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「Dora/stay night」 ドラ/ステイナイト
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79
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:00:56.55 ID:14z0A+Ly0
「アー…チャー?」
「く…油断した…かな…」
「ランサー!」
セイバーがランサーに駆ける。
ランサーは丸腰だ。
セイバーはランサーに剣を振り下ろす―――
「逃げろ!ランサー!!」
が、セイバーの剣がランサーに届くことはなかった。
先ほどまで協会の屋根にいたランサーが、アーチャーの体からヤリを抜いていた。
「先生!」
「もったいない、令呪を一つ使ってしまったよ…」
「そうだ…令呪を…」
静ちゃんは令呪を使おうと―――
「甘いぜお嬢ちゃん」
一瞬。
その一瞬で静ちゃんの手が手首から切り離された。
―――声にならなかった。
80
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:01:45.87 ID:bNTJi9Uy0
ちょ・・・まwww・・・・ランサー不意打ち ヒドスwwww
81
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:07:40.86 ID:wJuLQTq10
ドラキャラで笛なぞるだけかと思ったらなかなかどうして
アーチャーが銃使いな所とかよくはまってるよね
ジャイアンがいいやつだからこれは映画版か
大長編ドラえもん
のび太のDora/stay night
って感じ?
そしてやっぱりキャスターいいなあ
キャスターかわいいなあ
キャスター大好き
82
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:08:52.71 ID:14z0A+Ly0
「静ちゃぁぁぁぁん!」
「うぅ……」
静ちゃんは痛みに耐えている。
小学生と思えない精神力。
「くっそぉぉ!よくも静ちゃんを!」
ジャイアンが吼える。
「悪いな、俺も不意打ちなんてしたくなかったんだが、令呪を使われたらどうにもならなかった」
「ランサー!」
セイバーが再び駆ける。ランサーは真っ向から受け止める。
剣とヤリが火花を散らす。
静ちゃんはその場に座りこんで、なんとか血を止めようとしている。
……僕は動けなかった。
目の前の静ちゃんを見ているだけだった。
「おい…」
後ろで声がした。
アーチャーだった。
83
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:09:05.20 ID:I97+Y/19O
凛…………
84
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:11:25.61 ID:CEEbjsNn0
>>79の手首切り落とされるのみて戯言思い出した
85
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:12:36.69 ID:55mDc6qY0
>>84
お前は俺か、いーちゃん
87
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:15:16.94 ID:14z0A+Ly0
「僕は…もう駄目みたいだ…
さすがに心臓を呪いのヤリでやられたらひとたまりも無い…」
「………………」
「これを…使え…」
そう言ってアーチャーは僕に銃を手渡した。
スネオや出来杉を殺した、こいつがいつも使ってた銃だ。
「こんなの…どうやって使えっていうのさ…」
「お前なら…使えるさ…」
「……どういう意味さ」
「お前の心は銃で出来ている…心をそのまま投影しろ…」
「お前…どうして…」
「それで…僕の代わりに静ちゃんを守ってやってくれ…」
そういってアーチャーは消えていった。
90
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:18:17.48 ID:I97+Y/19O
面白くなってきたwwwwwwwwww
95
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:24:30.58 ID:14z0A+Ly0
「キャスタァァァァァー!」
―――え?
