<< DQの初期装備 ひのきのぼう 布の服 FFの初期装備 ナイフ かわよろい <<
>> 一文字かえるだけで内容も変わってしまう漫画のタイトル。 >>
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[1/3] 投稿日:2006/09/10(日) 17:38:37.72 ID:Bur7wJ6d0
男「おーい女、今帰るとこか?」
女「帰るとこ」
男「ちょっと運ぶの手伝ってくれないか?」
女「…ちょっと?」
男「ちょっとじゃないかも知れないけどさ、手伝ってくれたら助かるなあ」
女「いーけど」
男「お、本当か、じゃあ終わったらパフェでもクレープでも好きなの奢るぞ」
女「クレープ」
男「よし、クレープだな、約束だ、じゃあこれ頼む」
女「クレープ♪」
男「はいはい」
・・・
男「後はダンボール二つか…女、これを持ってってくれるか」
女「おも…」
男「そっちじゃない、こっちの大きい方が軽いんだ」
女「こっち?」
男「そうそう、今はカッターが数本入ってるだけ。箱を別の用途に使うんだと」
女「分かった」
男「ん、でも待てよ」
女「ん?」
男「俺が頼んだのにあれだけど、下の階まで何度も往復して疲れた…よな」
女「…どしたの?」
男「大きい方、やっぱり貸して」
女「や」
男「いや、大きい方スカスカだから小さいの入れちゃえば俺一気に持ってけるからさ」
女「持ってける」
男「…何で? しょうがないな…まあ持ってってくれるならありがたいけど」
女「でしょ?」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[2/3] 投稿日:2006/09/10(日) 17:39:38.82 ID:Bur7wJ6d0
・・・
男「うおー、疲れたー」
女「お疲れ」
男「ごめんな、ちょっと運ぶって言いながらこんな時間まで手伝わせて」
女「…ちょっとは」
男「ん?」
女「…」
男「ちょっとは何だ。疲れた?役立った?感謝しろ?」
女「役立った?」
男「ああ、運んでくれて助かったし、話し相手が居ると気が楽だ」
女「あは」
男「さーて、帰るか」
女「え?」
男「どうしたんだよ」
女「…」
男「帰ろうぜ早く。それともなんか忘れ物でもしたのか?」
女「やくそ…」
男「やくそ…薬草?」
女「う…」
男「あー待て待て泣くな、分かってるよ"約束"だろ」
女「約束!」
男「はいはいクレープな…」
女「クレープ!」
男「でも今日は時間遅いからまた今度で」
女「また…今度…?」
男「そう。もう暗くなってきたし今日はお開きってことd」
女「今日」
男「…うーん。お前のクレープ好きは分かったけど、遅くなるとお前が危ないし…な?」
女「………分かった」
4
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 17:39:41.41 ID:9EKHBSGR0
鸚鵡←なぜか読めない
6
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 17:40:42.62 ID:2BTl1mwp0
鸚鵡おうむ
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[3/3] 投稿日:2006/09/10(日) 17:40:48.05 ID:Bur7wJ6d0
男「よしよし。それにしてもそんな特別にクレープ好きなのか」
女「別に」
男「何だそれ。わけわからんぞ。じゃあどうしてそんなに行きたかったんだ?」
女「それは…」
男「俺のこと好きなのか?」
女「好き」
男「…悪かった。お前に質問するときは選択肢が必要だっけな。
クレープが食べたかったのか?何となくか?
意地か?腹減ってるのか?一人で帰るのが心細いのか?それともやっぱり俺が好き?」
女「好き」
男「クレープが?」
女「…」
男「…俺がだとか言うんですか君は」
女「言うんです」
男「言うんですか」
女「うん」
男「やたらと積極的だな…まあ返事は明日、クレープ食べながらな」
女「…やたー!」
男「誰もまだOKするって言ってねーよ」
女「OKするって言ってね?」
男「要求するな!」
女「うっす」
男「無理に変な返事しなくてもいい!」
女「にへ♪」
男「にやけるな、熱いからくっつくな!距離を離す!距離を!」
女「…好き」
男「もう聞いた!」
長い。そもそもやり取り作るのが難しいがとりあえず投下。
誰か神が居たら発展させてくれ。ちなみに「おうむ」だ。
22
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 17:52:49.06 ID:zlDMdAdC0
どこが鸚鵡返しなのか理解できないのは俺だけ?
