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311 名前：名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日：2006/04/26(水) 19:08:29 ID:???
月「さよなら　レイ・アヤナミ」
ﾚｲ「……私が死んでも…代わりはいるもの…」
月「……？」

ドサッ

月（……どういう意味だ…？）


翌朝。

月「行って来ます」

いつものように家を出る月。
しかし月が道路に出た瞬間―――　一人の少女が視界に入った。
青い髪。紅い瞳。白い肌。無機質な表情。
紛れも無く―――昨日、死に至らせたはずの少女が道路の中央に立っていた。

月「ば……バカな」
ﾘｭｰｸ「ククッ　ライト　なんだか面白いことになってきたな」
月（何が面白いんだ……！　黙ってろ死神！）

---

312 名前：名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日：2006/04/26(水) 19:09:21 ID:???
ﾚｲ「…………」
月（こいつ……どういうことだ！？　まさか死んだフリをしていたのか？）
ﾚｲ「…………」
月（だがこいつの名前はIDで確認したもの……まさか偽造IDだったのか？Ｌはそこまで読んで……？）
ﾚｲ「…………」
月（いや　ありえない。仮にそうだとしても、殺し方もわからないのにあのタイミングで死んだフリなど出来るわけが…）
ﾚｲ「…………」
月（くっ……殺してやりたいがここで騒ぎを起こすわけにはいかない）

立ち尽くすレイの横を素通りし、歩き始める月。
暫らく経った後に振り返ると、レイは一定の間隔を保ったまま自分の後をつけていた。

月（……まずい……どうする？　やはり殺すか？）
月（いやだが名前は…レイ・アヤナミ？　まさか…だったらゾンビか死神じゃないか）
月（しかし他人の空似とも思えない……双子か？）
月（とすると当然違う名前だろう……）
月（しかし現状では奴の名を知る術もない。まあ一応試してみてもいいか…）

月は財布に仕込んでいたノートの切れ端を取り出し、周囲に人がいないのを確かめてからペンを走らせた。

『 Rei Ayanami 』

月(……４０秒）

月は後ろを振り返った。
少女は……道路に前のめりに突っ伏していた。

月（ど……どうなってる……）



313 名前：名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日：2006/04/26(水) 19:11:19 ID:???
翌朝。


ﾘｭｰｸ「ククッ　ライト　凄いクマだぞ」
月（……一睡も出来なかった……）

幸子「月　早くしなさい。学校遅れるわよ」
月「ああ、わかってるよ」

部屋を出て、階段を下りる月。

月（くそっ……何がなんだかわからない……）
月（一人目の方はともかく……二人目の方は僕が第一発見者を装って直近で確認した…
　　瞳孔は完全に開き、呼吸・脈拍は停止していた。あれで死んだフリはありえない）
月（そうすると、やはり一人目の方も死んでいたはずだ）
月（しかし同じ顔で同じ名前なんて……）

月（いや……これ以上考えても仕方ないか）
月（僕の所に警察が来ていないことからしても、僕の正体がＬに伝わっていることはない）
月（そうだ……何も気に病むことはない。何も……）



314 名前：名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日：2006/04/26(水) 19:12:35 ID:???
自分にそう言い聞かせながら、家のドアを開ける月。
するとそこには――――青い髪に紅い瞳、白い肌に無機質な表情の少女が……立っていた。

月「うわああああああっ！！」

驚愕のあまり、思わずバランスを崩し尻餅をつく月。

ﾘｭｰｸ「ククッ　どうなってんだ？コレ」
月「…はーっ…はーっ…」

ﾚｲ「…………」
月「な…な……」
ﾚｲ「…………」
月「なんなんだ　おまえは！？　こ…答えろ！！」
ﾚｲ「…………わからない」
月「……な、なに？」
ﾚｲ「…たぶん私は、三人目だと思うから」

完



317 名前：名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日：2006/04/26(水) 20:38:01 ID:???
>>311-314
((((((((((ﾟДﾟ))))))))))ｶﾞﾀｶﾞﾀﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
夏にはまだ早いよ…



318 名前：名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日：2006/04/26(水) 20:39:15 ID:???
>>311-314
ちょっと面白い



319 名前：名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日：2006/04/26(水) 20:49:39 ID:???
>>311-314
月の視点から見ると失禁もの

1. 2006/04/26(水) 23:10|
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