振り返ると、そこには様々な剣で串刺しになったキャスターの姿があった。
「あ…たけし……さまぁ…」
「キャスター!しっかりしろ!おい!」
「逃げて…たけ…し…」
そして…キャスターが消えた。
「ふむ…すまないね。私にはサーヴァントが二人いてね」
「てんめぇぇぇぇl!」
ジャイアンが先生に殴りかかろうとする、が―――
「―――あれ?」
ジャイアンの胸には剣が刺さっていた。
そして力尽きた。
「ふむ…雑種にはもったいなかったか」
先生の背後にいた男。
黄金の鎧をまとった男がそう言った。
97
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:25:57.43 ID:CEEbjsNn0
えええええええええええええええええええええええええええ
キャス子おおおおおおぉぉぉぉおおおぉおぉおおおおおおおぉおぉ
ついでにジャイアーン
105
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:32:44.79 ID:14z0A+Ly0
「くっ貴様は、ギルガメッシュ!」
「セイバー、久しいな。どうだ、元気か?」
「さて、そろそろ勝負は終わりだな。ランサー、戻ってこい」
ランサーは先生の元に戻る。
セイバーも僕の元に戻ってくる。
「さて、セイバーよ。2対1で勝ち目は無いだろう」
「それがどうした」
「我の元へ戻って来い。共に永遠に生きようではないか」
「断る」
「そうか。なら仕方ない。そこの雑種を先に片付けさせてもらおう」
ギルガメッシュは手をあげる。
背後からは無数の武器が―――
106
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:33:46.14 ID:14z0A+Ly0
「―――死ねい」
「させるか!」
「おっと!お前の相手は俺だ!」
ランサーが踏み込んでくる。
セイバーは動けない。
「くっ!のび太ぁぁぁ!」
無数の武器がのび太に降り注ぐ。
駄目だ―――
僕にこれはかわせない……
ごめんよ…静ちゃん…
僕は君を守れなかったよ…
107
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:38:52.74 ID:14z0A+Ly0
「ひらりマントーー!!」
――――――え?
僕に降り注がれた武器が全て跳ね返った。
目の前で起こっていることが信じられなかった。
「ドラ――えもん?」
「のび太さん!」
いや、違う―――ドラえもんじゃない
これは―――ドラミちゃん!
108
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:40:21.37 ID:8dcYyuJ6O
ひらりマントwwwwwwwww
109
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:40:31.84 ID:I97+Y/19O
何ィィィ━━━(;゚Д゚)━━━!!?
110
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:40:37.10 ID:uqRNJAME0
これは素晴らしいスレッドですね。
111
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:40:37.88 ID:oeMxikPb0
最強の存在がきちゃった。
112
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:41:15.05 ID:wJuLQTq10
えええええええええええ
114
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:44:44.84 ID:14z0A+Ly0
「ドラミちゃん!?」
「よかった!間にあって!」
「どうして君が!?」
「説明は後!早く逃げましょう!」
ドラミちゃんは大急ぎでどこでもドアを出す。
「さぁ、早く!」
「逃がすか!」
ランサーが駆けてくる。
「させるか!」
それをセイバーが制す。
「のび太!早く!」
「う、うん!」
静ちゃんを背負い、どこでもドアをくぐる。
ドラミちゃんも続く。
「さぁ!セイバーも早く!」
「のび太!私のことはいいから!早く!」
「のび太さん!無理よ!諦めて!」
「駄目だ!セイバーも!来い!セイバァーーーー!」
左手が光る。
令呪が発動する。
115
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:49:13.42 ID:14z0A+Ly0
セイバーもどこでもドアで逃げることができた。
今、ドラミちゃんはお医者さんカバンで静ちゃんの治療をしてくれている。
「とりあえず処置は終わったわ。でも当分安静にしてないと駄目。」
「ありがとうドラミちゃん」
「のび太さん…ごめんなさい…」
「どうしてドラミちゃんが謝るのさ」
「それは…」
「それより、ドラえもんは?一体どこに行っちゃったのさ」
「お兄ちゃんは……もういないわ…」
116
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:49:49.49 ID:55mDc6qY0
これは良いドラえもんと笛の融合ですね
117
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:50:03.51 ID:wJuLQTq10
ここからが>>1のクオリティの見せ所ってことね
119
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:52:20.49 ID:14z0A+Ly0
「どういうことなんだい?」
「…のび太さん、世界がおかしくなっちゃったでしょ?」
「うん…そうなんだ…。気がついたら魔術のある世界になってた。
聖杯戦争なんてのもあらわれて…マスターとか…」
「これは全部お兄ちゃんのせいなの…」
「……ドラえもんの?」
「これを見て…」
122
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:55:59.52 ID:14z0A+Ly0
ドラミちゃんは、少し大きめの箱を僕に渡した。
「フェイト……ステイナイト?何これ?」
「パソコンのゲームよ。すごい人気みたい」
「これがどう関係あるっていうんだ?」
「このゲームの説明書を見てみて」
言われるままに説明書を取り出して見る。
一枚一枚めくっていく…
―――まさか―――
『聖杯戦争』『マスター』『サーヴァント』
次々と聞き覚えのある単語ばかり出てくる。
「―――これって…」
「そう…今、のび太さんがいる世界はこのゲームの世界なの…」
123
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:56:55.40 ID:oeMxikPb0
>>122
そうきたかwwwwww
124
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:58:21.15 ID:55mDc6qY0
な、なんだってー?
