置。立ち木のその部分が、
まるでスプーンでバニラアイスをすくったようにキレイにえぐり取られている。
深さは5cm以上あるだろう。平行に4本並んだその傷跡はまるで獣の爪あと・・・。
もうあれは指じゃない・・・牙ッ!!
「私のとっておき・・・。普段は決して使う事のない奥の手。何の因果か存じませんけど
奇遇にも貴方と同じ名前なんですのよ・・・・・刃牙!!・・それがこの技の名前ですの」
人間の指が・・、まるで日本刀の切れ味、獣の牙の強度。牙を持たざる人間が、
永い年月で編み出した格闘技という名の牙。サトコォーの技はまるでその歴史を
嘲笑うかのようだった。ヒトでありながら・・・牙を手に入れやがった!!
一体どれだけ自分の身体を虐待すれば人体をあんな凶器に変えられるんだ・・?
へっ・・世界は広いぜ



44 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:37:34.85 ID:Ud3Nux8u0
勝負はまた振り出しに戻っていた。お互い利き腕がオシャカ、全体のダメージも五分、
(厳密には俺の方が酷いが、そこはエンドルフィン効果でイーブンってトコだ)
そしてお互いにまだ飛びっきりの殺傷能力を隠し持っている。
お互い距離を取ったまま動かない。闘いが始まった直後の歓喜と恐怖。その感情が
再び湧き上がってくる。
今度の我慢比べはどっちが勝つのかなあ。
誘惑に負けて飛び出すのはどっちだろう?

今度は・・・

どっち・・・?

一体・・・

こんどは




ザゥッッ!!!


おまえか・・・サトコォー!!!!!!!



45 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:38:20.98 ID:Ud3Nux8u0
血しぶきと拳撃が舞う田舎道で、俺達は話していた。
まともにくらえば絶命しかねない必殺の一撃の応酬の中で、
言葉は無いけど俺達は確かに会話していた。
共に怒り、猛り、泣き、笑っていた。

拳を交し合う者同士しか分かち合えない瞬間がある
酒を酌み交わして人生を語らうだけでは決して分かち合えない領域がある
わずか14年足らずの俺の人生だけど、これだけは確かな事だ、間違いない。
生まれた時から親父の背中を追っかけ続けて、無心にがむしゃらに闘ってきたけど、
本当は・・・俺はこの瞬間の為に闘っているのかもしれない。
お前もそうだろ?

なあ・・・・・・

サトコォー・・・







バキィッ!!!!



46 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:39:09.56 ID:Ud3Nux8u0
サトコォーの左拳を掴み、そのまま身体ごと引き倒し肩関節を逆方向に極めたこの固め技は
格闘技に覚えのある者なら一目で分る、絶対に脱出不可能なサブミッションだった。
お互いに全力の筋力でせめぎ合いながらも、その身体からは次第に熱が引いていった。

「極まっちまったな・・・」

「ふー・・・もう、終わりですの・・」

こんな時まで、俺達は互いの心が手に取るように分ってしまう。
勝者が感じる喜び・・、敗者の感じる屈辱・・、その両方が感じる寂しさ・・。


虚無感が怖い。
闘いを終えた後に不意に襲って来るあの一抹の寂しさが、今はただただ怖い。
次にこいつと闘るのはいつになるだろうか?もしかしたらこれが最初で最後かもしれない。
命のやり取りが終わった安堵感よりも、かみ締める勝利の喜びよりも、あの、拳と拳を、
プライドとプライドを、存在と存在をぶつけ合ったあの瞬間が、たまらなく恋しい。



47 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:39:58.72 ID:Ud3Nux8u0
「俺の・・・勝ちだな・・・」
「・・・・・」
「まいったしろよ・・・」
勝敗を決めるのは勝者じゃない、ギャラリーでもレフリーでもない。敗者なんだ。
こいつが負けを認めない限り闘いは終わらない。続けると言うのなら俺はこのまま
数百グラム体重を後ろにかけて極めている関節を破壊しなければならない。
「・・・・・お折りなさいませ」
「ッ・・・おまえ・・」