29
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 18:24:43.49 ID:ZzCI0ct30
>>22
相手が言った言葉の
一部だけでしか返事できない31
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 18:46:54.37 ID:549mZt5Y0
>>29
!!!!!!!!!!!!
言われて初めて気づいた!!!!!!
32
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 19:02:40.42 ID:xmsXSvVZ0
男「えっと…俺のことどう思う?」
女「どう?」
男「だからだな…その…」
女「だから?」
男「俺のこと好きか?」
女「…好き」
これなんて羞恥プレイ?
33
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 19:03:54.74 ID:549mZt5Y0
>>32
お前年末にそのIDが出てたら神だったな
35
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 19:07:48.69 ID:i92a4FqZ0
スレタイだけで人類最悪の狐さんを思い出した俺ガイル
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[1/3] 投稿日:2006/09/10(日) 19:23:37.35 ID:Bur7wJ6d0
男「さて、クレープは美味いか?」
女「クレープは」
男「クレープは、ってことは何か美味くないものでもあるのか?」
女「ある」
男「何が?」
女「…」
男「あーはいはい、えーと…駄目だ、選択肢を思いつかないぞ」
女「…えーと」
男「突拍子も無いぞ、何がいけないんだ?」
女「苦い」
男「?苦い?…クレープの生地が?クリームが?中身が?」
女「中身」
男「苦いって…普通にチョコとフルーツだよなあ。地味というかシンプルというか」
女「味見」
男「俺がするのか?」
女「するの」
男「どれどれ…普通じゃね?」
女「普通~?」
男「何だよ不満なのか、チョコが?フルーツが?って選択肢するのちょっと疲れたな」
女「…疲れた?」
男「あーいやいや気にするな、でチョコ?フルーツ?それ以外?」
女「チョコ」
男「チョコか。クリームが甘いしチョコは少しビターっぽいけどそれが駄目か?」
女「ソレが駄目」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[2/3] 投稿日:2006/09/10(日) 19:24:17.41 ID:Bur7wJ6d0
男「力説すんな。もしかしてお前すごい甘党?」
女「真っ当」
男「真っ当じゃねえよ、周りのヤツ誰も苦いなんて言ってないぞ。普通のチョコじゃないか」
女「普通のチョコじゃない!」
男「いやいや、じゃあお前、本当に苦いチョコってのがどんなのか試してみるか?前CMで見たぞ」
女「いや、いやじゃ」
男「落ち着け。無理に食べさせたりしねーから」
女「無理!」
男「だから大丈夫だっての!」
女「だって」
男「ほら、周囲の目に晒されてるのに気付け」
女「うっ…いーの」
男「よくないよ、ったく、落ち着いたか」
女「……落ち着いた」
男「極端な甘党なのは分かった、それならそれでそういう店にするか」
女「…」
男「何だ、寛容な俺に言葉も出ないか」
女「…」
男「まあ俺はこれくらい気にしないってこった。えーと、少しブラブラするか?」
女「…答え」
男「答え?…昨日のどさくさ紛れの告白もどきか?」
女「…もどき?」
男「怒るな怒るな、えーと誠意を込めた愛の告白な、えーと」
女「…」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[3/3] 投稿日:2006/09/10(日) 19:26:02.93 ID:Bur7wJ6d0
男「そこまで緊張するなよ…なんで直立不動みたいになってんだ…リラックスしろよ」
女「出来ん」
男「やれやれ、少なくとももっと雰囲気のある場所で返事させろよ。移動するぞ」
女「どうする?」