126
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 11:59:57.60 ID:7rSP4/F90
それでそれで?
127
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:00:45.62 ID:14z0A+Ly0
「そんな!嘘でしょ!?」
「本当よ」
「どうしてそんなことに…?」
「お兄ちゃんがね、のび太さんの元を離れたのは1ヶ月前でしょ」
「うん」
「ちょうどそれくらいよ。お兄ちゃんがこのゲームをやり始めたのは」
「それで…?」
「すごく面白かったんでしょうね。もう見てられないくらいはまってたわ」
「うん…」
「でね…のび太さんの元に帰るまえにこんなこと言ってたの」
『Fateの世界があったらなぁ』
「バカじゃないの?そんなこと思ったからって世界が変わるわけないよ!」
「のび太さん…あるはずよ…世界を変えてしまう道具が…」
世界を変える―――もしも、あんな世界が……
「―――まさか!!」
128
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:01:16.56 ID:oeMxikPb0
ドラがヲタにwwwwwwwwww
129
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:01:22.27 ID:55mDc6qY0
ドラエロゲすなwwwwwwwww
130
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:02:25.78 ID:huB/c6Rb0
ドラバロスwwwwwwwwwwwwww
132
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:03:34.67 ID:14z0A+Ly0
―――もしもボックス―――
「嘘だろ…ドラえもん…」
「ごめんなさい…
多分あのゲームは大人向けだったからのび太さんには言えなかったんだと思う…」
133
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:04:11.25 ID:NKj1s8Vy0
ドラwwwwwwwwww
134
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:04:31.92 ID:55mDc6qY0
バロスwwwwwwwww
135
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:04:53.24 ID:huB/c6Rb0
最高wwww
136
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:05:06.57 ID:I97+Y/19O
wwwwwwwwww
139
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:10:03.34 ID:14z0A+Ly0
「じゃあ今…ドラえもんはどうなったの?」
「お兄ちゃんから緊急信号があって来てみたの…
そしたら…お兄ちゃんは潰れてた…」
「―――潰れてた?」
「体中が剣で刺されたみたい…」
「まさか…あいつが…!」
「タイムカメラで様子を見たの。そしたらお兄ちゃん、アサシンって人と一緒にいたみたいで。
それで、そのあと、金色の鎧着た人にやられたみたいなの…」
「ドラえもん…ドラえもんもマスターだったんだね…」
そうだったのか。
静ちゃんの雰囲気が変わったり、スネオや出来杉君が変わっていたのは。
みんなが変わってたのはそのせいだったんだ。
142
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:13:27.17 ID:OCKBO+tA0
今北wwwオモシロスwwwwwwww
144
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:16:20.87 ID:14z0A+Ly0
「でも、僕とジャイアンは変わってなかったんだよ?」
「多分それは、お兄ちゃんがそういう風にもしもボックスに言ったからかもしれないわ。