48 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:41:12.86 ID:Ud3Nux8u0
「私の勝ちは無くなりましたがギブアップはいたしませんわ」
「そのまま身体を後ろに倒して私の肩を折ったらよろしいんですの、そうしたら
私は残った両足で闘いますわ」
(やめろ・・・やめてくれ)
「勝ち目は無いって自分で言ってんだろ!?もう意味ねえじゃねえか!」
「意味が有るか無いかは私が決める事!私は絶対にギブアップはいたしませんことよ」
(やめろよ・・・あんなに・・・あんな・・・俺達の闘いを薄汚い殺し合いにしないでくれ・・)
「俺は・・・これ以上やる気は・・ない・・ッ」
「なら私の勝ちですわね、敵に勝ちをねだるなんて範馬刃牙もとんだ虚仮威しですこと!」
「・・・もう・・やめろ・・・」
「はい?聞こえませんわよ。闘う覇気を失くしたんならどいて下さらない?グラップラー
でもない殿方にいつまでも組み敷かれているほど私軽い女じゃございませんのよ?」
「いい・・んだ・・・もう終わったんだ・・・」
「言っても分らない方ですわね、私が終わってないと言ったら
終わってないんでございますの!いいかげんそ
「・・・こんの・・・・ばっかやろおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
バチィィィッ!!!
俺は極めていた腕を解いて左腕でサトコォーのウェストを抱えると、サトコォーの尻を痛めた右腕で
何度も何度も思い切り叩き続けた。エンドルフィンが薄れ、徐々に戻ってきた激痛など
おかまいなしに何度も、何度も、何度も。

最初は唖然としていたサトコォーも次第に張り詰めていた殺気が散り、その内わーわーと大声で
泣き始めた。
・・・へへっまるで駄々っ子じゃねえか・・。




50 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:41:59.97 ID:Ud3Nux8u0
---BGM:daily_passing_by(celesta)


なあサトコォー・・お前は何で闘うんだ?

格闘家に何で闘うかなんて、こんなナンセンスな質問も無いけど

お前はなんか・・・すげえ強い決意をもってるんだよな

両腕を、例え両手足をへし折られても闘い続けるくらいの・・・

聞くほど野暮じゃねえけどさ

なんか・・・興味あるよ



51 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:42:50.16 ID:Ud3Nux8u0
夕暮れだ。こんな真っ赤な夕暮れ見た事ない。

俺達は戦場となった田舎道を挟んで向かい合って座っていた。
お互いズタボロだ、救急車の2、3台も欲しい所だが、そんなことより
今はもうこのまま朝まで眠ってしまいたい。

カナカナカナカナカナカナカナ

「・・・ひぐらしがないてる」
誰に言うでもなく俺は呟いた。
「別に珍しい事ではござませんでしょう?この時期にひぐらしがなくのは」
「俺の地元じゃ珍しいんだよ、そもそも木が無いからな、あんまり」
「・・・田舎をバカにしてませんこと?」
「都会とか田舎とかそんなんはどーでもいいよ俺は、強いやつに会えれば」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
そうだな・・・、勝者が敗者にかける言葉なんて、ある筈もない。
でも・・・・
「・・また・・・やりてえ・・な?」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」

「・・・・ッ」
俺は軋む身体を無理やり起こすと、夕暮れに染まる田舎道を歩き出した。
その俺の遥か前方で、赤い夕陽が山と山の間に向かって沈んでゆく。



52 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:43:32.39 ID:Ud3Nux8u0
ああ、なんであの夕陽はあんなにも赤いんだ・・・。
なんで俺の血潮はこんなにも力強く・・、ボロボロになった身体の中で尚も強く
「刃牙さん」
振り向いた俺の影は沈む夕陽に押され、俺の何倍も何倍も長く田舎道を覆った
「お勝ちあそばせ・・・」
「一度の敗北もなさらずに、勝って勝って勝ち続けて、今より何倍も何倍も
お強くなってくださいまし」
「そうしたら私はまた貴方の前に現れて、そのだらしなく伸び切った天狗の鼻を
へし折って差し上げますわ・・・完膚無きまでに」
沈みかけた夕陽がボロボロのサトコォーの顔を照らす。血に染まった顔を更に赤く・・・