男「お前は黙って付いてくればいーの。ほら、行くぞ」
女「待ってー!」
男「ほら、じゃあ手でも繋ぐか」
女「ラジャ」
男「張り切るな、引っ張るな、何処行くつもりだ」
女「森だー!」
男「森ぃ!? …公園でいいな」
女「いい」
すまん、なんか俺止まらないみたい。
40
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 19:30:40.15 ID:549mZt5Y0
ってかこの縛りでここまで話うまく進められるのは凄いな…
お前文才まじすげーわ、感動した
43
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 19:34:09.98 ID:Bur7wJ6d0
稚拙でごめんね。
新ジャンル考えるの初めてでごめんね。
ぶっちゃけVIPに書き込むの初めてでごめんね。
飯食ってくる。スレってどれくらい残ってるものかね。
もし残ってたら何か書かせてもらおうか。もらうまいか。じゃ。
44
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 19:36:56.18 ID:6tBNkI4K0
>>43
あまり卑屈するのはいただけないな
楽しみにしてる
62
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 20:46:56.37 ID:3SVkxyXw0
>>1
お前天才だな
「で緊」で「出来ん」と出たときには感動した
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[1/3] 投稿日:2006/09/10(日) 20:57:07.50 ID:2DvlbLSS0
男「…俺は、公園に行こうと言ったよな」
女「言ったよ」
男「お前も同意したよな」
女「したよーな」
男「ような、じゃなくてしただろ」
女「した」
男「さて、それを踏まえて訊きます」
女「聴きます」
男「本当に森に来る野郎があるか!!」
女「ガール」
男「そうだね野郎じゃなくてガールだねって馬鹿野郎!!」
女「ガールだ」
男「よしよし、揚げ足取りはイタチごっこだからやめたまえ」
女「はーい」
男「状況を整理するから黙って聞けよ」
女「…」
男「公園に着いたまでは良かった」
女「良かったー」
男「安心すんなよ、しかしお前はそのまま俺を引っ張って林に入る」
女「はや!」
男「展開が速いのはお前が有無を言わせずやったからだよ、わかってる?」
女「分かってる」
男「と言うわけでそのままずんずん林を掻き分けてさあここは何処でしょう?」
女「さあ?」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[2/3] 投稿日:2006/09/10(日) 20:57:46.58 ID:2DvlbLSS0
男「…脱力する…」
女「くす」
男「笑うな。さて、無理矢理俺を引っ張ってくるには何か理由があるんだろ?」
女「…」
男「それなりに理由があるからだと思うんだけど?目的はなんだ?」
女「体」
男「ブーーッ」
女「! …」
男「嫌そうな顔するな。誰のせいで噴き出したと思ってる」
女「…」
男「お前さ、昨日の告白もどきで」
女「もどき?」
男「昨日の告白でぶちまけてから自棄になってないか?」
女「なってない」
男「なんかさ、無理に特攻してる感じだよな」
女「特攻?」
男「後先考えずというか。挙句の果てに興奮暴走しすぎなわけだけど」
女「うふん」
男「脈絡のないシナを作るな」
女「クる?」
男「コねー。話を戻すぞ。自棄になってるだろ」
女「なって…」
男「なってる」
女「なって…」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[3/3] 投稿日:2006/09/10(日) 20:58:24.82 ID:2DvlbLSS0
男「目的はって聞いたら、体、だとかそれからさっきのクネクネも」
女「クネクネ…」
男「すまん、えーとセクシーポーズもそうだろ。無理に誘って…誘ってるつもりなんだろな、お前の場合」
女「つもり…」
男「ああ、つもりだよ、つもり。なんか演戯してる感じがするな、すごーく」
女「演戯…してる、か…」