お兄ちゃんがどういう風にお願いしたかわからないけど…
みんなとFateの世界で遊んでみたかったんでしょうね…」
そうだったのか…
「じゃあもう一度もしもボックスを使えば世界は元に戻るし、ドラえもんも直るよね」
「それが…無理なの…」
「え…?どういうこと?」
「ごめんなさい…もう、道具が使えないの…」
「どうして!?」
「お兄ちゃんが、未来の道具を使えないように、みたいな願いもしたのかもしれないわ。
私は未来から来たから、この世界とタイムロスがあるけど、もう使えない…タイムマシンも…」
「そんな…じゃあどうしたら…」
147
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:21:12.43 ID:14z0A+Ly0
「この世界でなんとかするしかないわ」
「そんな!どうしろっていうのさ!」
「のび太さん、聖杯戦争に勝ったらどうなるんだっけ?」
「願いが……叶う!」
「そう…それに賭けてみましょう」
「でも、あいつらに勝てる気がしないよ…ドラミちゃんの道具も無しで…」
「のび太さんはこのゲームでは主人公なのよ?絶対勝てるわ」
「そんなこと言ったって……」
「…………」
「…………」
「のび太」
重い沈黙が流れる中、セイバーが口を開いた。
148
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:28:47.33 ID:14z0A+Ly0
セイバーは真剣な眼差しで僕を見つめている。
「……セイバー?」
「私はあなた方の話がわかりませんでした。でも、聖杯戦争に勝とうという」
「あぁ…それしかもう僕達には道がないみたいだ」
「ではどうしますか?真っ向から勝負をしかけるのは不利かと」
「セイバー…ごめんよ…僕達のせいで戦っているようなもんだよね…
嫌だったらやめてもいいんだよ…?」
僕の言葉にセイバーは微笑んだ。
そして
「私はあなたの剣です、私以外の誰があなたの力になるのですか」
149
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:30:10.44 ID:14z0A+Ly0
疲れたー俺寝てねぇーwwww
見てくれてる人いるし、あと少し頑張ろ
151
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:30:43.82 ID:NKj1s8Vy0
>>149
ガンガレ
152
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:30:46.76 ID:/juv+HAQ0
あまり無理するなよwww
154
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:31:44.58 ID:huB/c6Rb0
無理を承知でwktk
がんばれ
155
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:33:58.53 ID:14z0A+Ly0
静ちゃんは戦えない。ドラミちゃんは道具がない。
戦力になるのは、セイバーだけだった。
「のび太さん…」
「ドラミちゃん、心配しないで。僕はこの世界では主人公なんだろ?」
「のび太、行きましょう」
僕が使える魔術が何かまだわからない。
でも、射撃の腕は自信がある。
それだけでも、やるしかない。
行こう―――協会へ
156
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:34:36.33 ID:v8T74J7HO
まじ面白いぞ
がんばれ
159
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:39:00.19 ID:14z0A+Ly0
「のび太」
「なんだいセイバー?」
「敵はギルガメッシュにランサー、先生です」
「あぁ、そうだね」
「2対3では少々不利かと」
「でも、他に味方いないじゃない」
「せめてのび太の魔術が何かハッキリわかればいいのですが…」
「ていうか、この銃まだ撃ったこと無かった。撃ってみるよ」
近くの壁に向かって引き金を引く。
―――カチッ
あれ?
―――カチッカチッカチッ
あれれぇ!?