あ・・・始めて知ったよ・・。鬼って、笑うんだ・・・。

俺は前を向き直すと、左の拳を高く掲げてまた歩き出した。










紐晒し編    完





53 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:44:38.06 ID:Ud3Nux8u0
ガサガサ
「こりゃあ・・・広いな」
雛見沢の野山を使ったトレーニングは都会でのロードワークやウェイトトレーニングより
ナチュラルでより実践的で効果的だ。俺は今まで確保したトレーニング場の他に何か
使える場所が無いかと山中を探し回っていた。そして雑木林を抜けてたどり着いたのは
かなりの広さの廃棄物置き場だった。相当な量の産業廃棄物や粗大ゴミが捨てられている。
美しい自然の中に無造作に打ち捨てられたそれらに、心を痛めるヤツもいるのかもしれないが
俺にとってそんな事はどうでもいい、ただこの広大なゴミの山が俺に強さを与えてくれるか
どうかだ。
このデカイのを持ち上げて運べば、体幹の筋肉を総合的に鍛えられるかもしれない。
いや、さらにそのままこの不安定な足場を駆け抜ければバランス感覚も鍛えられる。
そんな事を考えながらゴミ山の上を歩いていると、一台の廃車が目に留まった。
無骨な作業用ワゴンにふさわしくない乙女チックな柄のカーテンが、内側から窓ガラスを
覆っている。

「あれはレナの秘密の隠れ家だからそってしおいてほしいな・・・」

振り返ると大きな斧を持った女の子が、ゴミ山の、俺より一つ高い位置に佇んでいる。




54 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:45:44.12 ID:Ud3Nux8u0
「・・いい場所見つけたと思ったのになあ。もう先約が入ってたのかよ」

俺より幾つか年上だろう、穏やかな表情をしていた目が、僅かに見開かれた

「斧・・・怖くないのかな・・・かな?」
「はは、それで俺をバラバラにするのかい?何年か前の殺人事件みたいに」

大石さんの自宅で読ませてもらった連続殺人事件の資料を思い出す。そうか、
そういやココはアレに書いてあった一年目の事件の現場なんだな。
俺は目の前のレナと名乗った女が俺をバラバラにする気も、そんな力もない事を理解している。
でもここ雛見沢ならあるいは・・・。俺はそんな素敵な事態になってくれたらどんなに
素晴らしいだろうと想像する。俺を殺しに掛かる鬼を、力でねじ伏せる、そんな想像を。
だから俺は笑っていたと思う。

「刃牙君は・・・すごいね。その小さな身体で、その歳で、よくそこまで鍛え上げたと思うよ。
それはとても喜ばしい事なんだけど・・・、やっぱり悲しいかな、かな」

何言ってんだコイツ、おいおいホントに悲しそうな顔してんじゃねえかよ。
アレか?メンヘラってやつか?俺の事を知ってるのはいいとして
何で俺が強い事がコイツにとって嬉しくて悲しいんだ?

「そいつぁ残念だけど俺はまだまだ強くなるぜ。雛見沢の誰よりも、この世界の誰よりも」

女との会話は苦手だが、コイツとの会話はもっとダメだ。俺は言い捨てると振り返り、
その場を立ち去ろうとした。

「負けるよ」



56 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:46:41.76 ID:Ud3Nux8u0
背後から放たれた言葉に足が止まる。売られた喧嘩は買って来たが、女子供にムキになる程
女々しくはねえ。だが俺はその言葉を無視出来なかった。俺が負ける?そんな相手が
いるんなら皮肉じゃなく是非とも教えて貰いてえ。バカらしいと思いながらもその言葉を
確かめるために振り返る。