男「一昨日、いや、昨日手伝ってもらうまでのお前はそんなんじゃなかったぞ」
女「だって…」
男「理由があるなら、聞く。どうする。選択肢が要るか」
女「…要る」
男「…お前、こんなときまでそれか?」
女「…」
男「お前、ちゃんと喋れるだろうが!!」
女「!!」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[1/3] 投稿日:2006/09/10(日) 22:05:19.02 ID:2DvlbLSS0
女「っ…っ…」
男「何で知ってるのかって言いたそうだな?」
女「なん…で…」
男「師走、連絡網、新学期の連絡」
女「!! …ゎ、忘れ…」
男「声が裏返ってるぞ。まあ最後まで聞けば嫌でも分かるさ」
女「いや…」
男「もう半年以上前か…冬休み明けの始業式の日付が変わったんだよな」
女「う…」
男「でも連絡網で電話番号が間違って記載されてたお前んちには繋がらなかった」
女「違…っ」
男「ああ、違うな、間違いじゃなくて故意だ。お前提出書類いじったみたいだな。詳しくは知らないけどさ」
女「知らない…」
男「電話、学校から来てほしくなかったんだろ。理由が分からなくもない。やっぱり去年の学年の」
女「いやっ!!」
男「…この話は後に回そう。とにかくお前んちには大事な連絡を届けられなかった」
女「…」
男「一番お前と家が近いのは俺だよな」
女「だよ」
男「だよな、つか白羽の矢が立つそのときまで知らなかった」
女「…なつか」
男「なつかしー、か?」
女「なっ!」
男「誘導だ。ま、それはともかくとして、俺が初めて一対一でお前と接する機会だった」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[2/3] 投稿日:2006/09/10(日) 22:06:16.80 ID:2DvlbLSS0
女「…」
男「というか、下手するとお前自身、他人との一対一が久し振りだったのかな」
女「だったの」
男「……そうか。ま、そういうわけで名前しか知らない異性の家を俺は尋ねたわけだ」
女「…しかーし」
男「そう、しかーし、何故かお前の親御さんは俺をお前の部屋までよこした」
女「…誤算…」
男「認めたか。ま、最後まで聞け。…ちなみに俺“ま”ってよく言うな」
女「待って」
男「いーや、最後まで聞け。これはお前の為…いや俺の自己満足の為だ、聞け」
女「嫌さ」
男「嫌そうじゃないぞ声が、最後まで聞きな」
女「でき」
男「出来るよ、聞きな」
女「…」
男「聞く?」
女「聴く」
男「よし。…そうして何故かいきなりお前のお部屋訪問となった俺」
女「いきなり」
男「お前もインターホンからそこまでは類推できないよな。俺はお前の部屋の前に案内され」
女「案内され」
男「扉を隔てて声をかけようとして」
女「かけようとして」
男「お前の声を聞いた」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[3/3] 投稿日:2006/09/10(日) 22:07:02.91 ID:2DvlbLSS0
男「目から鱗ってもう、それはもう驚いた」
女「もう…」
男「お前、あれは英語…じゃないよな」
女「英語じゃない」
男「フランス語?ドイツ語?えーとイタリ」
女「フランス…語」
男「はー。あれはフランス語だと人前で話せるのか?それとも人前だと何語でも無理?」
女「人前だと何語でも…」
男「そうか。ともかく凄いショックだった。学校でもほとんど喋らないのに、あれだけ滑らかに舌が回ってるんだぜ?」
女「凄いしょ」
男「ああ、凄い。あのるるルる…駄目だ、巻き舌か?」
女「ルルルルル」
男「それそれ。なんかもう全部忘れてな用事とか、ただ聞いてた」
女「じとー」
男「何だそれ睨んでるつもりか?怖くないぞ。盗み聞きは悪かったけどさ。まあそれでお前は本の朗読か?あれ」
女「朗読」
男「を終わらせた。そこで我に返って、誤魔化すように俺はズカズカ入っていった」
女「…恥ず…」
男「そして俺はクラスメート以上でも以下でもない淡白な素振りで連絡を伝えた」
女「淡白」
男「でも俺の内面はあのとき革命起きてた」
女「はあ…」
男「というわけで俺が、お前が喋れると知っている種明かしになる。ちなみに人前じゃないと日本語も普通に話せるのか?」
女「…………話せ…………る?」