「セイバー…この銃弾入ってない…」
「………あきれました…これはどうしようもありません…」
セイバーはため息をつく。
うぅ…どうしよう…
160
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:42:14.91 ID:14z0A+Ly0
「ドラミちゃん…銃弾持ってない?」
「えぇ?弾無いのぉ!?」
「うん…」
「四次元ポケットは…まだギリギリ使える…と、あった!」
ドラミちゃんの手には3個の銃弾。
「3個か…でもまだあるだけマシだよね」
「ふぅ…本当にギリギリですね」
「じゃあ今度こそ本当に行こうか
161
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:42:54.58 ID:NKj1s8Vy0
なんで弾持ってんだドラミwwwwwwwwwwww
165
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:47:51.43 ID:Tt0VQiZV0 ?#
おもしれーw
168
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:49:19.77 ID:14z0A+Ly0
「のび太さん!魔術は心よ!」
「うん!」
向かうは協会。
最後の戦い。
「のび太、あなたにはギルガメッシュやランサーは荷が重過ぎます。
やるなら遠距離から射撃で先生を狙ってください。」
「うん…わかったよ…」
本当はギルガメッシュと戦いたかった。
ドラえもんやジャイアンの仇を討ちたかったんだ。
セイバーが協会の前に着く。
そこにはすでにギルガメッシュとランサーがいた。
「セイバー。我の元に来る気になったのか?」
「戯言を」
剣を構える。
それにつられてランサーもヤリを振るう。
「ほほう。雑種が遠くから何やら狙っているようだが、先生は協会の中だ。
我々を倒さなければ先生の元にはいけんぞ」
くそ…僕はどうすれば…
172
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:54:13.56 ID:14z0A+Ly0
「さて、まずそこの汚い雑種から片付けることにしよう」
ギルガメッシュが僕に向かって歩みよる。
「く…くるな!!」
銃を構え、牽制する。
が―――
「そんなものがどうしたというのだ?ただのオモチャではないか」
「オモチャ…だって!?」
「そうだとも。貴様、それを本物の銃と思っていたのか?馬鹿な。
そんなもの飾りにすぎん」
「黙れ!」
―――カチッ
え―――
―――カチッカチッカチッカチッ
弾を入れたのに弾が出てくれない…?
アーチャー…嘘だろ?
173
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:57:52.28 ID:eSCIHqfl0
協会じゃなくて教会な
174
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:58:29.54 ID:14z0A+Ly0
「そんなオモチャでも我に向けたこと、万死に値する」
ギルガメッシュが手をあげる。
背後からゲートが開き、剣が出てくる。
「貴様にはこれくらいがちょうどいい」
ギルガメッシュが腕を振るうと同時に、その刃が僕に向かってくる。
距離にして15メートル。
時間にして数秒。
それが僕の残された命。
「のび太ぁぁぁぁ!」
「余所見すんじゃねぇ!」
セイバーにのび太を助ける余裕はない。
駄目だ―――死ぬ―――
175
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 12:59:09.43 ID:14z0A+Ly0
>>173
いや、協会でいいんだ
あとでわかる
176
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 13:01:02.35 ID:gJtGIDkR0
アニメと違ってUBWベースっぽくて面白いな
177
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 13:01:24.43 ID:eSCIHqfl0
魔術協会の事かね。協会へ行くって何か入団しにいくみたいだwww
178
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 13:02:47.37 ID:huB/c6Rb0
この後あっと驚く展開がっ!
189
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 13:12:06.19 ID:7rSP4/F90
>>1
に惚れた。
190
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 13:12:18.10 ID:GztgYg8Y0
ワロス
192
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 13:14:48.08 ID:14z0A+Ly0
死を覚悟した。
だが、僕の目の前に迫っていた死は、何者かによって阻まれた。
「のび太さん…大丈夫?」
「ドラミ…ちゃん?」
「道具無いと役に立たないと思ってたでしょ?」
「そんなこと…ないよ…」
ドラミちゃんの体には剣が刺さっていた。
そこから火花がでている。
「ドラミちゃん!ドラミちゃん!」
「大丈夫、のび太さんが勝てば元通りだもの。
魔術は心よ。Fateの主人公は心が剣で、無限の剣を作り出したみたい。
のび太さんにもでき……る……」
ガランと音を立て、ドラミちゃんは手の中から落ちていった。
「ほう、黄タヌキか。そういえば以前は青タヌキを見たな。
それも同じようにしてやったがな」
「青…タヌキ?」
―――ドラえもん、僕にできるのかな?