「やっやる気かてめえっ!!!!!!!!」

気付いたら叫んでいた。振り返ってあの女の顔を見た瞬間に。
さっきまでとはまるで別人のような深く濁った瞳。なんだ・・・・・・
今俺の頭の中に渦巻く激しい感情、それが怒りなのか恐怖なのか、それとも喜びなのか。
それすらも分からないままに俺は叫んでいた。俺の心じゃない、俺の細胞が叫んでいた。

「勝てないと分かっていて刃牙君は私に挑もうとした。とても素晴らしい勇気だけど
レナは君とは闘いたくない・・・・・」

「刃牙君はしないよね?・・・‘転校’」

奥歯がガチガチと震える。雛見沢に来て初めて羽入と対峙した時のあの絶望感。
闘う意志を根こそぎ奪い取られて心がポッキリと音を立てて折れる。絶対に屈しては
ならない悪魔の囁き。俺はアレを越えてきた!!!アイツに打ち勝ったんだ!!!
敗けるかよ!!屈服などするものか!!!!

「おもしれえよッ!!!お前が俺に勝てるって!?ジョートーだコラァ!!!
やってみろうるぁあッッ!!!!!」

落ち着け、KOOLになるんだ範馬刃牙・・・。感じろ、敵の呼吸・・士気・・戦力!!
俺の戦闘力は・・・明らかにコイツをうわm・・・・くそっ勝てる気がしねえッ!!!!



57 名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/10/14(土) 20:47:35.26 ID:Ud3Nux8u0
「刃牙君は・・・やっぱり範馬刃牙なんだね・・」

気配が・・・消えた。瞳が光を取り戻している。穏やかな表情だ・・・
でもどこか悲しげな・・。なんだ・・・?どうゆうことだ!?
事態が飲み込めず混乱している俺に、レナは前方の山を指差して言った。
「あの山に行ってみるといいよ」
「・・・?」
「あの山には今圭一く・・じゃなかったK1がいる」
「K1・・?」
「そう、K1。プロの傭兵さんなんだよ、だよ?」
「たまにあそこで訓練してるの、富田君と岡村君といっしょに」
「傭兵・・・がなんだよ?俺に喧嘩売っといて山に行って戦争ゴッコして来いってかぁ・・・
てめえふざ
「オーガとK1」
「ッ・・・!!」
コイツ今なんつった!?オーガって言ったのか?何でコイツの口から親父の名前が・・・!!
「オーガだと・・・」
「そう、オーガ。お父さんだね・・・・」
「オーガとK1ってね、傭兵の間ではビッグネームなんだって。傭兵さんはもし戦場で二人に
会ったら絶対に適わないから逃げてもいいんだって。あはっ、これは本人が言ってたんだけどね。
圭一君っていっつも自信満々なんだよぉ~。はぅ~。かぁいいよぉ~」
俺はもはやレナの言葉など耳に入っていなかった。なんてこった・・。親父とタメ張るヤツが
あんな近くに・・。雛見沢に来てから今の今まで気付かなかったなんて・・・・
振り返るともうレナの姿はなかった。
おもしれえ・・・・おもしろすぎるぜ・・・。
レナっ!待ってろよ!!
K1とやらをぶっ倒したら次はお前の番だ!!!


第4章   口先騙し編



ひぐらし×刃牙 「背中の鬼の哭く頃に」 その2







べジータと同じ部屋に閉じ込められました(´д`;)  その1
ポケモンですが、死にたいです
ライアンですが、場車内の空気が最悪です
夜神月を雛見沢に閉じ込めてみた/ひぐらしがなくですの
節子…それ、ドロップやない、オハジキや
十三年後のクレヨンしんちゃん
「Dora/stay night」 ドラ/ステイナイト
  1. 2006/10/23(月) 23:20|
  2. ニュー速 VIP|
  3. |
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ハンドルネーム占いが大吉でした!嬉しいです><
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