男「自信ねーのかよ」
94 名前:1 ◆z.HBQgEtfY [1/3] 投稿日:2006/09/10(日) 22:30:46.67 ID:2DvlbLSS0
男「親御さんは、なんでもいいから娘と誰かが接する機会を作りたかったんだろうな」
女「誤算…はー」
男「それはもう聞いたよ。さーて、話を戻すか」
女「うっ」
男「なんかバラしたら毒気が抜けたよ。無理にお前に話させる気はなくなった」
女「気が抜けたー」
男「ちなみに漢字なら一緒だけど、毒気と気で、今、音違ったな」
女「おっと」
男「お、顔が引き締まりやがった。ははーん、お前気を許しまくれば普通に喋るんじゃないか?」
女「たはは」
男「で、俺はお前に告白の返事をしようと思ったんだが、公園を抜けてお前は森までずかずか」
女「ずかずか」
男「それも考えれば無理な行動の一端だ。お前は…あくまでもお前なりにだが、俺を誘って…る」
女「それ…“も”…か」
男「ああ、もうお前らしくなさボロボロだ。背伸びというか無茶しまくり」
女「…らしくなさ?」
男「らしくなさがどうかしたか。いつものお前と全然違…あ」
女「いつも?」
男「…」
女「いつも?」
男「…ぁー」
女「いつm」
男「あーそうだよそうだよ、師走の一件以来、なんとなくお前のことをいつも見てました。どうだい満足かこれで!!」
女「……大満足」
96 名前:1 ◆z.HBQgEtfY [2/3] 投稿日:2006/09/10(日) 22:31:42.41 ID:2DvlbLSS0
男「…待て、待ってくれ、今のはノーカウントだ、お前の告白に対する返答では」
女「カウントー」
男「待てーい」
女「…」
男「仮に、仮にだ、これが返答だとしてもだな、俺は大事なお前の話を聞いていない」
女「大事なお前!?」
男「ばかばか、句読点の位置が違う。大事な話だ。お前にはかかってないぞ」
女「かかってない…」
男「かかってないぞ、まだ」
女「!」
男「ゴホ、それはともかくだな、お前が急に行動に及んだ理由だ」
女「にこー」
男「笑って誤魔化さない。ついでに俺を好き、だと言った理由だ」
女「好きだと言った理由?」
男「俺はお前の知られざる一面を知ってお前に興味を持った。それは分かるな」
女「分かる」
男「だがお前にとっては連絡網代わりと昨日の手伝いだけの俺だ。まあ少しは話していたけど。俺のどこが好きの要因だ?」
女「少し」
男「ん?」
女「…」
男「あーえーと、少しで俺を好きになったか。少しくらいが良かったのか。少し格好良かったのか」
女「少しで」
男「少しで、好きになった?」
女「なった」
男「それはまたなんでだ」
97 名前:1 ◆z.HBQgEtfY [3/3] 投稿日:2006/09/10(日) 22:32:52.04 ID:2DvlbLSS0
男「…」
女「…」
男「なんでだ、だけはお前にとって鬼門か」
女「敵」
男「そうか、敵か」
女「そう」
男「じゃあ…」
女「…」
男「…」
女「…」
男「あーチクショウ!あかさたなはまやらわ!」
女「!?!?」
男「ほら、もう一文字ずつ拾うぞ。お前の言いたい行を選べ。あかさたなはまやらわ!」
女「…さ」
男「さしすせそ!」
女「す」
男「あいうえおかきくけこ!」
女「か」
男「かきくけこ!」
女「こ」
男「あいうえおかきくけこぉ!なんか声裏返ったぞ!」
女「さ」
男「お前は楽だな!さしすせそ」
女「し」
・・・
99
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 22:41:08.40 ID:NDF474El0
いい、色んな意味でいいよ、これ。
100
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 22:42:10.15 ID:Uv2llF5r0
>>1
イイ、スゴクイイ
114
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/10(日) 23:03:15.74 ID:kSZiDqYBO
ここまで萌えた新ジャンルは久々だな。
>>1の文才に嫉妬を通り越して惚れた。
121 名前:1 ◆z.HBQgEtfY [1/3] 投稿日:2006/09/10(日) 23:15:15.61 ID:2DvlbLSS0