いや、できるできないじゃないよね。
やるしかないんだ。
立ち上がり、黄金の男と対峙する。
「ほう、死を覚悟したか」
手を振るい、剣を取りだす。
202
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 13:23:45.48 ID:Tt0VQiZV0 ?#
http://up2.viploader.net/pic/src/viploader126356.jpg
206
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 13:25:20.62 ID:14z0A+Ly0
『これを…使え…』
『こんなの…どうやって使えっていうのさ…』
『お前なら…使えるさ…』
『……どういう意味さ』
『お前の心は銃で出来ている…心をそのまま投影しろ…』
あいつの言葉が、ようやくわかった―――
手に持つ銃を投げ捨てる。
「ほう、本当に潔いな」
「勘違いするな。やっとわかっただけだ」
「何?」
「僕は勘違いしてたんだ、あいつの言葉を」
あいつが言ったのはあの銃を使えってことじゃない。
俺の心の銃を使えってことだ!
207
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 13:26:45.42 ID:tM5j4m/e0
のび太の「俺」カッコヨスwwwwwwwwwwwww
208
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 13:26:48.47 ID:huB/c6Rb0
キターーーーーーーーーーー
209
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 13:26:51.41 ID:14z0A+Ly0
『ボウヤの心が銃で出来ているみたいだからね』
―――心は銃でできている
『あなたは銃に特化した魔術を使えるみたいね』
―――僕の魔術は銃
『心にイメージしてみなさい。心をそのまま映し出すの』
―――心のイメージをそのまま映し出す
体の中で電気が走るイメージ。
手の中に、銃が構築されていくイメージ。
気がつくと、手の中に一丁の銃が握られていた。
211
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 13:27:53.03 ID:+mjk9Kk7O
目覚めたーーーーーー!!!!!!
218
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 13:31:15.90 ID:14z0A+Ly0
セイバーは焦っていた。
先ほどはドラミが介入したから難をしのげた。
だが二度目はあるまい。
「セイバー!余所見すると死ぬぜ!」
「くっ!」
セイバーはのび太からの魔力供給がない。
そのため宝具を使うことを躊躇していた。
今ランサーに宝具を使うと、セイバーは消えてしまう。
のび太を助けるためには、ランサーを宝具無しで倒さなければいけないのだ。
「くっ!」
のび太―――それまで持ちこたえて!
228
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 13:40:04.56 ID:gJtGIDkR0
剣が地面に大量に刺さってるのはまだカッコイイが
銃が地面に大量に置いてあるのはちょっとかっこ悪いぞ
229
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 13:40:18.51 ID:14z0A+Ly0
「ほう、中々面白い魔術を使うな」
できた―――
「だがそれで我に勝てると?」
「あぁ…勝てるよ」
「ふはははは!馬鹿な!それは先ほど貴様が捨てた物と同じではないか!」
「あぁ、同じだね」
「所詮は飾り。そんなものは何の役にも立たん」
「でも、見た目は同じでも、違うよ」
「だからなんだというんだ?」
「自分で作ってみてわかったんだ。この銃がどういう銃か」
「くだらん戯言だ」
「銃ってさ、これ自体は別に直接的な打撃にならないよね?」
「……何を言っている」
「だから、まだ足りない。銃ってのは、弾もセットでなくちゃね」
231
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 13:43:12.25 ID:14z0A+Ly0
銃は弾があって意味をなす
アーチャーの銃に足りなかったもの、それは銃弾
違う人間の心に合う弾なんて僕には作れないものね
僕は自分の弾を作りだす
232
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 13:51:21.76 ID:14z0A+Ly0
作り出すってのはちょっと違うかな。
心の中から銃弾を取り出すイメージ。
心の中に手をいれるイメージ。
そう、そうして僕は、弾を取り出す。
手の中には弾がある。
いくらでも出すことができる。
無 限 の 銃 弾
Unlimited Bullets Works
261
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 14:06:07.02 ID:14z0A+Ly0
「貴様!その手の中、空間転移か!?」
「違うね。これは僕の心そのものなんだから」
銃弾をこめ、撃つ。
ギルガメッシュも剣を放ってくるが、全てはじき飛ばす。
「ぐっ!」
予想外の出来事にギルガメッシュがひるむ。
今だ!
それは一瞬の閃光。
のび太の手の中から放たれた銃弾は、ギルガメッシュの眉間を捉えていた。
277
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 14:15:09.49 ID:14z0A+Ly0
ギルガメッシュは消えた。僕が倒した。
僕はドラえもんやジャイアン、ドラミちゃんの仇をうったんだ。
いや、まだだ、まだ終わっていない。
聖杯を手に入れるまでは―――
セイバーを助けに向かおう。
そう思った。
「セイバー!」
「のび太!」
セイバーはいまだにライダーと対峙していた。
お互いが一歩も譲らない状況である。
「のび太、ギルガメッシュは?」
「倒したよ」
「おいおい、マジかよ」
ランサーは信じられないといった顔をしている。
「のび太、今のあなたなら大丈夫でしょう。
先に行ってください」
「……わかった。ランサーを頼む」
のび太が協会の中に入る。
それを見届けた後、セイバーは封印をとく。
「おいおい、まさかそれ…」
「あぁ…光の御子よ、我が刃を受けるがいい」
黄金に輝くその剣。
セイバーは約束された勝利の剣を振るった。
286
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 14:27:58.69 ID:14z0A+Ly0
「先生!」
「野比君かね。ギルガメッシュやランサーはどうしたんだね」
「ギルガメッシュは倒しました。ランサーは今セイバーが…」
「そうか…なら君が聖杯を手に入れるということになるな」
「先生はどうなんです?」
「ギルやランサーがやられた私にもう出る幕はないよ。ほら、もっていきたまえ」
「こ、これって…」
「それが聖杯だ」
「これは…ウソ800じゃないですか…」
「それを飲めばなんでも願いが叶う。
まさに聖杯に注ぐに相応しい、神の水ではないか」
「でも、道具は…」
「それだけは使えるみたいだ。何故だか知らんがそういう力が働いているらしい」
ドラえもん…君がもしもボックスでそういう風にしたんだね。
294
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 14:35:04.59 ID:14z0A+Ly0
これを飲む前に、やらなきゃいけないことがある。
「セイバー…」
セイバーは僕を待ってくれていた。
「のび太、終わったのですか?」
「あぁ、もうこれで終わりだよ」
「そうですか、よかった…」
「そういえばさ、セイバーも望みがあるんだったよね。言ってよ。叶えるからさ」
「いえ…私の望みはもういいです」
「え?どうして?なんでも叶うんだよ?」
「でも、私は元々あなた達の世界には存在していません。
ここにいれただけでも十分です」
「セイバー…」
「そういう顔しないでください。じゃあ、一つ願いをいいましょうか」
「何だい?」
「その銃をください」
「これを?あぁ、いいとも」
僕の銃をセイバーに渡す。
「これでいつものび太と一緒にいることができます」
「あぁ…そうだね」
セイバーが薄れていく。
そろそろお別れだ。
301
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 14:43:33.93 ID:14z0A+Ly0
―――1ヵ月後―――
「のび太君!遅刻するよ!」
「うーん、あと5分…」
「駄目だって!」
「うるさいなぁ…エロタヌキ…」
「エエエエエエロタヌキィィィ!何を言ってるんだ君は!」
「どうせ君もセイバー萌えなんでしょ!このエロタヌキ!」
「僕は凛派だよ!ってどうしてのび太君がFate知ってるんだよ!」
「あぁもう、うるさいうるさい!ドラえもんのおかげで死ぬ目にあったっていうのに!
迷惑起こした本人はデータとんで覚えてないんだもんな!!」
「何の話さ!ところでFateは18禁だよ!のび太君!」
「あぁもう!大体ドラえもんは………!!」
のび太の机の引き出しには
通販で買った「Fate/stay night」が大事にしまわれています。
終わり
303
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 14:44:30.97 ID:55mDc6qY0
>>301
ちょwwwwww
乙かれー
332
名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/26(日) 14:56:30.98 ID:3w8pUzS90
乙です
- 2006/03/26(日) 15:00|
- ニュー速 VIP|
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