・・・
男「…あい…うぇっ…ぅぉ…」
女「あ!」
男「喉が痛い」
女「…あはっ」
男「オ、今のは俺の発言から引っ張ってないな」
女「っげ」
男「よーシよし、化けの皮がはがれてきたねー」
女「きた、ね」
男「自分でも認めたか。さーて、…」
女「さーて?」
男「…」
女「…?」
男「せっかく集めた文字を忘れた」
女「忘れたー!?」
男「嘘」
女「…」
男「いて、殴ルな、喉は、喉はそモそも平常時でも殴るな!」
女「へーい」
男「えーと…改めて声に出すのは恥ずかしいんだが」
女「出すの」
男「へいへい、お前の方が恥ずかしい、か?」
女「…恥ずかし」
男「えーと、…あー、あー、よし」
女「…よ、し」
・・・
・・・
122 名前:1 ◆z.HBQgEtfY [2/3] 投稿日:2006/09/10(日) 23:15:51.06 ID:2DvlbLSS0
・・・
・・・
男「思うにな」
女「思うに?」
男「お前、昨日の告白とそれ以前のラインでも全然違うけど」
女「違うけど?」
男「さっきのお前別人」
女「別人?」
男「お前、結局最後、自分で喋ってたろ」
女「自分でー?」
男「誤魔化せないよ、というか普通に話す宣言してたよな」
女「普通には…」
男「出来るだろ?」
女「………出来る」
男「よし、俺が口数を減らせるように尽力してくれ」
女「尽力してくれ!」
男「俺がするのかよ」
女「…するの♪」
124 名前:1 ◆z.HBQgEtfY [3/3] 投稿日:2006/09/10(日) 23:17:40.41 ID:2DvlbLSS0
男「はー。さてと、ところでな、いきなり任務が困難で済まないんだけど」
女「なんです?」
男「森の出口を探せ」
女「出口?」
男「ああ、探せ。理論上はどの方向でもまっすぐ進めば出られるという噂だが」
女「ガセ」
男「ガセじゃ出られないだろ。お前が連れ込んだんだぞ。あー雨も降りそう」
女「あーあ」
男「俺の台詞。公園から入ったのに全方位に突破口が見つからないぞ。つめて、雨ほんと降ってきた」
女「不幸?」
男「お前のおかげでな。このアホ。てるてる坊主でも探すか?雨宿りどうするよ」
女「ホテル?」
男「…色仕掛け及びムード作り、要練習っと」
126 名前:1 ◆z.HBQgEtfY [1/3] 投稿日:2006/09/10(日) 23:20:49.96 ID:2DvlbLSS0
男「すこしてもはなしあいてになつてくれるひとなんていなかつた」
女「少しでも…話し相手になってくれる人なんていなかった」
男「れんらくもうてきたのはわたしにはあまりかんけいないけとおとこのこかきたのはきんちようした」
女「連絡網で来たのは私にはあまり関係ないけど…男の子が来たのは緊張した」
男「きよねんのかくねんては…言うのか?」
女「去年の学年ではっ!言うの!」
男「きよねんのかくねんてはすつといしめられていたからほんとうになにもたのしくなかつた」
女「去年の学年ではずっと……いじめられていたから!本当に何も楽しく…なかった…」
男「そのときは…****くんもわたしにあまりはなしかけてくれなかつたけと」
女「そのときは、男君も私にあまり話しかけてくれなかったけど」
男「それてもむしとかはされなかつたしことしになつてからはいろいろはなしてもら…少しだろ、少し」
女「それでも無視とかはされなかったし、今年になってからは色々話してもらえたっ!」
男「きのうはおさそい…」
女「昨日はお誘いありがとう」
男「たんしよかんけいなくほんとうにはしめてのけいけんたつた」
女「男女関係無く本当に初めての経験だった」
128 名前:1 ◆z.HBQgEtfY [2/3] 投稿日:2006/09/10(日) 23:22:04.65 ID:2DvlbLSS0
男「****くんしかしらないからすきになつたのかもしれない」
女「男君しか知らないから好きになったのかもしれない」
男「それてもわたしに…」
女「それでも私にとって」
男「かつこうていちはんやさしくしてくれたひとてす」
女「学校で一番優しくしてくれた人です」
男「わかつてるとおもうケとゴホッ」
女「分かってると思うけど、最後のダンボールを自分で運んだのは一緒に居たかったからです」
男「…」
女「頑張って話せるようになります。普通の女の子みたいになります」
男「…」
女「もし私のことを気になってくれていたなら、そのお手伝いをしてもらえませんか?」
男「…」
女「男君」
男「…」
女「付き合ってください、大好きだあ!」
129 名前:1 ◆z.HBQgEtfY [3/3] 投稿日:2006/09/10(日) 23:23:47.91 ID:2DvlbLSS0
・・・
・・・
男「公園に戻れた…」
女「戻れた…」
男「…甘いの食べるか?」
女「うん!」
Fin
222 名前:1 ◆z.HBQgEtfY [エピローグ的エピソード] 投稿日:2006/09/11(月) 11:08:09.03 ID:kgbeqHdB0
男「甘いか?」
女「甘いぃぃ」
男「そうか。幸せそうだな。俺は見てるだけで糖分過剰摂取だ」
女「デート♪」
男「はいはい。色気より食い気だけどなお前は」
女「…食い気だけ?」
男「なんだよ、他に何かあるのか」
女「ある…」
男「俺はあんまり感じないけど。食い気以外あるなら見せてくれよ」
女「………あーん」
男「え。…いやいやいや女さん、公衆の面前であーん、って俺たちの関係からして早くないかな」
女「早くない」
男「いや、恥ずかしいって。糖分は当分いらないってそんなことが言いたいんじゃない!」
女「いーんじゃない?」
男「良くないよ。無理のあるアピールはやめろ。俺は逃げないって」
女「アピール早めろ?」
男「早めるな。…焦らなくても俺はお前と一緒に居るから」
女「一緒に居る…か」
男「そうそう。…あー、俺もう甘味限界。自分の食ってまだ余裕あるなら俺のアイスも食うか?」
女「!余裕ある!」
男「はいはい。あ、ちなみに俺のアイスの味は柚子ピールだぞ、別に大丈夫か」
女「大丈夫」
男「好き嫌い無いのな。てか慌てて食うなよ。あーあ、ピールが口の端に付いてるぞ」
女「…アピーール!」
男「急に顔を突き出すな。…あー、俺にピール取って欲しいってか。…ふふん、口で?」
女「手」
男「…何だよ、俺の考えすぎかよ。まったく、ちょっとは話の流れをだな」
女「待った。口」
男「いや、手でやるけどな。ほれ、動くな」
女「うー…」
183
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/11(月) 02:39:10.18 ID:mfZdUGhh0

こんな風じゃろか
185
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/11(月) 02:45:04.81 ID:KuLZkeJF0
>>183
GJ!!!!!!!!1!1!!!!
190
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/11(月) 03:25:39.89 ID:mfZdUGhh0

まぶたが重そうというのはあるんだが
191
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/11(月) 03:35:39.74 ID:sZfOpO2D0
>190
うおおおおGJ!
196
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/11(月) 04:47:32.11 ID:mfZdUGhh0

捕まえ切れなかったんだぜ
198
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/11(月) 05:11:09.89 ID:k/DVvrHRO
>>196 君の描いた絵が僕の携帯に40枚くらいあります。
つまり、ありがとう。
204
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/09/11(月) 06:41:40.90 ID:ybtoposU0
>>196
うめぇwwwwwwwwwwwwwwwww>>1もおまいもGJ!!
久々にハイクオリティなスレだったな、いいもん見せてもらったぜ
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- 2006/09/14(木) 00:11|
- ニュー速 VIP|
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